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横浜ゴム、2025年モータースポーツ活動計画 スーパーフォーミュラに再生可能原料&リサイクル原料比率約46%のタイヤ供給
2025年2月17日 09:30
- 2025年2月14日 発表
横浜ゴムは2月14日、2025年のモータースポーツ活動計画を発表した。
同社はタイヤ消費財事業にて、高付加価値商品の主力であるグローバルフラグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」、「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を目指しているが、その中でもモータースポーツ活動を技術開発およびADVANおよびGEOLANDARブランド強化の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで、グローバルでのモータースポーツ競技へタイヤを供給している。
ADVANブランドでは、2024年に引き続きADVAN最大化への挑戦“ADVAN CHALLENGE”を掲げ、「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に再生可能原料・リサイクル原料比率をさらに高めたタイヤを供給。また「SUPER GT」「ニュルブルクリンク24時間レース」「Pikes Peak International Hill Climb」では昨年を上まわる勝利を、モータースポーツ用タイヤを生産する三島工場での専用ラインでは100%再生可能エネルギー電気の使用を継続し、サステナブルなモータースポーツへの挑戦を推進しつつ、「GEOLANDAR」では「Baja(バハ)1000」「King of the Hammers」「The Mint 400」「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)」といった北米、アジアのトップオフロードレースに挑戦し勝利することで、強固なグローバル認知度の確立を目指す。
全日本スーパーフォーミュラ選手権
2016年からワンメイク供給を開始している「全日本スーパーフォーミュラ選手権」では、2025年からドライ用およびウェット用レーシングタイヤの再生可能原料・リサイクル原料比率を平均で約46%にまで高めたコントロールタイヤを供給。再生可能原料・リサイクル原料比率の向上を目指しながら、走行性能のさらなるレベルアップも追求し、特にウェット用タイヤではウォームアップ性能をはじめとしたグリップ性能を高めたという。
SUPER GT
自動車メーカーのワークス勢が主力となるGT500と個性的なチームが競い合うGT300の2つのクラスがあり、GT500は独自の規則に則った車両が参戦。一方、GT300は自動車メーカーが製造販売する国際規格のFIA-GT3マシンと日本独自のGTA-GT300車両ならびにマザーシャシーが混在し、国内外のバラエティ豊かな車種が競い合う。2024年はGT300クラスでシリーズチャンピオン獲得。2025年はGT500で2台、GT300で15台へADVANレーシングタイヤの供給を実施。
ニュルブルクリンク24時間耐久レース/ニュルブルクリンク耐久シリーズ
2024年に総合優勝した「Scherer Sport PHX」をはじめ、Haupt Racing Team、KONDO RACINGと最高峰クラスのSP9 Proクラスに参戦。ADVANレーシングタイヤを供給するほか、ニュルブルクリンク耐久シリーズである「Nürburgring Langstrecken-Serie(NLS)」でも最高峰クラスのSP9 Proクラスに参戦する。
Porsche Carrera Cup North America
世界最速のワンメイクレースと称される「Porsche Carrera Cup」シリーズの最上位レース「Porsche Carrera Cup North America」に、2025年も「ADVAN A005(ドライ用)」および「ADVAN A006(ウェット用)」を供給。同レースはプロドライバーからアマチュアドライバーまでがポルシェの「911 Carrera(Type 992)」をベースに開発された同スペックの「911 GT3 Cup(Type 992)」を使用。また「Porsche Carrera Cup」シリーズへのステップアップカテゴリーとしてセミプロドライバー向けに開催される「Porsche Sprint Challenge North America by Yokohama」と「Porsche Sprint Challenge USA West by Yokohama」にもワンメイク供給する。
Ford Mustang Cup
2025年から開催されるFordの「Mustang Dark Horse R」によるワンメイクレース「Mustang Cup」に「ADVAN A005(ドライ用)」および「ADVAN A006(ウェット用)」を供給。
その他のGT・ツーリングカーレース
タイで行なわれる「Toyota Gazoo Racing Motorsport」および、日本で行なわれる「インタープロトシリーズ」などにADVANレーシングタイヤを継続供給を実施。
「Pikes Peak International Hill Climb」
米国で開催される「Pikes Peak International Hill Climb」では、2024年はADVANレーシングタイヤ装着車が4クラスで優勝。2025年も前年に引き続きADVANレーシングタイヤを供給するほか、その他のクラスでも多くの車両をサポートし、多くのクラス優勝と総合優勝奪還を目指す。また「Pikes Peak GT4 Trophy by Yokohama」へのワンメイク供給も継続となる。
全日本ラリー選手権
2024年はターマック(舗装路)向け「ADVAN A051T」「ADVAN A08B」および「ADVAN A052」、グラベル(未舗装路)向け「ADVAN A053」を武器に、JN-3クラスとJN-4クラスにおいてシリーズチャンピオンを獲得。両クラスともに2連覇を成し遂げた。2025年も最高峰クラス「JN-1」を含め、多くのクラスに参戦。
全日本ジムカーナ選手権
ADVAN NEOVA AD09、ADVAN A050で、2025年もドライバーの熱い走りを支え、多くのクラスでチャンピオン獲得を目指す。
全日本ダートトライアル選手権
2024年は一般ダートから硬質ダート用の「ADVAN A053」をはじめ、軟質路面用「ADVAN A031」や超硬質路面用「ADVAN A036」など、幅広い路面に対応したタイヤラインアップを武器に、PN3、SC1、SC2、Dクラスの4クラスでシリーズチャンピオンを獲得。PN3、SC1、Dクラスは2連覇を達成している。
北米オフロードレース
SUV・ピックアップトラック向けタイヤブランド「GEOLANDAR」を擁し、「Baja 1000」「King of the Hammers」「The Mint 400」など北米の主要オフロードレースに参戦し、総合優勝を目指す。2024年は「King of the Hammers」や「Vegas to Reno」などのレースに参戦し、GEOLANDAR装着車が計9回のクラス優勝を果たしている。
アジアクロスカントリーラリー
アジア最大のクロスカントリーラリー「AXCR 2025」に参戦するチームに「GEOLANDAR M/T G003」を供給。同レースでは2022年、2023年と2年連続で総合優勝を果たしており、2025年は王座奪還を目指す。
FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)
2024年に引き続き、同レースに参戦するチームにストリートスポーツタイヤ「ADVAN NEOVA AD09」を供給。また、FDJ2に「ADVAN NEOVA AD09」を、FDJ3に「ADVAN APEX V601」をワンメイク供給する。
ヨコハマ・モータースポーツ・スカラシップを2025年度も実施
「TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge 2025」など各地のサーキットで開催されるレースなどにもタイヤを供給するほか、横浜ゴムはモータースポーツ振興促進活動の一環として国内のラリー、ジムカーナ、ダートトライアル競技参加者を支援する「ヨコハマ・モータースポーツ・スカラシップ」を2025年度も実施。同制度は登録したヨコハマタイヤユーザーを支援する制度で、対象競技などスカラシップの詳細は「ヨコハマ・モータースポーツ・スカラシップ2025 専用サイト」で確認できる。受付期間は2025年4月30日(当日消印有効)まで。