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2025年の「KYOJO CUP」は新型ハイブリッドフォーミュラ車両で週末2レースを戦うフォーマットに刷新
2025年2月19日 11:00
- 2025年2月13日 発表
インタープロトモータースポーツは2月13日、女性限定のレースシリーズ「KYOJO CUP」の2025年シーズン概要を発表。2025年は新型フォーミュラマシンの導入、レースフォーマットの大幅刷新、新クラスの新設など、大きな進化を遂げることになる。
また、新たにTOYOTA GAZOO Racing、ホンダ・レーシングからサポートを受け、女性ドライバーの活躍と、その影響によるモータースポーツの活性化を目指していくとした。
2025年KYOJO CUP概要
ハイブリッドの新型フォーミュラマシンを採用
2017年の誕生以来KYOJO CUPは女性レーサーの成長を支え、9シーズン目となる2025年は新車両「ハイブリッドフォーミュラKC-MG01」を導入。この車両はKYOJO CUP事務局で一括管理することで公平性を確保しながら、より安全で独創的なレースを女性ドライバーに提供する。
レースフォーマットを刷新し2レース制へ
2024年までは予選と決勝を1日で行なう「1デイレース」として開催していたが、2025年からはレースフォーマットを変更。土曜日に予選と周回数10周の「KYOJO Sprint」を行ない、日曜日に周回数12周の「KYOJO Final」を行なう2レース戦とした。
「KYOJO VITAクラス」「KYOJO KARTクラス」を新設
これまで「KYOJO=競争女子」としてVITAレースで戦ってきた女性ドライバーや、4輪レースを目指す女性カートドライバーの活躍も応援すべく、富士チャンピオンレースで行なわれる「FCR-VITA」の中に「KYOJO VITAクラス」を設定。さらに、オートパラダイス御殿場と鈴鹿サーキットで開催されるカートシリーズ「MAX APG SERIES」「RMC SUZUKA CIRCUIT SERIES」に「KYOJO KARTクラス」を設定。それぞれのクラス優秀者は、シーズン終了後にKYOJO CUPのトライアウトに招待される。
新生KYOJO CUP初年度は、海外勢も含め20名がエントリー
フォーミュラ車両にスイッチして臨む1年目のシーズンは、2024年に悲願のシリーズチャンピオンに輝いた斎藤愛未選手や、2022年女王の翁長実希選手、FIA F4にフル参戦の経験を持つ下野璃央選手といった、これまでKYOJO CUPを戦ってきた選手に加え、アジア、米国から海外ドライバーも参戦。総勢20名がシリーズチャンピオンを目指して戦っていく。
関谷正徳プロデューサーコメント
これまで限られた女性が参加していたモータースポーツの世界で、より多くの女性が活躍できる環境を構築していく。これが僕の大きな目標です。KYOJO CUPを立ち上げて9年目となる今年は、新たにフォーミュラマシンを採用しました。より安全性を高めるとともに、今後彼女たちが、さまざまなクルマに乗っていくためのスキルアップになる車両です。KYOJO CUPは女性のトップフォーミュラであるという位置づけで、レーシングドライバーを目指す女性は、ぜひここにチャレンジしてほしいです。
モータースポーツが運転技術を競うスポーツとして、男性にとっても女性にとってもあこがれの対象となる環境を提供していきたいと思っています。これまでは男性が中心となって物事を成り立たせてきたモータースポーツの世界ですが、今後は女性も一緒になって、みんなで盛り上げていきたい。
そのためにも、ぜひKYOJO CUPに注目し、応援していただきたいと思います。