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英アストンマーティン、“孤高のスーパーGT”新型「DBS スーパーレッジェーラ」
725PS/900N・mを発生し、最高速は約340km/h
2018年6月27日 04:00
- 2018年6月26日(現地時間)発表
英アストンマーティンは6月26日(現地時間)、新しいスーパーGTのフラグシップモデルとなる新型「DBS スーパーレッジェーラ(Superleggera)」を発表した。価格は22万5000ポンド(30万4995ドル)で、2018年第3四半期から納車が開始される予定。
DBS スーパーレッジェーラは「ヴァンキッシュ S」の後継モデルで、“アストンマーティンが誇る孤高のスーパーGTであり、名うてのライバルに真っ向から勝負を挑むモデル”としている。
DBS スーパーレッジェーラのボディサイズは、4712×2146×1280mm(全長×全幅[ドアミラーを含む]×全高)で、ホイールベースは2805mm。
最高出力725PS/6500rpm、最大トルク900N・m/1800-5000rpmを発生するアストンマーティン製のV型12気筒DOHC 5.2リッターツインターボエンジンをフロントに低く、なるべく後方に搭載。ZF製8速ATをリアミッドに搭載して後輪を駆動する。
シャシーは、「DB11」とともにデビューした最新世代軽量接着固定アルミニウム構造の発展進化バージョンを採用し、外装にカーボンファイバー製ボディパネルを広く採用することで剛性を向上。乾燥重量は1693kgとなる。
サスペンションは、フロントに鍛造ダブルウィッシュボーンを、リアにマルチリンク・システムを採用。全車にアダプティブ・ダンパーを標準装着して、センサーを使って運転状況を把握するとともに、クルマに対するドライバーの要求も読み取るとした。
また、パワートレーン、シャシーともに「GT」「Sport」「Sport Plus」の3種類の「ダイナミック・モード」を設定。ドライバーの任意に変更することができ、“DBS スーパーレッジェーラは、リラックスしてドライブできるグランドツアラーにも、アグレッシブなスーパーカーにも変貌する”としている。
加えて、機械式リミテッドスリップ・ディファレンシャルとトルク・ベクタリングを採用することで、緻密で予測しやすく、限界を追求できるというハンドリング特性を実現。ファイナルドライブをローギヤード化して中間加速を高めることで、0-100km/h加速は3.4秒、0-160km/h加速は6.4秒、最高速は約340km/hに達する。
足まわりでは、2種類の21インチアロイホイールを採用し、標準装備のYスポーク鍛造ホイールのほか、軽量ツインスポーク鍛造ホイールもオプション設定。どちらも専用開発のピレリ製「P Zero」タイヤを組み合わせる。最新世代のCCBカーボンディスクブレーキは、フロントの直径は410mm、リアの直径は360mmで、キャリパーは、フロントが6ピストン、リアが4ピストンとなる。
空力特性では、DB11とともにデビューした空力コンセプトの「カーリキュー」や「エアロブレード」をさらに進化させ、協調して働くフロント・スプリッターとエアダムなどにより、最高速度で走行している時のダウンフォースは、量産アストンマーティン史上最高となる180kgを達成した。
エクステリアでは、自然界に最も多く存在するという形状のハニカムをモチーフとしたフロントグリルを採用。ボンネットの長尺パワーバルジとボンネット・ベントがスピード感をダイナミックに表現している。
特徴的な4本出しのテールパイプによる新しいエキゾースト・システムにより、印象的でパワフルなサウンドを奏でるとともに、アイドリング時のノイズは、ターボチャージャーのウェイストゲートの形状を最適化。アクセル開度の小さい低負荷走行時の静粛性が実現した。
インテリアでは、独特の芳香を漂わせるソフトレザーとアルカンターラを採用し、秀逸なサポートを提供してドライバーやパッセンジャーをしっかりとホールドするだけでなく、長距離走行時の快適性も提供する「Sports Plusパフォーマンス・シート」と、「固定式フルレングス・パドルシフト」を装着した「Sports Plusステアリングホイール」を標準装備。
そのほかにも、キーレスエントリー、タイヤ空気圧モニタリング・システム、パーキング・ディスタンス・ディスプレイ付き360°カメラ、パーキング・アシストなどを採用。DAB、Bluetooth4オーディオ、電話ストリーミング、iPod/iPhone接続機能、USB再生機能を提供するオーディオシステムに加え、インテグレーテッド・サテライト・ナビゲーション・システムやWi-Fi機能も標準装備。車載のインフォテインメント・システムは、セントラル・ダイヤルを操作してLCDディスプレイで操作可能とした。