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英アストンマーティン、新ブランド「AMR(アストンマーティン・レーシング)」仕様の「ヴァンテージ AMR」生産開始

V12エンジン搭載車が100台、V8エンジン搭載車が200台の計300台限定モデル

2017年6月14日(現地時間)発表

計300台の限定車となる「ヴァンテージ AMR」

 英アストンマーティンは6月14日(現地時間)、今年のジュネーブショーで発表した新ブランド「AMR(アストンマーティン・レーシング)」仕様の「ヴァンテージ AMR」の生産を開始したと発表。V12エンジン搭載車を100台、V8エンジン搭載車を200台の計300台の限定車となる。V12モデルは英国/欧州/アジア太平洋/中国/中東市場で、V8モデルは英国/欧州/アジア太平洋/中国市場で選択可能になっており、V12モデルとV8モデルそれぞれにクーペとロードスターモデルが設定される。

 同社は2004年にAMRを結成。以来WEC(FIA世界耐久選手権)を中心に活動しており、2016年にWEC GTドライバーズ選手権のタイトルを獲得するとともに、同年のル・マン24時間レースでも3クラスで優勝を飾るなど、レースシーンでの存在感を高めている。今年のジュネーブショーでは、そうしたレース活動とプロダクションモデルをつなぐ存在となる「ラピード AMR」「ヴァンテージ AMR Pro」という2台のコンセプトモデルが出展されていた。

 AMRブランドは2種類のシリーズに分けられ、1つは今回発表されたヴァンテージ AMRに代表される量産車のリミテッド・エディション。もう1つはジュネーブショーで公開されたヴァンテージ AMR Proをはじめとする、同社のオーダーメイドサービス「Q by Aston Martin」のアドバンスド・オペレーション部門が製作するAMR Proモデルになる。

 搭載エンジンについては、英国/欧州市場では595bhp、アジア太平洋/中国/中東市場では580bhpになるV12エンジンと、430bhpのV8エンジンの2種類を設定。いずれもオートメーテッド・シーケンシャル・マニュアル・パドルシフト・トランスミッションが組み合わせられるが、V8モデルでは6速の、V12モデルでは7速のMTも用意される。

V12エンジンを搭載するヴァンテージ AMR

 ボディカラーはオレンジのグラフィックを配したストレータス・ホワイト、ブルーのグラフィックを配したウルトラマリン・ブラック、レッドのグラフィックを配したザフレ・ブルー、グレイのグラフィックを配したシンティラ・シルバーの4種類。さらに「AMR Halo Pack」と呼ばれるパッケージでは、2016のWECに参戦してタイトルを獲得したヴァンテージ GTE(95号車)からヒントを得たボディカラー(スターリング・グリーンのボディに明るいライムグリーンのアクセント)を選択することも可能になっている。

 今回のヴァンテージ AMRについて、アストンマーティン 社長兼最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマー氏は「最初のAMRモデルを生産することができ、大変感動しています。Vantageは、V8およびV12モデルともに、アストンマーティンで大きな成功を収めてきました。もっとも俊敏で高性能なロードカーとして、また長きにわたってGTレーシングの世界を代表してきたクルマとして、ヴァンテージはエキサイティングなAMRモデルを導入するのに相応しいモデルと言えます。他とは一線を画したデザインと走行性能により、ヴァンテージ AMRは、もっとも熱狂的なアストンマーティン・ファンの方々を魅了するでしょう。これらのお客様は、モータースポーツのDNAを継承し、ダイナミックかつエモーショナルなアストンマーティンのスポーツカーを愛してくださる方々です。限定生産車のヴァンテージ AMRは、間違いなくマニア垂涎のコレクターズ・アイテムになると思いますが、ドライブしても非常に素晴らしいクルマに仕上がっています。ヴァンテージ AMRのオーナーの方々は、公道だけでなく、世界中のサーキットでもこのクルマの走りを楽しんでいただけると確信しています」と述べている。

V8エンジンを搭載するヴァンテージ AMR