ニュース

アストンマーティン、“DB史上最速”の新型スポーツGT「DB11」を日本初公開

608PS/700Nmを発生する自社製V型12気筒 5.2リッターツインターボ搭載

2016年8月31日 日本初公開

DB11:2380万円

DB11 ローンチエディション(限定車):2591万5720円

 アストンマーティン・ジャパンは8月31日、新型スポーツGT「DB11」を日本初公開した。価格は2380万円。また、DB11の日本初期入荷分にアストンマーティン社長兼最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマー氏がチェックに参加し、パーマー氏のサインがエンジンに書き込まれるなどの特別装備を持つ限定車「DB11 ローンチエディション」も、2591万5720円で販売される。

 3月に開催された第86回ジュネーブモーターショー2016で世界初公開されたDB11は、1950年代から続くアストンマーティンのDB(デヴィッド・ブラウン)シリーズの最新モデル。特徴的なフロントグリルなど歴代モデルが受け継いできたデザインモチーフを継承しつつ、LEDヘッドライトやフルカラー12インチTFT液晶ディスプレイで構成するメーターパネル、インパネ中央下側に設定する多目的なロータリースイッチなど、使い勝手を高める先進装備を多数装着してGT性能を高めた。

 また、パワートレーンでは自社開発の新しいV型12気筒5.2リッターツインターボエンジンを搭載。最高出力447kW(608PS)/6500rpm、最大トルク700Nm/1500-5000rpmを発生するこのエンジンとパドルシフト付きのZF製8速トルクコンバーター・オートマチック・ギヤボックスを組み合わせ、0-100km/h加速は3.9秒、最高速は322km/hを実現する。

アストンマーティン DB11

DB11はどのようなシーンでも活躍できるクルマ

アストンマーティン アジア・パシフィック プレジデント パトリック・ニルソン氏

 初公開を行なった記者発表会では、アストンマーティン アジア・パシフィック プレジデントのパトリック・ニルソン氏がアンベール前にスピーチを実施。ニルソン氏は新しいDB11について「2003年に発表したアイコニックなDB9と同様に、弊社の主要市場である日本において、重要な位置を占めるモデルになると期待しています」と語り、技術的特徴として「自社開発した5.2リッター ツインターボV型12気筒エンジンを搭載していること」「608PS/700NmというDBモデル史上でかつてないほどパワフルであること」「最高速が322km/h、0-100km/h加速が3.9秒を実現していること」などを紹介。

 このほか、ハンドクラフトで構成されたインテリアは美しいだけでなく、DB11を「21世紀のアストンマーティン」と呼ぶにふさわしいモデルにするため、技術パートナーとなっているダイムラーと協働して最新の“電気的アーキテクチャー”を開発。職人の手によって生み出されたレザーシートやウッドパネルと、12インチのTFT液晶で構成されるデジタルメーターパネルが違和感なく共存していることなどをニルソン氏は解説した。

 最後にニルソン氏は「アストンマーティンの“第2世紀”は順調に進んでいます。DB11は、これから始まるたくさんの素晴らしいできごとのうちの1つにほかなりません」とコメントし、DB11をお披露目した。

アストンマーティン・ジャパン マネージング ディレクター 寺嶋正一氏

 アンベール後には、アストンマーティン・ジャパン マネージング ディレクターの寺嶋正一氏からDB11の特徴的なポイントについて解説が実施された。

 寺嶋氏はこれまでにも紹介されてきた自社開発の608PS/700Nmを発生するV型12気筒ツインターボエンジンやZF製8速AT、ビルシュタイン製3ステージ・アダプティブダンピングシステムなどの採用に触れたあと、このほかの特徴として「フロントグリルはザガートモデルを除いてアストンマーティン史上最も大きく、非常に彫りの深いデザインです。アストンマーティンの“ウイングバッヂ”も今までで一番大きなものです。ボンネットは貝のように開くスタイルで、私どもはこれを『クラムシェルボンネット』と呼んでおります。業界でも最大クラスのアルミ一体構造ボンネットで、カットラインのない美しいデザインを実現しております」とコメント。

 さらに外観では「アストンマーティンのシンボルであるサイドストレーキは、これまではシンボルであり、飾りであったわけですが、このDB11ではシンボルでありつつ、技術的な機能性も兼ね備えています。フロントから空気を取り込んでサイドストレーキからはき出すことで、高速時の安定性、バランスが改善されます。ほかにもエアロダイナミクスに優れるクルマとなっており、リアクオーターガラスの隙間から空気を吸い込んで、トランクの後方にある穴から排出することでダウンフォースを作り出し、これによって大きなリアウイングがなくてもダウンフォースを生み出してしっかりした高速安定性を実現しております」と語り、美しいエクステリアデザインにこだわりつつ、機能性も兼ね備えていることを解説した。

一体構造のアルミ製ボンネットは前方ヒンジを採用
サイドストレーキはフロント側のタイヤハウス内から高圧エアを後方に送り出し、車両前方のリフトを抑制
Cピラーの付け根から空気を取り入れ、フェンダーパネルからトランクリッドに送り込んだあと、トランクリッド上部後方に設定された横長のスロットから空気を上に向けて送り出すことで「バーチャル・スポイラー」を構成。空気を高速で排出することで車両後方のリフトを低下させる

 また、「内装ではアストンマーティンの伝統的なデザインを残しつつ、実用性が格段に向上しました。例えばダイムラーの電装技術を採り入れたことにより、ナビゲーションやインフォテイメントが非常に使いやすくなっております。また、エンジンとダンパーを3つのステージで切り替えできる機能もあり、エンジンとダンパーのそれぞれに『GT』『スポーツ』『スポーツプラス』の3つのモード設定があり、組み合わせて9通りのセッティングが可能です。走行条件に合わせた適切な走りが実現できる機能です」と先進機能について解説。

DB11のインテリア
ステアリングはレザーの3本スポーク式。ZF製8速ATのシフト操作を行なうための大型パドルが装備されている
メーターパネルはアストンマーティン初のデジタルタイプ。フルカラー12インチTFT液晶ディスプレイで構成する
左右のステアリングスポークには、ハンズフリー通話などのインフォテイメント系の操作スイッチに加え、エンジンとダンパーのモードを切り替えるスイッチも設定

 寺嶋氏は最後に「アストンマーティンもブランドとして日本でも浸透してきたかと思っていますが、まだまだ『アストンマーティンというのは、スポーツカーなのか、GTカーなのか、セダンなのかはっきりしない』と口にするお客様も数多くいます。しかし、アストンマーティンというのは、スポーツカーとしての側面、GTカーとしての側面のどちらも持っています。サーキットでレースカーさながらの走りをお楽しみいただいたり、優雅にツーリングをお楽しみいただくこともできます。タキシードを着てパーティに出かけることにも非常に似合うクルマです。とくにDB11は9つのモードをお選びいただけるので、どのようなシーンでも活躍できるクルマになっているのです」とDB11について総括した。

ザガートモデルを除けばアストンマーティン史上最も大きいというフロントグリルを備える
Cピラー付け根はブラックアウトされ、ルーフが浮いているような独特のデザインとなっている
展示車両には、上側のシルバータイプと下側のブラック塗装&切削光輝タイプの2種類のホイールが装着されていた
フルLEDヘッドライトはラインタイプのデイタイム・ランニングランプを持ち、アストンマーティン車初の低速コーナーリングライトも内蔵
コの字型となるリアコンビネーションランプ。マフラーはインテグレーテッドタイプを採用する
ドイツ ケルンにあるアストンマーティン・エンジン・プラントで製造される新開発のV型12気筒5.2リッターツインターボエンジン。エンジンの上に幅広のタワーバーが備え付けられている
自然の木目を活かしたウッドパネルがドアトリムやセンターコンソールなどに設定される
センターコンソール上部にカーナビなどのインフォテイメント機能を表示する8インチセカンダリーTFTディスプレイを設置
8速ATのギヤセレクトを行なうボタンをセンターコンソールにレイアウト
カーナビやオーディオなどを直感的にコントロールできるロータリーノブを標準装備。文字認識やジェスチャー操作などをサポートするタッチパッドはオプション
アクセルペダルはオルガン式
8月24日(現地時間)に英アストンマーティンと長期パートナーシップを結んだラグジュアリーウェアメーカーの「Hackett(ハケット)」の2016秋/冬コレクションもステージ上や会場内で紹介された
発表会に合わせ、ヘリテージカーの展示を実施。この車両はアストンマーティン インターナショナル 1.5リッター ル・マン2シーター(1931年式)
アストンマーティン DB5(1963年式)