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いすゞ、米国サウスカロライナ州に新生産拠点 北米事業強化に約430億円投資へ
2025年2月13日 12:31
- 2025年2月12日 発表
いすゞ自動車は2月12日、北米事業強化に向けて総投資額で約2億8000万ドル(約430億円)を想定して、米国サウスカロライナ州に新たな生産拠点を立ち上げることを決定したと発表した。
北米における商用車の電動化を見据えた車両供給体制の強化を目的にしたもので、生産車両はNシリーズ(日本名:エルフ)のBEV(電気自動車)/ガソリンモデル、Fシリーズ(日本名:フォワード)のディーゼルモデルで、稼働開始は2027年中となる計画。従業員数は700人以上となり、2030年時点での年間生産能力は約5万台を予定している。
新たに立ち上げる生産拠点では、商用車における中長期的な電動化の流れを見据えながら、内燃機関車の需要にも対応可能な変種変量生産方式を導入。具体的には、いすゞグループとして初となるコンベアレス・ピットレス式を採用し、柔軟性と拡張性を備えた最先端の生産ラインとする。また、全工程での品質保証体制構築を目的に、検査の自動化による作業ミスの防止、部品のトレーサビリティ、不良品流出防止のための画像検査等を導入するという。
いすゞでは北米市場に1984年から参入し、2023年度は過去最高の4万4000台を販売するなど、重要市場の1つとして、ものづくり・販売・サービスに注力してきた。今後、北米の商用車市場において中長期的に需要が増加していくことが想定されるBEVの生産に必要な部材の現地調達化を進め、北米事業のさらなる拡大を目指す。
新生産拠点の概要
場所:米国サウスカロライナ州グリーンビル郡
面積:敷地面積 約75万m 2 、工場建屋面積 約9万3000m 2
投資総額:約2.8億ドル(想定/約430億円※2025年1月末時点1ドル=155円で換算)
稼働開始時期:2027年内(計画)
年間生産能力:約5万台(2030年時点計画値)
従業員数:700人以上(2028年時点計画値)