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「au TOM'S ファン感謝祭」開催 2023年シーズンの振り返りと「連覇する」「F1に乗る」など“今後の夢”も語られる

2023年12月23日 開催

au TOM'S ファン感謝祭2023が開催された

au TOM'Sチームメンバーがファンとの交流を楽しんだ

 国内最高峰の自動車レースSUPER GTのGT500クラスで2023年のシリーズチャンピオンを獲得したTGR TEAM au TOM'Sは12月23日、ファンへの感謝を伝える交流イベント「au TOM'S ファン感謝祭2023」を、東京多摩市にあるKDDIの施設「Link Forest」にて実施した。

 イベントではTGR TEAM au TOM'Sの伊藤大輔監督、36号車「au TOM'S GR Supra」をドライブする坪井翔選手と宮田莉朋選手、auサーキットクイーン央川かこさんと辻門アネラさん、トムス 神山裕示氏、KDDI ブランド・コミュニケーション本部 ブランドマネジメント部 佐伯凌汰氏らが登壇。抽選に当選した約200人のファンとの交流を楽しんだ。

左からTGR TEAM au TOM'Sの伊藤大輔監督、36号車「au TOM'S GR Supra」をドライブする坪井翔選手と宮田莉朋選手、auサーキットクイーン央川かこさんと辻門アネラさん

 感謝祭はチャンピオンを獲得した2023年シーズンの振り返りから始まり、初戦岡山でのリタイヤから、第2戦富士で優勝、第3戦鈴鹿では坪井選手が初のポールポジションを獲得しての2位。そこからサクセスウェイト(重り)を積まれることで表彰台から遠ざかるも第7戦で優勝。ウェイトハンデがなくなる最終戦でも優勝と、坪井選手は「シーズンオフに『宮田選手と組めれば優勝できるのに』と言ったら、本当にコンビにしてくれたので、これは優勝しないとヤバいって感じになりましたが、勝たなきゃいけないレースでしっかり勝てたのは本当にすごいと思う。この先10年GTに乗ったとしても、こんなに完璧なシーズンはないんじゃないかなと思う」とコメント。また、宮田選手も「厳しいGT500クラスのレースで8戦中3勝できたのは、本当に素晴らしい1年でした」と振り返った。

坪井翔選手

 伊藤監督は優勝したあとのインタビュー取材で宮田選手が超ハイテンションで叫んでいたことに触れ、「レース前の緊張した姿を見ていただけに、そのギャップが面白かったです。また、最初はその宮田選手の超ハイテンションに引いていた坪井選手も、いざマイクを向けられたら同じようなテンションで叫び出したのでおかしかったです」とシーズンの思い出を語ってくれた。

伊藤大輔監督

 参加者とのQ&Aコーナーでは、「3年後とか5年後とかの夢」という質問が出て、伊藤監督は「来年トムスが50周年を迎えるので連覇をしたいなと思ってます。なかなか連覇するのは難しいんですが、3年先、5年先よりは、もう自分の中では、きちんとチャンピオンチームとして次の年も同じ強さでチャンピオンを取ることが目先の目標です」と回答。

 坪井選手は「今年GTチャンピオンを取れましたけど、連覇の難しさは去年痛感しているので、何とか来年は2連覇したいですし、できる環境があるんじゃないかなと思っています。また、スーパーフォーミュラも初めて移籍するのですが、チャンピオンを取りたいですね」とコメント。また、宮田選手は「僕はF1に乗ります! そして奥さんからモナコに連れて行ってと言われているので、モナコに住みます」と会場を沸かせた。

宮田莉朋選手

 auサーキットクイーン央川かこさんは「10代のころからの夢がモデルさんのマネジメントをすることなので、3年後か分からないけれど、そういう仕事をやりたいです」と回答。辻門アネラさんは「歯科衛生士の免許を持っているのですが、レースクイーンを卒業したら、歯科衛生士に戻って、まだ持っていない資格を取りたい」と夢を語った。

 そのほかにも来場者からたくさんの質問が寄せられ、伊藤監督のレースウィークのルーティーンは「トイレは同じ場所を使い続けること」など、普段サーキットやレース中には見られないドライバーや監督の日常やレースの裏話で盛り上がった。イベントの最後には抽選会が行なわれ、サイン入りポスターや空気清浄機がプレゼントされたほか、サイン会、握手会、撮影会なども行なわれた。

スポンサーに配布しているという特製ポスターに5人のサインが入れられた
第7戦オートポリスでの景品というエアバスターの空気清浄機のauトムス柄。世界に数台しかない貴重なモデルがプレゼントされた
2023年チャンピオンマシンの展示も行なわれた
Aピラー部分のロールケージに貼られていた特製ステッカー
反対側には文字が貼られていた

感謝祭の前には「KDDI ミュージアム」を見学

KDDI ミュージアムは東京都多摩市の「Link Forest」2階にある。以前は栃木県小山市で「国際通信資料館」として展示していたが、建物の老朽化にともない2020年に多摩に移設してリニューアルされた。現在は事前予約制で入館料は300円(大学生以下は無料)。1グループ15人までで、約90分の説明員付きのツアー形式で見学できる

 au TOM'Sチームメンバーは、感謝祭の前に「Link Forest」の2階にある「KDDI ミュージアム」を見学。KDDI 広報部 メディア開発グループ 中村孝太郎氏による解説を聞きながらミュージアムをまわった。館内では通信に関する歴史や技術、最新の通信技術などを学べるほか、モールス通信を体感したりする設備も用意されている。さらに2000年に登場したガラケーから、最新スマートフォンまでauの歴代モバイルも展示している。

映像や実物の展示を組み合わせて、分かりやすく通信に関わる世界を学べる
KDDI 広報部 メディア開発グループ 中村孝太郎氏による解説を聞きながらミュージアムをまわった
モールス通信を体験する坪井選手
海底ケーブルを設置する船の様子をバーチャル体験する3人
約2.5kgあった当時の携帯電話(ショルダーフォン)を体感する辻門アネラさん

 ミュージアム見終えた伊藤監督は、「携帯がいっぱいあって懐かしい気持ちになりました。あとミュージアムで海底ケーブルの説明があり、当たり前に衛星通信っていう感じがあったんですけど、ケーブルは有線だからある意味アナログじゃないですか。それでわれわれの通信が成り立ってるっていうのは驚きでした」と感想を述べていた。

 また、坪井選手は「通信の歴史を見て驚きました。これまでの60年~70年ですごく進化していて、この先60年後はどんな世界になっているのか? どのくらい進化しているのか? 楽しみです。僕はauの携帯しか使ったことないので歴代の携帯を見て、昔を思い出せて楽しかったです」とコメント。さらに宮田選手は「普段ゲームばかりしているのですが、こういった通信設備の発展のおかげで海外の人とも遅延なくゲームを楽しめる。発展するスピードも早いし、技術の進歩もすごいですね」とミュージアムの感想を述べていた。

「これこれ!」と、子供のころに使っていたキッズフォンを見つけた宮田選手
auサーキットクイーンの央川かこさんと辻門アネラさんも歴代携帯を見て懐かしんでいた

 最後にKDDI ブランド・コミュニケーション本部 西原由哲氏は、「KDDIはプロスポーツだけでなく、アマチュアスポーツなどいろいろなスポーツに協賛していて、スポーツのファンの方々の熱量やチームの皆さんの熱量をいかに増幅できるかをスポンサードを通じてやりたい。モータースポーツはトップカテゴリーであるSUPER GTのトムスさん、そして今年からはラリージャパンも協賛して、もっともっとこれからもモータースポーツを盛り上げていく一助になればと思っています。われわれが通信をつなげることによって、ファンの方々にもっと喜んでいただいて、チームも強くなって、お客さんの気持ちとか情緒的な感動とかも届ける。そんな活動をしていきたいです」と意気込みを語ってくれた。

KDDI ブランド・コミュニケーション本部 西原由哲氏