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アストンマーティン、映画「007」のボンドカーを再現した「DB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」25台限定販売

“ゴールドフィンガー”専用アイテムを装備した「DB5」復刻モデル

2020年5月28日(現地時間) 発表

アストンマーティンの25台限定モデル「DB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」

 アストンマーティンは、25台限定モデル「DB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」として「DB5」復刻モデルの生産を再開した。同モデルは、公道走行不可の車両として販売され、価格は275万ポンド(約3億8000万円:税別)。

 DB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーションは、1964年に公開された映画「007ゴールドフィンガー」に登場したジェームズ・ボンドのボンドカーを、車両に搭載された特殊装備とともに忠実に再現したモデル。

アストンマーティンのヘリテージ部門本社、アストンマーティン・ワークスで製作されるDB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーション

 すべての車両は映画007シリーズに取り組んできた特殊効果監督のクリス・コーボールド氏と共同で開発した最先端の専用アイテムを装備。ボンドカーへの改造や強化も含めて、映画に登場する「DB5」を細部に至るまで忠実に再現するという。

 ボディカラーは1種類でオリジナルと同じ「シルバー・バーチ・ペイント」を採用。同モデルは、当時の製造工程がそのまま採用され、軟鋼シャシー構造をベースにして、DB5スタイルのアルミニウム製エクステリア・ボディパネルを装着する。

 ボンネットの下には、6本のプラグヘッド、3器のSUキャブレター、オイルクーラーを備えた最高出力290BHPを発生する自然吸気の直列6気筒 4.0リッターエンジンを搭載。トランスミッションは、ZF製5速MTが組み合わされ、機械式のリミテッドスリップ・デファレンシャルも装備。駆動方式は2WD(FR)。

 1台の車両を生産するために必要な時間は約4500時間。現在、バッキンガムシャーのニューポート・パグネルにあるアストンマーティンのヘリテージ部門本社、アストンマーティン・ワークスで最初の1台を製作中。

 DB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーションの生産プロセスに最も深く関与している人物の1人であるヘリテージプログラム・マネージャーのクライブ・ウィルソン氏は「非常に複雑な生産工程を経て製作されるこのクルマを、最初のお客さまが運転する姿を見るのは、本当に感動的な体験となるでしょう。私たちは50年以上にわたってDB5を製造していませんので、アストンマーティンの歴史の一部として重要な存在になっているこのモデルの生産に関わることができて非常に光栄です。この仕事を担当したことは、後世まで語り継がれることになるでしょう」とコメント。

 アストンマーティン・ワークスの社長を務めるポール・スピアーズ氏は「この貴重な復刻モデルは、世界でわずか25人の幸運なオーナーだけが入手することができる、究極の“おもちゃ”と言えるかもしれません。今回、イーオン・プロダクションズ、特殊効果監督のクリス・コーボールドと協力してDB5 Goldfinger Continuationを生産することは、アストンマーティン・ワークスで働くすべての従業員にとって特別な体験となり、彼らのキャリアのハイライトとなるでしょう」とコメントしている。

 なお、DB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーションに搭載されるアイテムの内容は以下の通り。

エクスエリア:

•リア・スモーク発生装置
•リア・オイル散布装置(模擬)
•フロント&リアの回転式トリプル・ナンバープレート
•フロント・ツインマシンガン(模擬)
•防弾リアシールド
•フロント&リアの伸縮式バンパー
•タイヤ・スラッシャー(模擬)
•脱着式助手席ルーフパネル(オプション)

インテリア:

•レーダー追跡装置(模擬)
•運転席ドアに設置された電話
•シフトレバーの脱出用ボタン
•アームレストとセンターコンソールに設置された各種スイッチ類
•シート下の武器格納トレイ
•様々な秘密兵器を作動させるためのリモコン