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英アストンマーティン、ザガートとのコラボモデル「ヴァンキッシュ ザガート」を99台限定発売

納車開始は2017年第1四半期。600PSの6.0リッターV12搭載で0-60mph加速は3.5秒

2016年6月22日(現地時間)発表

Introducing the limited edition Vanquish Zagato | Aston Martin(1分11秒)

 英アストンマーティンは6月22日(現地時間)、伊ザガートとのコラボレーションモデル「Vanquish Zagato(ヴァンキッシュ ザガート)」を99台限定で生産すると発表した。納車は2017年第1四半期に開始する予定。

ヴァンキッシュ ザガート

 ヴァンキッシュ ザガートは、50年以上に渡って続いているアストンマーティンとザガートのコラボレーションの歴史のなかで生まれた5台目のモデルで、5月21日~22日にイタリアで開催されたヒストリックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」の会場で「ヴァンキッシュ ザガート コンセプト」として世界初公開された。この場で大きな賞賛を受け、顧客からの“かつてないほど強い”という要望から99台のみが生産されることが決定されたという。

 アストンマーティンのフラグシップモデルであるヴァンキッシュの系譜となるこの限定車では、600PS(英国&欧州仕様)を発生するV型12気筒 6.0リッターエンジンを採用。0-60mph(約97km/h)加速を3.5秒で実現する。ボディはコンセプト車両と同じくカーボンファイバーで製作。1ピースパネルをできる限り大きく構成して、ボディパネル継ぎ目のスプリット・ラインを大幅に減少させている。

ヴァンキッシュ ザガート

 ザガートが手がけるデザイン面では、伝統的なザガートモデルを彷彿させる円形のテールライト・リフレクターを使用。ルーフにはヘルメットを着用したドライバーのヘッドクリアランスを確保しつつ、空力性能に対する影響を最小限に抑えることを目的に考案された“ダブル・バブル”をアイコンとして採用している。

 また、新旧アストンマーティンモデルからもデザインエッセンスを受け継ぎ、創業100周年記念モデル「CC-100」で初採用されたアストンマーティンデザインの象徴であるサイドストレーキ、サーキット専用車「ヴァルカン」同様のLED“ブレード”テクノロジー、77台のみが生産された「One-77」を連想させるウイング・ミラーなどにより、アストンマーティンのダイナミズムと素材クオリティへのこだわり、ザガート特有のデザイン・ランゲージといった要素を巧みに融合させている。

ザガートのZをパターン・キルトに取り込んだ特徴的なシートデザイン

 インテリアにもアストンマーティンのクラフトマンシップが生かされ、ヘリンボーン・カーボンファイバーとアルマイト処理された暗色ブロンズを組み合わせてダッシュボードに使い、オプションとしてアニリン・レザーも選択可能。さらにシートには、ザガートの頭文字であるZをヘッドレスト部分にエンボス加工で施すほか、パターン・キルトのステッチもZ字のデザインとなっている。

ヴァンキッシュ ザガートの走行イメージ