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英アストンマーティン、カスタマーチーム向け「ヴァンテージ GT3」「ヴァンテージ GT4」2018年夏デビュー

「ヴァンテージ GTE」をベースに開発。2019年3月1日以降レース参戦予定

2018年5月1日(現地時間)発表

2018年夏にデビュー予告された新型「ヴァンテージ GT3」

 英アストンマーティンは5月1日(現地時間)、「ヴァンテージ GTE」をベースとしてカスタマーチーム向けに開発された「ヴァンテージ GT3」「ヴァンテージ GT4」を2018年夏にデビューさせると発表した。

 この2台のマシンはアストンマーティン・レーシング(AMR)が本拠を置くバンベリーで設計・製作され、現行型「V12 ヴァンテージ GT3」「V8 ヴァンテージ GT4」の後継モデルとなる。2019年3月1日からレースに参戦できるように型式認定を受ける予定で、アストンマーティン・レーシングは、オーダーの受け付けを開始している。

 ヴァンテージ GT3、GT4ともに、アストンマーティンの次世代スポーツカー向けV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンのレーシングバージョンを搭載。さらに、GT3は過去18カ月間に渡ってロードカーと平行して開発されたヴァンテージ GTEの設計理論の濃い影響を受けているという。

 アストンマーティン・レーシングのマネージング・ディレクターを務めるジョン・ガウ氏は、「カスタマーGTマシンの主要サプライヤーとして、新たな歴史を刻むことができて大変光栄です。カスタマーチームを通じて、私たちのクルマは世界中で活躍しています。7年前に初めてGT3マシンを購入したお客さまには、『この先何年も勝利を重ねられるマシンです』と申し上げました。アストンマーティン V12 Vantage GT3は、今季も英国GT選手権で成功を収め、この言葉が正しかったことを証明しました。この息の長い活躍こそ、ライバルメーカーとの相違点です。新型GT3、GT4ともに現行モデルと同等以上の戦闘力を発揮して、同じように長期間にわたって活躍できると確信しています」とコメント。

 アストンマーティン・レーシング社長のデイビッド・キング氏は、「モータースポーツの世界では、ドライバーにとって、戦闘力、ドライバビリティ、耐久性こそ、最も追求すべきクオリティとなっています。私たちは、10年以上前から、Vantage GT4で、また、さらに最近ではV12 Vantage GT3により、お客さまにこのクオリティを提供してきました。新型 Vantage GT3およびGT4は、これらの特徴を受け継ぐことを目標に開発されると同時に、パドックでももっとも美しいレーシングマシンであるという資質も引き続きお届けいたします」とコメントしている。