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英アストンマーティン、V8エンジン搭載のオープントップモデル「DB11 ヴォランテ」発表
新設計8層ルーフの開閉時間はオープン時14秒、クローズ時16秒
2017年10月18日 14:45
- 2017年10月13日(現地時間)発表
英アストンマーティンは10月13日(現地時間)、「DB11」のオープントップモデル「DB11 ヴォランテ」を発表した。価格は英国で15万9900ポンド、ドイツで19万9000ユーロ、米国で21万6495ドル。納車開始時期は2018年の第1四半期から。
クーペモデルのDB11は、最高出力447kW(608PS)/6500rpm、最大トルク700Nm/1500-5000rpmを発生する自社開発のV型12気筒5.2リッターツインターボエンジン搭載モデルと、テクニカルパートナーであるメルセデスAMGから供給される最高出力375kW(510PS)/6000rpm、最大トルク675Nm/2000-5000rpmのV型8気筒4.0リッター直噴ツインターボエンジン搭載モデルをラインアップするが、今回発表されたDB11 ヴォランテは後者のV8エンジンを搭載。スペックもクーペモデルと共通になる。
エクステリアではクーペモデル同様、ワンピース・アルミボンネット、「カーリキュー」(渦流)と呼ばれるエアロダイナミック機能などはそのままに、ボルドーレッド、ブラックシルバー、グレーシルバーの3色から選択できるファブリック製のソフトトップを採用した。
吸音性、遮音性に優れるという新設計の8層ルーフは50km/h以下であれば走行中でも開閉動作が可能で、開閉に必要な時間はオープン時14秒、クローズ時16秒となっている。ルーフの耐久テストにおいては、世界でも最も厳しい天候条件をシミュレートするために開発された実験設備で、10万回以上開閉させる耐久試験を行なったという。
DB11 ヴォランテについて、英アストンマーティン社長兼CEOのアンディ・パーマー氏は「アストンマーティンの多くのお客様、とくに何世代にもわたるアストンマーティンのお客様方にとって、エレガントなスタイルと紛れもないスポーツカーとしての性能を有し、他のオープントップモデルとは一線を画したエモーショナルな魅力を提供するヴォランテは、常に特別な存在であり続けてきました。新しいDB11 ヴォランテは、このような資質を完全に備えていると同時に、アストンマーティンのオープンモデルでしか味わうことができない走る歓びや楽しさを約束するクルマです」とコメント。
また、英アストンマーティン 最高技術責任者(CTO)のマクシミリアン・シュヴァイ氏は「コンバーチブルモデルを開発することの難しさは、構造的な強度と運動性能を両立させる点にあります。前者のためにはボディの強度と剛性を高める必要がありますが、後者のためには重量を抑えなければなりません。DB11 ヴォランテにおいて我々は、接着を多用したDB11の構造上のメリットを最大限に利用して、従来のDB9 ヴォランテに対して重量を26kg削減しながら、剛性を5%高めることに成功しました。その結果、真に素晴らしいクルマを生み出すことができたと思っています。DB11 ヴォランテは、動力性能と敏捷性を向上させると同時に、快適性、乗り心地、居住性や荷物の積載性といった面でも改善を果たしています」と述べている。