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ルノー、6速MTの「カングー」限定車を日本初公開した「カングージャンボリー2024」開催

2024年10月27日 開催

カングー クルール ディーゼル MT(先行試作車)

 ルノー・ジャポンは10月27日、山梨県南都留郡にある山中湖交流プラザ きららで「カングー」オーナーなどを対象としたファンイベント「ルノー カングー ジャンボリー 2024」を開催した。

 カングー ジャンボリーは2009年に初開催され、今回で16回目を数えるファンイベント。当日はときおり小雨も落ちる空模様となったが、カングー1280台、カングー以外の車両215台が集まり、3326人の来場者が参加して開催された。

2024年も多数のカングーが全国から集まり、イベント恒例の“カングー渋滞”が発生
オーナーごとのこだわりを反映した色とりどりの新旧カングーが駐車場を埋め尽くす

 また、カングー ジャンボリーでは訪れたファンに向けたサービスとして、カングーの限定車などを初公開することも例年のお楽しみとなっており、今年はカングーの限定車「クルール ディーゼル MT」の先行試作車が日本初公開されている。

「ルノー カングー ジャンボリー 2024」の会場で日本初公開された限定車「カングー クルール ディーゼルMT」を紹介するルノー・ジャポン株式会社 執行役員 商品戦略ダイレクター フレデリック・ブレン氏(中央)と、当日の司会を担当したモータージャーナリストの竹岡圭氏(左)、お笑いトリオ・安田大サーカスの安田団長(右)

カングー クルール ディーゼル MT(先行試作車)

 フランス語で「色」「彩り」を意味する「クルール(Couleur)」を車名に与えたこの限定車では、3代目カングーとして初めて6速MTを採用。最高出力85kW(116PS)/3750rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/1750rpmを発生する「K9K」型の1.5リッター直噴ディーゼルターボエンジンとの組み合わせにより、WLTCモード燃費は19.5km/Lを実現。

 ボディカラーにはサハラ砂漠の砂丘をイメージした「ベージュ サハラ」とカシオペア座が輝く夜空をイメージした「グリ カシオペM」の2色を設定し、それぞれ70台、計140台を限定販売する。価格は399万円。このほか、この限定車の詳細は関連記事「ルノー、『カングー』ディーゼル+マニュアルモデルの140台限定車『カングー クルール ディーゼル MT』」を参照していただきたい。

ボディカラーは「サハラ砂漠の砂丘をイメージした」という「ベージュ サハラ」
通常はオプション設定のブラック塗装された16インチスチールホイールを標準装備。本来なら限定車専用のオールシーズンタイヤを装着するが、展示車は急ごしらえの先行試作車ということで、通常のカングーと同じコンチネンタルの「EcoContact 6」を使用している
クロスバー機能付のマルチルーフレールを標準装備
DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)と尿素SCRを組み合わせた排出ガス処理システムを採用し、最新のコモンレールシステムを搭載する直列4気筒SOHC 1.5リッター直噴ディーゼルターボ「K9K」型エンジンを採用
カングー クルール ディーゼル MT(先行試作車)のインテリア
6速MTはセンターコンソールに配置され、運転席と助手席のサイドウォークスルーしやすい構造となっている
6速MTの下に「スマートフォンワイヤレスチャージャー」を設定
ルノー・ジャポン株式会社 執行役員 商品戦略ダイレクター フレデリック・ブレン氏

 ステージ脇に設定されたテント内からカングー クルール ディーゼル MTを運転して登場したルノー・ジャポン 執行役員 商品戦略ダイレクター フレデリック・ブレン氏は、限定車が持つ魅力は特別なボディカラーだけではなく、新しいカングーとして初めて6速MTを採用して、強力なトルクを持つディーゼルターボエンジンとの組み合わせることで、「わざとエンストしようとしても無理」という走行性能を備えていると強調。

 また、オールシーズンタイヤとブレーキ制御で駆動力を調整する「エクステンデッドグリップ」を組み合わせることにより、これから雪が降るシーズンに入っても気軽にお出かけできるようになることも魅力的なポイントとして挙げ、マルチルーフレールやブラックカラーのスチールホイールなど装備も充実していることを説明した。

 このほか、欧州で販売される乗用モデルのカングーでは跳ね上げ式のハッチバックを備えて販売されているが、観音開きのダブルバックドアやブラックバンパーは日本のユーザーの要望を受けたもので、ほかの市場では販売されていない特別な仕様である点もアピールしている。

オープニングセレモニー

ルノー・ジャポン株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 大極司氏

 オープニングセレモニーでは最初に、ルノー・ジャポン株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 大極司氏のあいさつを行なった。

 大極社長は3年ぶりにカングー ジャンボリーに参加して、最近は世の中が変化するスピードが加速していて、物事があっという間に変わっていくようになっているが、一方でカングー ジャンボリーに足を運んでくれるカングーオーナーのカングー愛、そして「好きなことをやろうぜ!」というパッションは変わっていないことを再確認できたと感謝を述べた。

 また、自身が社長を務めるようになって、10年ほど前から「好きを、走れ。」という言葉をルノー・ジャポンのブランドメッセージとして使っており、この言葉に「あんまり我慢しないで、みんな好きなことをしようぜ」という意味を込め、そのためにカングーも使い倒してもらえるよう、いろいろな用途に使えるクルマとしてカングーを提供していきたいと考えてブランドメッセージに設定していることを説明。これからもルノー・ジャポンではカングーオーナーの「好き」を支えていくため、いろいろな楽しいことを企画していきたいと語った。

山中湖村 村長 高村正一郎氏

 また、会場となった山中湖交流プラザ きららのある山中湖村の村長 高村正一郎氏は、気候変動の影響もあって夏の暑さが続き、暦の上では秋に入っても山中湖周辺の紅葉が進んでおらず、例年ならもう過ぎているはずの富士山の初冠雪もまだであると紹介。

 山中湖村では来訪者に愛される町づくりに向けて取り組みを進めており、山中湖畔では11月前半にかけて「紅葉まつり」を開催しており、山中湖の東側にある明神山には世界一だと誇るパノラマを一望できるウッドデッキが11月に完成する予定で、またぜひともカングーに乗って遊びに来てもらいたいとアピールした。

今年も安田団長(左)と竹岡圭氏(右)の2人が司会を担当

 山中湖シアター「ひびき」のステージ上で行なわれた各種イベントでは。2023年に引き続き、「メガーヌ ルノー・スポール」のオーナーでモータージャーナリストの竹岡圭氏、当日も「団グー」と名付けた愛車のカングーで会場入りしたお笑いトリオ・安田大サーカスの安田団長の2人が司会を担当。

 2人の深い「ルノー愛」「カングー愛」による知識が随所に発揮されて各イベントが進められたほか、安田団長が団グーのカスタマイズなどを依頼しているカングー専門店「カングーの森」からオリジナルサンシェードが現地で提供されたことを受け、安田団長が即興でプレゼント大会を行なって来場者を沸かせた。

「カングーの森」オリジナルサンシェードに、安田団長がその場でサインやイラストを描いてプレゼント。じゃんけん勝負では、安田団長のファンなら絶対に勝てる仕組みが用意されていた
姉妹ユニットアーティスト「チャラン・ポ・ランタン」によるライブ演奏

 姉妹ユニットアーティスト「チャラン・ポ・ランタン」によるライブ演奏では、カングーの魅力を詰め込んで生まれた「カングーの歌」も披露された

「カングーの歌」以外にも「置行堀行進曲」「フランスかぶれ」などの楽曲が披露され、ステージ前はすし詰め状態になっていた

野外スポーツなどを体験できるアクティビティエリア

ルノー・ジャポンが新型カングーを提供して活動をサポートするプロバスケットボールチーム「横浜エクセレンス」によるフリースローチャレンジ
パリ・オリンピックでも正式種目として注目されたボルダリングや、細いベルトの上で綱渡りやトランポリンを合わせたようなアクションを披露するスラックラインの体験コーナー
フランス発祥のアーバンスポーツ・パルクールの体験コーナーでは、半円柱の足場をリズムよく飛び移っていくコースが用意された

オーナー同士の交流の場でもあるフリーマーケットなども展開

愛車のカングーを店舗として出店するフリーマーケット。カングー関連の中古パーツやカスタマイズパーツのほか、自作の小物やアンティークグッズ、古着などが販売されていた
ルノー カングー ジャンボリー 2024限定デザインロゴが入るTシャツなどを販売するルノー オフィシャルショップ。オープニング前から入場待ちの人が長い列を作り、限定Tシャツは午前中には完売していた
ピエール・エルメ・パリブースで展示されたマカロンラッピングのカングー
ピエール・エルメ・パリブースでは富士山募金の賛同者にマカロンをプレゼント
OZ Racingブースでは、純正アクセサリーとして設定されている16インチの「Rally Racing」アロイホイールを装着したカングーを車両展示
カングーやルノー・スポールモデル向けのホイール展示
OZ Racingのロゴ入り製品も販売されていた
RVランド コンセプトのブースでは、新型カングーの純正アクセサリーとしてまもなく発売予定という「カングー3専用ベッドキット」について展示
リアシートを前に倒して5分割のベッドマットを展開するだけで、カングーの車両後方に大人2人分の就寝スペースが登場。表皮はPVCレザー(写真)のほか、プレミアムモケット生地も選択できる
フードエリアのキッチンカーとしてもカングーは大活躍
ルノー カングー ジャンボリー 2024