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英アストンマーティン、2018年からF1レッドブル・レーシングのタイトル・スポンサーに

2021年以降、パワーユニットを提供する可能性も

2017年9月25日(現地時間)発表

アストンマーティン社長兼CEOのアンディ・パーマー氏(左)とレッドブル・レーシング・チーム代表のクリスチャン・ホーナー氏(右)

 英アストンマーティンは9月25日(現地時間)、F1選手権を戦うレッドブル・レーシングとの提携関係をさらに強化することで合意したと発表した。これにより、2018年シーズンからF1チームは「アストンマーティン・レッドブル・レーシング」という名称でレースに参戦することになる。

 英アストンマーティンとレッドブル・レーシングは2016年3月にパートナーシップを締結しており、新型ロードカー「Valkyrie(ヴァルキリー)」の共同開発などを行なっている。今回の提携関係の強化により、2018年からF1チームの名称が「アストンマーティン・レッドブル・レーシング」になるとともに、2017年末までにミルトン・キーンズにあるレッドブル・レーシングの本拠地内に、新しく「アドバンスド・パフォーマンス・センター」を開設する予定であることを発表。

 さらにアストンマーティンは、FIAの要請に応えて未来のF1エンジンに関する協議に参加し、2021年以降、レッドブル・レーシング・チームにパワーユニットを提供する可能性も検討しているという。

2018年からF1チームの名称は「アストンマーティン・レッドブル・レーシング」になる

 今回の発表について、アストンマーティン社長兼CEOのアンディ・パーマー氏は「チーム名にアストンマーティンの名前を加えることは、レッドブル・レーシングとの革新的パートナーシップにとって、合理的な次のステップだといえるでしょう。最近再び人気が高まっているF1を通じて、世界的なブランドの認知度も高まることになるでしょう。パワーユニットに関する議論は、私たちにとっても興味深いものですが、あくまで環境が整うことが条件となります。コストと手間が無制限に求められるようなエンジン競争に参画するつもりはありませんが、FIAが適切な環境を用意できるのであれば、大いに関心を持っています」とコメント。

 また、レッドブル・レーシング・チーム代表のクリスチャン・ホーナー氏は「アストンマーティンとの革新的パートナーシップは、最初の日から、先駆的なプロジェクトの1つになりました。私たちは2016年に、Valkyrieを共同で企画、開発して、大きな成功を収めることができました。今年私たちは協力関係をさらに深めて、2018年には、アストンマーティン・レッドブル・レーシングというチーム名の下でF1レースを戦うことも決定しました。さらに、ここミルトン・キーンズに新設するアドバンスド・パフォーマンス・センターでは、100人を超えるアストンマーティンのスタッフが働くことになります。それにより私たちは、協力関係をさらに緊密なものにして、特別で革新的なニューモデルの開発プロジェクトを推進できるようになるでしょう」と述べている。

アストンマーティンとレッドブル・レーシングの提携関係から生まれたプロダクトの第1弾「Valkyrie(ヴァルキリー)」は、2018年に最初のモデルが完成し、2019年から納車が開始される予定だが、すでに完売がアナウンスされている。なお、今回の提携強化により今後も新しい製品の開発に取り組んでいくという