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英アストンマーティン、イギリス空軍「レッドアローズ」にインスピレーションを得た10台限定車「ヴァンキッシュ S Red Arrows Edition」

各所に航空機を連想させるグラフィックを採用

2017年4月9日(現地時間)発表

ヴァンキッシュ S Red Arrows Edition

 英アストンマーティンは4月9日(現地時間)、同社のオーダーメイドサービス「Q by Aston Martin」が製作した10台限定モデル「ヴァンキッシュ S Red Arrows Edition」を発表した。

 ヴァンキッシュ S Red Arrows Editionは、イギリス空軍のアクロバットチーム「レッドアローズ」にインスピレーションを得たモデル。同モデルの発表は、南ウェールズのセント・アサン元空軍基地の引き渡しを行なう式典内で開催。この場所は近々、イギリスにおけるアストンマーティンの第2の生産拠点になる予定という。

 ボディカラーにレッドアローズのユニフォームカラーにちなんだ「エクラレッド」を採用するとともに、ホワイトとブルーにペイントされたカーボンファイバーパーツや、サイドストレーキのホワイトの「スモールトレイル」、カーボンファイバーが露出するルーフパネルの高速ジェット機のキャノピーデザインを真似た「チャージ」パターン、ユニオンジャックを表したエナメルウイングバッヂ、チタン製エグゾーストなどがエクステリアでのハイライトになっている。

 インテリアでは、飛行スーツやマーティンベーカー製の射出シートで採用されるファブリックデザインを連想させるパインウッドグリーンのインサートや、革紐部分をグリーンにしたシートベルトなど、レッドアローズとイギリス空軍にちなんださまざまなディテールを採用。シートバックには9機で構成する菱形の飛行フォーメーションを表したレッドアローズの有名なエンブレムが刺繍される。

 また、77台の限定生産モデル「One-77」から流用したステアリングホイールには航空機のインストルメントパネルおよびスイッチギヤから発想を得た専用のロータリートグルスイッチを設置するほか、ドアカードにはレッドアローズが得意とする高いGを発する高難度の空中演技「ビクセンブレイク」を表すグラフィックが縫い込まれている。

 ヴァンキッシュ S Red Arrows Editionのオーナーにはレーシングヘルメット、レーシングスーツ、特別な刺繍が施されたボンバージャケット、ヴァンキッシュ S専用の旅行カバンセット、車両およびジェット機のホークスを模した18分の1スケールのダイキャストモデルなどが提供されるとともに、特別にデザインされた車体カバーと車両の製作記録書も発行される。ヘルメットについては、前席後方に保管できるスペースが用意されている。

 今回のヴァンキッシュ S Red Arrows Editionについて、アストンマーティンのUK&SA地域代表であるマーカス・ブレーク氏は、「イギリスのディーラーネットワークが、当社のカスタマイズサービス“Q by Aston Martin”を活用して美しい限定生産車を製作しました。アストンマーティン・ケンブリッジによる航空機をテーマにしたシリーズは偉大な成功例であり、今後さらにイギリスの市場で、同様のプロジェクトが展開されていくことを期待しています。今回の限定生産モデルは、スピットファイアー・スーパーマリーンの初飛行80周年を記念した昨年のV12 Vantage S Spitfire 80 Edition、その前のVantage S Blades Editionに続く、アストンマーティン・ケンブリッジによる3番目の「Q by Aston Martin - Commission」モデルで、ブレーズ曲技飛行ディスプレイチームの協力を得て開発されました」とコメントしている。

 なお、生産される10台のうち、最後に製作されるヴァンキッシュ S Red Arrows Editionは元軍人とその家族を支援するために設立されたチャリティ団体「RAF慈善基金」に寄贈されることが発表されている。

ヴァンキッシュ S Red Arrows Edition