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アストンマーティン、“ライバルの最大トルクを25%上まわる”という新型「DBS スーパーレッジェーラ」

アストンマーティン東京ショールームで公開

2018年6月27日 開催

新型「DBS スーパーレッジェーラ」プレスカンファレンスに登場したアストンマーティン・アジア・パシフィック プレジデント パトリック・ニルソン氏(左)、アストンマーティン・ジャパン マネージングダイレクター 寺嶋正一氏(右)

 アストンマーティン・ジャパンは6月27日、新型「DBS スーパーレッジェーラ」を東京 青山のアストンマーティン東京ショールームで報道向けに公開した。

 DBS スーパーレッジェーラは「ヴァンキッシュ S」の後継モデル。価格は22万5000ポンド(30万4995ドル)で、2018年第3四半期から納車が開始される予定。

 ボディサイズは、4712×2146×1280mm(全長×全幅[ドアミラーを含む]×全高)で、ホイールベースは2805mm。最高出力725PS/6500rpm、最大トルク900N・m/1800-5000rpmを発生するアストンマーティン製のV型12気筒DOHC 5.2リッターツインターボエンジンを搭載し、ZF製8速ATをリアに搭載して後輪を駆動する。そのほか、装備など詳しくは関連記事を参照いただきたい。

DBS スーパーレッジェーラのボディサイズは4712×2146×1280mm(全長×全幅[ドアミラーを含む]×全高)で、ホイールベースは2805mm。乾燥重量は1693kg。ランドマークモデルの「DB11」よりもフロントが10mm、リアが20mm広くなっており、重量は72kgの軽量化がされている
ホイールデザインは2種類用意され、写真の21インチ鍛造ツインスポークホイールはオプションとなる。タイヤはDBS スーパーレッジェーラ専用開発のピレリ製「P ZERO」を装着。サイズはフロントが265/35 ZR21、リアが305/30 ZR21。フロント410mm径、リア360mm径のカーボンセラミックブレーキを標準装備することで約23kgという大幅な軽量化を達成したという
灯火類は前後ともLEDを採用。テールランプはダイナミック・インジケーター機能付き
最高出力725PS/6500rpm、最大トルク900N・m/1800-5000rpmを発生するV型12気筒DOHC 5.2リッターツインターボエンジンを搭載。トランスミッションにZF製8速ATを組み合わせ、0-100加速3.4秒、最高速約340km/hのパフォーマンスを発揮
エキゾーストパイプは左右2本ずつの4本出し
寺嶋氏曰く「この固定式のテールを見るだけで、DBS スーパーレッジェーラを容易に認識できるデザインになる」という固定式のカーボンファイバーテール「エアロブレードII」を装着
ボンネットのエナメル製ウィングバッヂ
リアには「ASTON MARTIN」のエンブレムを備える
DBS スーパーレッジェーラのインテリア。シートはレザー/アルカンターラを組み合わせるSport Plusシート
ドアトリムはシート同色
固定式フルレングス・パドルシフトを備えるSport Plusステアリングホイール
メーター
ペダル類
インパネまわり。プッシュスタートスイッチを中心にして、周囲にシフトレンジを配置
8.0インチ液晶パネル
タッチパッド
ステアリングホイール右下のスイッチ
パワーシートの操作スイッチはセンターコンソールに配置
ドアを開けるとアストンマーティンとDBSのロゴが入ったプレートが迎える
ラゲッジルーム
アストンマーティン・アジア・パシフィック プレジデント パトリック・ニルソン氏

 最初に挨拶を行なったアストンマーティン・アジア・パシフィック プレジデントのパトリック・ニルソン氏は、新たな100年を見据えて2015年に英アストンマーティン CEO アンディ・パーマー氏が宣言した「セカンドセンチュリープラン」について述べ、7年間で7台のニューモデルを投入する第1章として「DB11」が、第2章としてピュアスポーツの「ヴァンテージ」がそれぞれ登場したことを説明。

 続けて、第3章としてDBS スーパーレッジェーラを復活させたと話し、「ご存じの通り、DBS スーパーレッジェーラはアストンマーティンの究極のスーパーGTを指し示す名前です。このクルマもその称号にふさわしいものとなっております。このクルマにはっきりとした個性を与えるべく、パフォーマンスやデザインのハードルを上げ、その名にふさわしくヘリテージと軽量化のエッセンスを加えました」と特徴を述べた。

 ニルソン氏は最後に「DB11、そしてヴァンテージの成功に続き、DBS スーパーレッジェーラがセカンドセンチュリープランにおいて重要な役割を果たします。皆さまを失望させることは決してありません」と強調し、挨拶を終えた。

ニルソン氏の挨拶のあと、車両のアンベールが行なわれた

 続いて、アストンマーティン・ジャパン マネージングダイレクターの寺嶋正一氏がDBS スーパーレッジェーラの詳細を説明。DBS スーパーレッジェーラをバッドマンの映画に例え、「DB11が知的で見た目も格好よくて、クールなジェントルマンのブルース・ウェイン(バットマンに変身する前の姿)だとすると、このDBS スーパーレッジェーラは変身した後のバットマンです。そんなイメージでデザインされました」と紹介。

アストンマーティン・ジャパン マネージングダイレクター 寺嶋正一氏

 DBS スーパーレッジェーラは、力強い外観を強調するアグレッシブなスタイルを特徴として、接着アルミニウムシャシーのボディとカーボンファイバーのクラブシェルで構成され、軽量ボディによって俊敏性がさらに向上。DB11からボディパネルは一新されているが、ドアパネルのみ共用となる。

 パワートレーンについては、「725PSの最高出力と900N・mの最大トルクを発生する5.2リッターのV12ツインターボエンジンを搭載しており、この900N・mという強大なトルクは最大のライバルとなるフェラーリ『812 Superfast』を25%上まわっています。このクルマに驚異的なパフォーマンスを与えると同時に、約340km/hという速度を実現いたします」と述べるとともに、「リアに搭載しておりますZF製8速ATのソフトウェアは、このクルマ専用にプログラムされたものです。あらゆる走行条件で最適なギヤを選択し、ドライバーの意のままにクルマを操れます」と紹介した。

 そして、効率的にエアを取り入れてコーナリングや高速走行時などでも安定した走行を助ける「サイドルーバー」、サーキット専用車「ヴァルカン」やGTEレースカーでも採用されている「スターラップ」、F1からヒントを得た「ダブルディフューザー」といったエアロダイナミクスを調和させ、最大で180kgのダウンフォースを発生させると説明した。

シートやパネル、ボディカラーのイメージサンプルが展示されていた