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「au TOM'S ファン感謝祭2024」開催 連覇を遂げた2024年を振り返り、2025年シーズンはSUPER GT初の3連覇を誓う
2025年1月27日 11:20
- 2025年1月25日開催
2023年に引き続き2024年のシリーズチャンピオンを獲得して連覇を遂げたTGR TEAM au TOM'Sは1月25日、「au TOM'S ファン感謝祭2024」を開催した。イベントでは2024年シーズンを振り返るとともに、前人未踏の3連覇に向けた抱負が語られた。
2024年シーズンは開幕優勝でスタート
イベントの開催は前年度の感謝イベントに引き続き東京・多摩センターにあるauのKDDIの施設「Link Forest」。登壇したのはTGR TEAM au TOM'Sの伊藤大輔監督、36号車「au TOM'S GR Supra」をドライブする坪井翔選手と山下健太選手、auサーキットクイーンの央川かこさんと辻門アネラさん、トムスの神山裕示氏。そして、司会は自動車ジャーナリストでモータースポーツMCの今井優杏さん。
まず伊藤監督が2024年シーズンを振り、「前年の2023年の開幕戦は、非常にいいレースをしながらトラブルがあって悔しい思いをしたっていう記憶が残ったまま2024年の開幕戦を迎えたんです。そこで開幕ダッシュすることを目標に掲げていたので、それを完璧に成し遂げてくれ、ドライバーも素晴らしかったし、チームワークもすごくよかった。(前年から)3連勝というのもあったんですが、開幕戦で勝ったことが、とてもホッとしたレースでした」。
「チームはみんな勝ちたい気持ちが強いんですけど、開幕戦と最終戦はサクセスウエィトを積んでないイーブンの状態なので、そこでいかに1番をとるかっていうことに関しては、うちのチームのクルマは速かったと証明するために非常にいいレースでした」と2024年シーズンを振り返った。
伊藤監督が開幕戦の意義と結果が出た喜びを語ると、すかさず坪井選手がチームのファンしかいないということで、「結構ぶっちぎりで勝ったので、もうチャンピオンとったなっていう感じでした」とリップサービス。坪井選手自身も手応えを感じた開幕戦だったという。
続いて山下選手は、ほかの人たちが順調な開幕戦を語るなか、ひとり開幕戦の予選で思うようなタイムが出せなかったことを振り返る。「今だから笑えるんですけど、当時は本当に笑えなくて、心配になってました」と語り、前年のクルマとの違いなどに戸惑っていたという。それを受けてトムスの神山氏も、「山下選手のちょっと悔しそうなところだけが気になっただけで、それ以外はもう完璧でした」と語った。
続いてauサーキットクイーンの央川さんは「2023年の開幕戦、すっごい悔しくて異様な空気だったのを覚えてて、2024年はもう余裕でね安心して見れたのがすごい嬉しかったです」と語り、辻門さんも「1日中ニコニコしてました」と、安心して開幕戦を迎えたことを振り返った。
順調にポイントを重ねて、12月の最終戦も優勝で終わる
2戦目からはしばらく優勝が遠のくが、山下選手は、3戦目の鈴鹿でGT300のクルマをパスすることに時間がかかった話をすると、伊藤監督が「ヤマケンはこのシーズンもその前の年もそういうのが多かった」とし、山下選手は「GT300のクルマと出会ったコーナーでは1~2秒変わる。それはすごくでかい。レース中の運が“なんか持ってない”とツキがなかった。もっとできたことはいっぱいあった」と、反省の弁を述べた。
坪井選手はもてぎの第8戦について、「自分は予選がぜんぜんダメで、もうまずいという状況だったけど、山下選手が3位になれたのでいいい予選だった。(決勝は)もうちょっと苦戦すると思ってて、3位に入れればいいかなって感じだったんですが、まさか勝てたのでぴっくりです」と語った。
伊藤監督は12月に5戦の延期で行なわれた最終戦に触れ、「予想よりも気温が下まわったんでタイヤ選択で本当悩みに悩んでどうしようというところから始まって、レース中もずっと不安でした。結果的にはもうチャンピオンになっていたのですが、レースでかっこよく勝って終わりたいなってみんな意識してたんで、終わるまではドキドキしていました」と最終戦での緊張感の高さを教えてくれた。
2025年のauサーキットクイーンは2人が継続
続いて、サプライズで「auレースアンバサダーアワード」の授賞式。これは央川さんが「レースアンバサダーアワード2024」で最終の5名の受賞者に残りながらグランプリを逃したことから急遽作られたもの。トムスの神山氏が「彼女がグランプリをとると思って安心してたんですけど、違う方になり、本当に悔しいよねとということでKDDIさんとも話をして特別に作りました」と経緯を説明した。
受賞した央川さんは「チャンピオンチームでauアンバサダーグランプリとったら、もう私はグランプリってことでいいですかね!」と呼びかけると、会場から大きな拍手が湧きあがった。
さらに、誕生日を迎えたばかりの辻門さんもサプライズで祝福。辻門さんはお礼をいうとともに、今年の予定として「今年1年間のピラティスに通おうと思います」と抱負を語った。なお、この場で2人が2025年シーズンも継続してauサーキットクイーンになることも発表された。
メンバーの2024年の出来事や、質問コーナーで盛り上がる
このほか、レース以外のことで、2024年のハッピーや2025年の目標が紹介された。坪井選手は石垣島に行ってウミガメを見たこととし、2025年は愛犬といる時間を増やしたいとした。
山下選手は特にないとしながらも、鈴鹿の後に奈良に行って鹿と触れ合ったことを紹介。2025年は海のリゾートに行きたいと語り、セパンのレースの後でモルディブに行くことを目指すとした。
伊藤監督はシティーサーキット東京ベイでスーパーフォーミュラのパブリックビューイングをしてファンと交流したことをあげ、レースの指導について目標も語られた。
auサーキットクイーンの央川さんは、地下アイドルの推し活のなかから学ぶことがあったとし、2025年はフォンを喜ばせる仕事がしたいとした。辻門さんは、ラーメン店で半分サイズの替え玉が食べられるなったことから、2025年は半分ではない替え玉を食べられるようになりたいと語った。
質問コーナーでは、外には出せないレース中の裏話などが語られ、さらに会場は盛り上がり、抽選会ではau TOM'Sのピットで使っていた特製チェアにサインが入れられてプレゼントされた。
2025年も「強いau TOM'S」
最後に2025年シーズンに向けてあらためて抱負が語られた。伊藤監督は「2025年はやっぱり連覇をしないといけないなと思っております。勝ち続けることはものすごく難しいことなんですけども、我々だったらできると信じております。ずっともっとつなげることで、強いau TOM'Sにするために頑張ります」と3連覇を目指す宣言。
坪井選手は「今年は3連覇がかかってるので、なんとしても歴史に名を刻むチャンスだと思って頑張りたいと思います。体制は全く変わってませんので、言い逃れができないと思います。チャンピオンとれるように頑張りますのでぜひサーキットに来て応援してください」とこちらも決意を語った。
山下選手は、今回のイベントで裏話をしゃべりすぎたことを反省しながらも、「SUPER GTで3連覇は今までないことなので、歴史に名を刻めるチャンスで、十分そのチャンスはあると思っているので、また来年ここで皆さんとお会いできたらと思います」とし、来場者との再会を約束。
央川さんは「強い名門チームで6年も継続することは本当に光栄なことなので、注目され、テレビに出ることもあるので、今年はさらに体型維持とか頑張ります。セパンはご飯おいしいのか調べているんですが、食べすぎないように気をつけたいと思います」と目標を語った。
辻門さんは「食べるのが大好きな私たち2人なので、絶対にこのスタイル維持は継続していきたいと思います。また皆さんと応援できるのを楽しみにしています」と締めくくった。
最後にサインと個別に交流がされ、大きく盛り上がったau TOM'S ファン感謝祭2024は終了した。