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ヤマハ、新作ヘッドライト採用など「テネレ700 ABS」2025年モデル
2025年2月13日 17:30
- 2025年2月13日 開催
ヤマハ発動機販売は2月13日、アドベンチャーモデル「Ténéré700 ABS」をモデルチェンジし、2025年モデルとして3月31日に発売すると発表した。価格は「テネレ700 ABS」が145万2000円で、ローダウンシート&ローダウンリンクを装備したアクセサリーパッケージ「テネレ700 ABS Low」が147万4000円(予定)。テネレ700 ABS Lowの詳細はあらためて発表される。
今回のテネレ700 ABSは、水冷4ストローク・直列2気筒DOHC 270度クランク688cm 3 エンジンを軽量ボディに搭載するアドベンチャーモデル。"The Total Ténéré - Top in Adventure"をコンセプトに開発され、オフロードでの高い走破性を進化させながらツーリングでの利便性も高めるアップデートが図られた。
ラリーイメージの新作ヘッドライトと新スタイリング採用
エクステリアでは、ヘッドライトの4灯LEDを従来の丸からシャープな印象の四角へ変更。取り付け位置を若干高めにし、配光などを新たに作り込んで光量を十分に確保。同時に新鮮でアグレッシブな印象を作りあげた。ヘッドライトのアップデートにあわせて外装も一新。特徴的なハイフェイスと細身の車体による、一目でアドベンチャーモデルとわかる独創的なシルエットを継承した。
"つながる"機能搭載の専用設計6.3インチフルカラーTFT縦型メーター
テネレ700専用に新設計した6.3インチフルカラーTFT縦型メーターを採用。走行に必要な情報が見やすいレイアウトにされ、スピードメーターやタコメーターのほか、燃料計、平均燃費、水温計、気温計、シフトインジケーターなどの表示機能を搭載。各機能の情報操作、セレクトは直感的に操作できる新作の統合型ハンドルスイッチで行なえる。表示パターンは、従来同様、好みに応じて「EXPLORER」「STREET」の2つのデザインテーマから選択可能。
専用アプリ「Y-Connect (Yamaha Motorcycle Connect)」をインストールしたスマートフォンと車両を接続することで、電話やメールの着信通知など、多様なコンテンツが利用可能。さらにスマートフォン経由で「Google Maps」を連携させることにより、交差点などでの進行方向を矢印アイコンなどで表示するターンバイターン表示でナビゲーションを表示。USB-C 充電ポートも標準装備した。
走行性能に関わる主な変更点は、「YCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle:ヤマハ電子制御スロットル)」を新採用。これによりCP2(クロスプレーン・コンセプトの2気筒)エンジンが備える全回転域でのリニアでスムーズな吹け上がりを支えるとともに、インテーク形状を変更したことにより、低回転域でのトルクアップを達成し低速域でのオフロード走破性をさらに高めた。
走行モード切り替えシステムやトラクションコントロールなど走行支援テクノロジーについては、2つの走行モードを選べる機能と、ON/OFF可能なトラクションコントロール(TCS)を搭載。
走行モードは、オフロード走行用に鋭いスロットルレスポンスが得られる「SPORT」と街中での扱いやすさを重視した「EXPLORER」の2つから選択でき、また加/減速時いずれもシフトアップ&ダウン可能なクイックシフターも別売アクセサリーとして設定した。なお、継続して、前後ON、前後OFF、リアのみOFFが可能な3モードABSを搭載している。
そのほかにも、前後サスペンションの最適化、一体型フラットシート採用やタンク形状変更などによるライディング自由度向上が図られた。
カラーリングは、YZF-RやYZシリーズとも連動したヤマハのスポーツイメージを象徴する“ブルー”、堅牢さとアドベンチャーイメージを表現し、アウトドアシチュエーションにマッチする“マットグレー”、1980年代前半のヤマハのラリーマシンを想起させる“ライトブルー”の3色を用意する。