イベントレポート 東京オートサロン 2020
アストンマーティン、「東京オートサロン 2020」に初のSUV「DBX」出展
「DBS スーパーレッジェーラ・ヴォランテ」の展示も
2020年1月10日 18:33
- 2020年1月10日~12日 開催
- 入場料:特別入場券3500円、大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)
幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した「東京オートサロン 2020」(1月10日~12日)。アストンマーティン・ジャパンは、最新モデルである同ブランド初のSUV「DBX」と、2019年4月にデビューしたオープントップスポーツカー「DBS スーパーレッジェーラ ヴォランテ」を展示した。
プレスカンファレンスに登壇したアジアパシフィックプレジデントのパトリック・ニルソン氏は、「東京オートサロンのアストンマーティンブースへようこそ。本日は弊社の107年の歴史において記念すべき日です。アストンマーティンの活動の根底には“美”があります。新モデルの創作は、白紙に1本の線を描くことから始まります。画家が絵を描きたくなる、音楽家が楽曲を創作したくなる、それと同様で、世界で最も美しいクルマを作りたくなるのです」。
「今後のアストンマーティンの活動ですが、まずはセント・アサン工場で製作されたDBXを世界中のお客さまに届けることです。また、007 ジェームス・ボンドの新作映画が公開され、そこには4台のアストンマーティン車が登場します。3月にはF1が始まり、ヴァンテージ・ロードスターも春にデビューします。ハイパーカーのヴァルキリーも完成します。そして今日紹介するのは、新型SUVのDBXと、昨年デビューしたフラグシップのDBS スーパーレッジェーラ ヴォランテです」とコメントした。
次に登壇したマネージングダイレクターの寺嶋正一氏は、「昨年11月にデビューしたDBXは、アストンマーティンの107年の歴史の中で初めてのSUVモデルです。アンディ・パーマーCEOはこのクルマについて、世界で最も美しいクルマであることはもちろん、多用途性、利便性にこだわって開発が進められた、と語っています。エアサスペンションにより、ライドハイトを45mm上昇、50mm下降させることができます」と紹介するとともに、「DBXは最高出力550PS、最大トルク700Nmを発生する4.0リッターV8ツインターボエンジンをフロントに搭載し、9速ATトランスミッションとカーボン製プロペラシャフトを介して4輪を駆動。0-100km/h加速4.5秒、最高速291km/hを誇るスーパーSUVとなっています」と説明した。
DBXのボディサイズは5039×1998×1680mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは3060mmというビッグサイズ。アストンマーティンらしいスポーティなラインを持つボディは、接着アルミニウム技術を多用することで車両重量が2245kgに抑えられ、5人乗りのインテリアはフルグレインレザーのシート、アルカンターラの電動ルーフのブラインド、ウッドや金属のパネルなど、最高級の素材を用いて豪華に仕上げられている。生産は英国ウェールズのセント・アサン専用施設で行なわれており、日本での価格は2299万5000円となっている。
もう1台のDBS スーパーレッジェーラ ヴォランテは、14秒/16秒で開閉が可能なソフトトップを持つ高性能2ドアスポーツモデル。ヴォランテとは、アストンマーティンの象徴であるウイングバッヂを装着したモデルの中で、こうしたオープントップルーフを持つコンバーチブルモデル専用に使われる名称だ。
フロントに搭載する5.2リッターV12ツインターボエンジンは、最高出力725PS、最大トルク900Nmを発生し、0-100km/h加速3.6秒、最高速340km/hを実現している。ルーフカラーはボルドーレッドなど8種類、内張のヘッドライナーは6種類から選択でき、10万回以上の開閉テストや、10年分の経年変化を1か月で再現するなど万全な耐久テストが行なわれたという。布製ルーフの採用に備えて改良した「エアロブレードII」と呼ばれるバーチャルスポイラーシステムにより、最高速で走行中のリアのダウンフォースは、クーペモデルよりわずか3kg少ない177kgを達成している。日本での価格は3796万円。