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アストンマーティン、WEC最高峰クラス「ハイパーカー」カテゴリーに2021年からワークス参戦

WEC用に専用開発した“少なくとも”2台の「ヴァルキリー」を投入

2019年6月14日(現地時間)発表

アストンマーティンのハイパーカー「Valkyrie(ヴァルキリー)」で2020/2021年シーズンのWECに参戦

 英アストンマーティンは6月14日(現地時間)、2020/2021年シーズンのWEC(FIA世界耐久選手権)に同社のハイパーカー「Valkyrie(ヴァルキリー)」でワークス参戦すると発表した。

 同日にル・マン24時間レースを主催するACO(フランス西部自動車クラブ)が発表した、2020年以降のトップカテゴリー「Hypercars(ハイパーカー)」への参戦となり、「少なくとも2台のヴァルキリーを投入する」と予告。

 ヴァルキリーはアストンマーティン、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ、プロジェクト・パートナーのAFレーシングによる技術協力により製作された、公道走行可能なロードカー。WEC参戦車両では高回転型となるV型12気筒6.5リッター自然吸気エンジンのレースバージョンが搭載され、超軽量なカーボンファイバー構造、F1からフィードバックされた空力テクノロジーを組み合わせることで「総合優勝をかけて戦うことができる高い戦闘力を備えたパッケージングが完成する」とのこと。

 今回の発表について、アストンマーティン・ラゴンダ 社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマー氏は、「私たちは、アストンマーティンがル・マンで総合優勝をかけて再び戦う日がいつか必ずやってくると述べてきました。そして、ついにその時がやってきたのです。デイビッド・ブラウンは、1959年に、優勝できるマシンとドライバーを引き連れて、ル・マンに乗り込みました。私たちも、2021年に同じことをするつもりです。アストンマーティンValkyrieは、この挑戦のための十分な素質を備え、ACOが導入する新しい“ハイパーカー規定”の要件を完全に満たしています。世界最高峰のモータースポーツで戦ってきた経験とノウハウを完全に投入することにより、私たちは成功するために必要なあらゆる要素を考慮に入れながら、この非常に野心的なプロジェクトに取り組むつもりです。ル・マン24時間レースでレースを先導し、夜のミュルザンヌ・ストレートに響き渡るアストンマーティンV12エンジンの咆哮を聞くこと以上に刺激的な体験があるでしょうか?」とコメントを発表している。