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「ランドクルーザー」4年連続で車名別盗難ワースト1 2024年の盗難件数は688件で構成比27.5%に

2025年3月3日 発表

トヨタ自動車のランドクルーザー

 日本損害保険協会は3月3日、「第26回自動車盗難事故実態調査結果」を発表。2024年の車両本体盗難の車名別盗難状況によると、「ランドクルーザー」の盗難件数が688件となり、4年連続で車名別盗難ワースト1となった。

 なお、2023年の盗難件数383件から件数が上昇し、車両本体盗難被害の4台に1台以上がランドクルーザーが占める結果となった。

 この調査は2000年度から自動車盗難防止対策の一環として、自動車の車両本体盗難や車上ねらいの実態調査を実施しているもので、今回が26回目。実態調査結果によると、2024年の車両本体盗難の件数は2499件となり、車上ねらい(部用品盗難)ともに件数は減少している。

2024年の車名別盗難状況ワースト10

1位「ランドクルーザー」(プラドを含む):688件(構成比27.5%)
2位「アルファード」:289件(構成比11.6%)
3位「プリウス」:235件(構成比9.4%)
4位「レクサス LX」:109件(構成比4.4%)
5位「レクサス RX」:89件(構成比3.6%)
6位「クラウン」:62件(構成比2.5%)
7位「ハイエース」:43件(構成比1.7%)
8位「ヴェルファイア」:38件(構成比1.5%)
9位「レクサス LS」:34件(構成比1.4%)
10位「ヴォクシー」:21件(構成比0.8%)

ランドクルーザーの盗難割合が急増

 2024年の車両本体盗難の車名別盗難状況ワースト1となった「ランドクルーザー」は、車両本体盗難全体に占める割合は27.5%と、車両本体盗難の4台に1台以上を占めた。同協会では、車両本体盗難の被害が特定の車種に集中する傾向がいっそう強まっていると分析している。

車名別盗難状況-車両本体盗難

車両本体盗難の支払件数で埼玉県が12年ぶりにワースト3にランクイン

 2024年の都道府県別車両本体盗難の支払件数については、1位が愛知県で515件(構成比20.6%)、2位が埼玉県で357件(同14.3%)、3位が千葉県で261件(同10.4%)と、埼玉県が12年ぶり(2012年以来)にワースト3にランクイン。一方で大阪府が179件で5位となり、2014年以来10年連続となっていたワースト3から脱却した。

支払件数の推移(盗難多発都道府県)-車両本体盗難

1件あたりの車両本体盗難の支払保険金は上昇

 車両本体盗難1件あたりの平均支払保険金は281万5000円と、2023年と比較して約20%上昇した。その要因としては、近年、盗難上位車種のフルモデルチェンジが行なわれ、高機能な安全装置が標準装備されたことにより、車両価格が上昇したことが考えられるとしている。

1件あたりの支払保険金の推移(車両本体盗難)
支払件数・支払保険金
支払件数の推移(盗難多発都道府県)-車両本体盗難
支払件数の推移(盗難多発都道府県)-車上ねら
被害車両の年式
盗難発生時間帯
車名別盗難状況-車上ねらい
第26回自動車盗難事故実態調査結果概要