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アストンマーティン、レッドブル・レーシングと共同開発した新型ロードカー「AM-RB 001」日本初公開

およそ3億円の150台限定モデルに対してすでに約600人の申し込みが

2016年10月3日 開催

新型ロードカー「AM-RB 001」の日本初公開に合わせて本国から来日したアストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレック・ライヒマン氏

 アストン マーティン・ジャパン・リミテッドは10月3日、F1選手権を戦うレッドブル・レーシングと開発した新型ロードカー「AM-RB 001」を日本初公開した。

 英アストンマーティンとレッドブル・レーシングは3月にパートナーシップを締結。レッドブル・レーシングのチーフ・テクニカル・オフィサーであるエイドリアン・ニューウェイ氏、アストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレック・ライヒマン氏、アストンマーティン・バイス・プレジデント兼チーフ・スペシャル・オペレーションズ・オフィサーのデイビッド・キング氏が主導したとするこのパートナーシップのもと、AM-RB 001の開発を実施。

 AM-RB 001はノーマル仕様に加え、LMP1ルマン・スポーツ・プロトタイプの仕様に沿ったサーキット専用モデルを展開。パワートレーンやボディサイズ、車両重量など詳細は明らかになっていないが、高回転型の自然吸気V12エンジンをミッド・マウントすること、パワーウェイトレシオが1.0ということ、サスペンションシステムにニューウェイ氏の30年以上に及ぶキャリアの中で培われてきた理論が採用されていることなどが明かされている。

 製造はアストンマーティンのゲイドン工場で実施。製造台数ついてはサーキット専用バージョンを含めて150台を予定。価格は日本円にして約3億円とのことで、納車は2018年より開始するとしている。

AM-RB 001のアンベール
高回転型の自然吸気V12エンジンをミッド・マウントするAM-RB 001(ノーマル仕様)。詳細は明らかにされていないが、今後詳細を徐々に公開していくとのこと。価格は日本円にして約3億円!
空力を徹底的に追求したエクステリア。タイヤ銘柄もまだ決定していないようだ
アストンマーティン・ジャパン・リミテッド マネージング ディレクター 寺嶋正一氏

 発表会ではアストンマーティン・ジャパン マネージング ディレクター 寺嶋正一氏が挨拶を行ない、「アストンマーティンは2013年に100周年を迎え、2014年に新CEOとしてアンディ・パーマーを迎えた。アンディ・パーマーは次の100年を『セカンドセンチュリープラン』と名付け、さまざまなプロジェクトを急ピッチで進めている。今回展示しているDB11はセカンドセンチュリープランの先陣を切って登場したモデルで、8月に東京で発表以降、主要都市で発表会を行なってきたがお客様から大きな反響をうけ、私どももセカンドセンチュリープランに自信を深めているところ」と述べるとともに、「アストンマーティンのマレック・ライヒマン、レッドブル・レーシングのエイドリアン・ニューウェイ氏という夢の共演によって実現された究極のハイパーカー。DB11とAM-RB 001というセカンドセンチュリープランを象徴する2台の世界観をお楽しみいただきたい」とコメント。

DB11やAM-RB 001について紹介したアストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー マレック・ライヒマン氏

 次に登壇したアストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレック・ライヒマン氏は製品のプレゼンテーションを実施し、DB11について紹介するとともにAM-RB 001をアンベール。AM-RB 001について「レッドブル・レーシングととても素晴らしい良好な関係を続けており、こちらのクルマはとても特別でユニークで革新的なモデルになる。限定150台となるが、現在のところ600人ほどの申し込みが殺到している」と報告。

 また、パワーウェイトレシオが1.0ということやアストンマーティンのデザインチームとニューウェイ氏がデザインを手がけていること、公道走行が可能なうえにサーキットでも走れることが特別なモデルであることの証だと紹介するとともに、「特別なエンジン、特別なシャシーはF1技術の結晶。このクルマを造るにあたって心掛けたことは、(身長の高い)私が公道でもサーキットでも運転できること。目指したのはダイナミックでありながらきちんと実際に乗って使えること。低速でも楽しく運転できる」とその魅力を語っている。