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英アストンマーティン、「ヴァンキッシュ ザガート」にシューティングブレークとスピードスター追加
シューティングブレークは99台限定、スピードスターは28台限定
2017年8月16日 13:35
- 2017年8月15日(現地時間) 発表
英アストンマーティンは8月15日(現地時間)、「ヴァンキッシュ ザガート」にシューティングブレークとスピードスターを追加することを発表した。シューティングブレークは99台、スピードスターは28台の限定モデルになるが、スピードスターはすでに完売とのこと。
ヴァンキッシュ ザガートはこれまでクーペとヴォランテを設定していたが、新たに2シーターのシューティングブレークとスピードスターをラインアップに追加することが決定。
「きわめて実用的なGTとして設計された」というシューティングブレークは他のヴァンキッシュ ザガートシリーズよりも長いルーフを備え、ザガートモデルならではの「ダブル・バブル」デザインを採用。そのほかヘリンボーン柄のカーボンファイバー製フェイシアパネル、ブロンズアルマイト処理されたロータリー・コントロール、各所に設置された「Z」モチーフのキルティング、オプション設定されるフル・アニリンレザー仕様などを特徴とする。
一方のスピードスターはルーフレス・デザインとし、ダブル・バブルルーフを表現したという「スピードハンプ」と呼ばれる流線形のカウルを採用。カーボンファイバー製のボディパネル、「Vulcan(ヴァルカン)」からヒントを得た「ブレード」テールランプ、フロントグリルとリアのベントメッシュに採用される3Dの「Z」モチーフなどは、他のヴァンキッシュ ザガートシリーズと共通のデザインになっている。
アストンマーティン・チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマン氏は、ヴァンキッシュ ザガートシリーズに関して「私たちはザガートモデルをファミリーとして発表したことはありませんでしたが、そのアイデア自体は前例がないわけではありません。DB7 ザガートとDB AR1、またV8 ザガート クーペとヴォランテの関係を思い出してみていただければ分かります。私たちは、そのような関係を少し前進させたのです。なぜザガートファミリーを作ったのか、という疑問に対しては、こうお答えしましょう。多くのアストンマーティンのお客様は、異なったものを求めています。クーペの純粋さを求める方もいれば、さらに過激なスピードスターがお気に入りの方もいます。どちらも注文したというお客様もいらっしゃいます。当社のクルマは、つねに需要のほうが上回っています。今回設定した生産台数よりも需要は多いでしょうが、ザガートというクルマは、きわめて特別な存在であるべきです。私たちは、羨望の的となるようなコレクターズ・アイテムを製造しています。それは、未来のコンクール・デレガンスに出場できるようなクルマです。クーペ99台、ヴォランテ99台、スピードスター28台、シューティングブレーク99台の合計325台に限定したヴァンキッシュ ザガートは、正真正銘の希少車なのです」とコメント。
また、ザガート最高経営責任者(CEO)のアンドレア・ザガート氏は、アストンマーティンとのパートナーシップに関して「アストンマーティンとザガートの関係は、私の祖父とDB4 GT ザガートで始まりました。60年ほど前の話です。このクリエイティブな“結婚”が3世代に渡って継続することは、私たちが世に送ってきた自動車と同じくらい特別なことです。ザガート・ファミリーの名は、多岐にわたるすばらしいデザインで知られていますが、世界中のエンスージアストおよびコレクターにとって、ザガートの“Z”をアストンマーティンのウイングマークに組み合わせた製品こそ、もっとも特別な存在となっています。まったく異なる4タイプのヴァンキッシュ ザガートのデザインを緊密に連携させる作業は、きわめてエキサイティングな挑戦でした。私は、祖父が始めたストーリーを継続することに誇りを感じるとともに、アストンマーティンとのパートナーシップによって、このようなエキサイティングなクルマを生み出し続けていることに感動を覚えています」と述べている。