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トヨタ、燃料電池バス「SORA」の一部部品で基準を上まわる環境負荷物質

2024年9月30日 発表

FC(燃料電池)バス「SORA」

 トヨタ自動車は9月30日、燃料電池バス「SORA」に使用する一部の部品において、トヨタが独自に設定した基準を上まわる環境負荷物質(カドミウム、六価クロム)が含有されていたことを明らかにした。今後、調達部品の環境負荷物質の有無についてチェック機能を強化し、再発防止を徹底するとしている。

 独自に設定した基準は日本自動車工業会の自主取り組み目標に準拠したもの。トヨタではサービスキャンペーン(無料修理)を実施し、該当部品を回収するとしており、顧客に対してはダイレクトメールの送付および販売店より連絡し、速やかに環境負荷物質を含まない部品に交換する。なお、現在生産・販売されている車両についてはすでに環境負荷物質を含まない部品への切り替えが完了しているという。

 今回の件について、トヨタでは「対象車両を現在ご利用いただいているお客さまをはじめ、関係者の皆さまには多大なるご心配とご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。車両運行等においては、乗員・乗客および整備担当者の皆さまの人体への影響はありません」としている。

 なお、本件に関連し、商品カタログにおいて基準を達成していないにも関わらず「自工会自主目標達成」という不正確な記載をしていたことも合わせて発表している。