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映画「007 スペクター」の劇中車アストンマーティン「DB10」が日本初公開

ボンドガールを表現する「TOKYO BOND GIRL COLLECTION」に道端ジェシカさんも参加

2015年11月16日開催

タレントの有田哲平さんと道端ジェシカさん。2人の衣装は劇中ポスターに合わせたもの

 12月4日に全国公開される映画「007 スペクター」の公開を前に、東京都港区の六本木ヒルズ ヒルズアリーナでPRイベント「TOKYO BOND GIRL COLLECTION」が開催され、この会場で劇中で“ボンドカー”として活躍したアストンマーティンの「DB10」が日本初公開された。

アストンマーティン「DB10」

 華やかなステージの脇に展示されていたDB10は、「007 スペクター」のために製造された主人公「ジェームズ・ボンド」が乗る“ボンドカー”。

 24作目のジェームズ・ボンド映画である「007 スペクター」は、007シリーズとアストンマーティンのコラボレーションがスタートして50周年となる作品。これまで“ボンドカー”として劇中に登場したアストンマーティン車はすべて市販モデルだったが、記念すべき50周年ということを受け、今回は初めてスペシャルな1台を製造することになった。

 とはいえ、まったくの新型車というわけでなく、DB10は同じくアストンマーティンの「V8 ヴァンテージ」がベースとなっている。シャシーは基本的に共通。詳細なスペックは公表されていないが、ホイールから覗くブレーキローターはV8 ヴァンテージと同じカーボンセラミックディスクとなっている。エンジンもベース車同様、V型8気筒DOHC 4.7リッターエンジンが搭載されているとのこと。インテリアについても興味があるが、今回はドアオープンの公開はなく、すべてのウインドーがスモーク仕様になっていたのでガラス越しに見ることもできなかった。

007シリーズとのコラボレーション50周年を記念してアストンマーティンが特別に製作したDB10。ベースは「V8 ヴァンテージ」。フロントマスクやフェンダーなどボディー形状に変更が施されている。ボディーはカーボンファイバー製で、そのほかのスペックは未公開

 では、DB10の特徴はどこかといえば、写真を見ても分かるようにスタイリング。DB10のボディーパネルはすべてカーボンファイバー製となっていて、デザイン上でとくにポイントになるのがフロントまわり。ノーズ形状は「鮫からインスピレーションを受けた造形」とのこと。そしてフロントグリルも、これまでのアストンマーティン車と比べてバンパー下側にセットされている。この新しいバージョンは軍用機のステルス的な性質を表すものだという。

 さらに横から見たスタイルでは、フロントフェンダー後方のダクトから続くラインは、過去に“ボンドカー”として登場したアストンマーティン「DB5」をイメージしている。また、V8 ヴァンテージと比べてリアフェンダーが大きく張り出すデザインとなり、フロント、サイド、リアに掛けてカーボン製のエアロパーツが装着されている。

 このDB10は10台のみが製造されていて、そのうち8台は映画の撮影用に使用。残りの2台はプロモーション用となっている。ちなみにDB10の1台は、来年にチャリティオークションに出品される可能性もあるということで、映画のために製作されたスペシャルなアストンマーティンの“ボンドカー”オーナーになることが夢ではないかもしれない。

ブレーキは前後ともカーボンセラミックディスクを採用。キャリパーはフロントが6ピストン、リアが4ピストンでどちらもモノブロック。フロント、サイド、リアのエアロパーツはカーボン柄をそのまま見せる演出となっている。ワイド化されたリア側に305/30 ZR20サイズのタイヤを装着。タイヤ銘柄は前後ともピレリのP-ZEROだ

「TOKYO BOND GIRL COLLECTION」は、1867年にアメリカで生まれたファッション誌「Harper's Bazaar(ハーパーズ バザー)」日本版が協賛。司会を務めたのはくりぃむしちゅーの有田哲平さんで、イベントが開始されるとハーパーズ バザー 日本版の編集長である塚本香さんもステージに登場。塚本さんから今回のイベントの趣旨について説明された。

 007シリーズといえば、毎回「ボンドガール」と呼ばれる女性がとても重要なポジションで登場しているが、今回の「007 スペクター」では「女性が主役」というキャッチコピーもあるという。そこで塚本さんは女性ファッション誌の視点からボンドガールの美しさを取り上げ、「新しい女性像を作りあげてみたい」ということでこのイベントに協力することになったと語る。ちなみに今作では、イタリアの女優モニカ・ベルリッチが演じるマフィアの未亡人と、フランスの女優レア・セドゥが演じる殺し屋 Mr.ホワイトの娘という2人のボンドガールが登場する。

 塚本さんが退場すると、続いてモデル12人による“ボンドガールファッション”30ルックのファッションショーがスタート。さらにショーの最後になる31ルック目には、サプライズゲストとして道端ジェシカさんが登場する華やかな展開となった。

司会のくりぃむしちゅー 有田哲平さんは「007 スペクター」のアンバサダーを務めている
右側に立っているのがハーパーズ バザー 日本版の編集長である塚本香さん
ハーパーズ バザーは1867年にアメリカで創刊した女性向けファッション誌。ボンドガールをとおして新しい女性像を表現するため、このイベントに協賛している
モデル12人による30ルックのファッションショー。ショーの最後にはサプライズゲストとして道端ジェシカさんが登場した
有田哲平さんと道端ジェシカさんが腕を組んでランウェイをウォーク。2人に続いてモデルも全員再登場
イベントの最後に有田哲平さんと道端ジェシカさんによるトークショーも実施。2人とも仕事抜きで「007」が好きなようで、かなりマニアな会話も飛び出していた。すでに2人とも最新作を見たとのことで、仕事抜きで「本当に面白いので『007 スペクター』をぜひ見てほしい」とのこと。とくに有田さんは007 スペクターを見たあと「ストーリーのつながりがあるのでどうしても最初から見直したくなった」と第1作目から見直したエピソードを披露している

(深田昌之)