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トヨタ、是正命令に対応し国交省へ型式指定申請に関する2回目の再発防止進捗報告

2025年2月27日 発表

トヨタが型式指定申請に関する2回目の再発防止進捗を国交省に報告

トヨタ、佐藤社長が国交省へ型式指定申請に関する2回目の再発防止進捗報告

 トヨタ自動車は2月27日、2024年7月31日の国土交通省による是正命令を受け、佐藤恒治社長が国交省へ2回目の再発防止の取り組みの進捗報告を行なったと発表した。

 トヨタは2024年2月より、トヨタ 豊田章男会長がグループの責任者としてグループ会社に呼び掛け、法規認証TPS自主研をスタート。改善を通じた、よりよい仕事の仕組みづくりを目指している。

 認証工程につながる企画、開発、設計、生産、販売など、さまざまな現場に社長以下経営層が日々現場に入り、各工程の停滞要因を明確にし、異常が分かる仕組み作りに取り組んでいるという。

 再発防止の具体的な進捗としては、「基盤の強化」「ものづくり」「人づくり」を3つの柱とし、従業員1人ひとりが法令遵守の意識を高め、正しい仕事ができる仕組み・体制の見直しを進め、経営層も現場に入り、異常に対して適切なアクションを迅速にとる「現場経営」を推進してきたという。

 各取り組みは以下のとおり。

基盤の強化

・経営層が認証業務の現場を回って困りごとを把握、対応策を即断即決

・現場の苦労や頑張りを把握し、経営として動くべきことを認証関連の役員級ミーティング(毎週実施)で議論

・車両開発過程での異常管理の強化、社内審査官による認証業務の監査強化、 これら異常管理・監査業務そのものに対する監査導入による、内部統制の強化

・認証関連部署の現場実態を確認し、法規認証部、衝突実験領域などに人的リソースや試験器具などを充当

ものづくり

・開発中プロジェクトに対し、2024年10月より、再発防止策を織り込んだ新運用を開始

・すべての車両開発プロジェクトにおいて、適用される法規と認証業務の規模、認証日程や認証車台数の確保状況など、認証業務への影響を節目ごとに確認し経営判断する仕組みを導入(2025年2月現在、のべ 35プロジェクトで運用)

・現場課題への対策議論を前回の報告以降10回実施(計22回)、適時、取締役会に報告する運用を継続

人づくり

・経営層と従業員の対話を開発や認証に加え、企画や生産、販売など認証に関連するさまざまな現場にも対象を拡大

・継続的な社長メッセージの発信を実施(計14回)

 トヨタは、「ステークホルダーの皆さまにあらためて信頼いただけるよう、引き続き全社一丸となり再発防止を進めてまいります」としている。