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英アストンマーティン、全世界200台限定の7速MT仕様「ヴァンテージ AMR」

200台のうち59台はさらに特別な“Vantage 59”

2019年5月7日(現地時間)発表

14万9995ポンド

「ヴァンテージ AMR」

 英アストンマーティンは5月7日(現地時間)、7速MTを搭載した限定モデル「ヴァンテージ AMR」を発表した。販売台数は200台で、価格は英国が14万9995ポンド、ドイツが18万4995ユーロ、米国が18万4995ドル。納車は2019年第4四半期から開始される予定。

 アストンマーティンが「ヴァンテージ GTE」で参戦するFIA 世界耐久選手権 第7戦 スパ・フランコルシャン 6時間レースで発表されるヴァンテージ AMRは、イタリアのグラツィアーノがモータースポーツからヒントを得て開発した7速MTを搭載。“ドッグレッグ”と呼ばれる1速ギヤが左手前に設置されたシフトパターンは、走行中に頻繁に使用する2速~7速ギヤをダブルHパターンに配置できる利点があるという。

 加えて、リミテッドスリップ・ディファレンシャルが組み合わされているほか、「AMSHIFT」と呼ばれる機能も採用。ドライバーによる選択が可能なこのシステムは、クラッチ、シフトポジション、プロペラシャフトの各センサー情報と精妙なエンジンマネージメントプログラムを組み合わせることでヒール&トゥによるシフトダウンを完璧に再現できるとしている。さらに、AMSHIFTはフルスロットル状態でシフトアップする際に、最大限のスムーズさを実現すると同時に、加速の中断を最小限に抑えることもできるという。

ハンドステッチが施された革張りのシフトレバーを採用

 このトランスミッションに最高出力510PS/6000rpm、最大トルク625Nm/2000-5000rpmを発生するオールアロイ製のV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンを組み合わせ、0-100km/h加速は4.0秒、最高速は既存のヴァンテージモデルと同じ314km/hのパフォーマンスを発揮する。

 そのほかにも、トランスミッションをMTに置き換え、カーボンセラミックブレーキを標準装備することで95kgの軽量化も実現。ドライバーの好みや路面状況によって、スポーツ/スポーツ+/トラック(サーキット)の3つのモードでクルマのキャラクターを変化させられる最先端のアダプティブダンピング・システムも搭載している。

200台限定のヴァンテージ AMRのうち、先着順で59台販売される“Vantage 59”
ライム・カラーのストライプなどを採用するほか、標準装備されるカーボンセラミックブレーキのキャリパーもライム・カラーにコーディネートされる

 限定台数200台のうち141台は「サビロ・ブルー」「オニキス・ブラック」「チャイナ・グレー」「ホワイト・ストーン」の5種類のデザイナー仕様が用意される。

 残りの59台は1959年のル・マン24時間レースで1-2フィニッシュを飾った「DBR1」の60周年を記念したカラーリングが施される“Vantage 59”となり、スターリング・グリーンとライムを組み合わせたエクステリアカラーと、ダークナイト・レザーとアルカンターラを採用したインテリアを特徴として、AMRの象徴となっているライム・カラーのストライプとステッチで仕立てられている。

 この“Vantage 59”の価格は英国で16万4995ポンド、ドイツで20万9995ユーロ、米国で20万9995ドルとなり、全世界で先着順で販売される。