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「ランドクルーザー」が3年連続で車名別盗難1位に 日本損害保険協会「第25回自動車盗難事故実態調査結果」公表
2024年3月12日 18:24
- 2024年3月12日 発表
日本損害保険協会は3月12日、「第25回自動車盗難事故実態調査結果」を公表し、トヨタ自動車の「ランドクルーザー」が3年連続で車名別盗難ワースト1となった。同調査は2000年度から自動車盗難防止対策の一環として、自動車車両本体盗難や車上ねらいの実態調査を実施しているもので、今回が25回目。
2023年の車名別盗難状況ランキングでは、1位に「ランドクルーザー」、2位に「アルファード」、3位に「プリウス」、4位にレクサス「LX」、5位に「ハイエース」、6位に「クラウン」、7位に「ヴェルファイア」、8位にレクサス「RX」、9位は「ハリアー」とメルセデス・ベンツ車と、上位10台中、9台がトヨタ車とレクサスブランド車となった。
同調査の対象事案数は、2023年は車両本体盗難が2597件、車上ねらいが921件。2023年の車両本体盗難の車名別盗難状況の1位の「ランドクルーザー」は383件。2位の「アルファード」も364件と車両本体盗難全体に占める割合は、2022年の6.9%から2023年の14.0%と増加傾向にあるという。
盗難発生時間帯については、深夜から朝にかけて被害が多く発生しており、2023年の車両本体盗難の発生時間帯は「深夜~朝(22~9時)」が58.4%を占め、最も多くなった。「深夜~朝(22~9時)」の割合は2022年と比較すると1.3%増加。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると考えられている。
なお、自動車盗難認知件数は、2003年の年間6万4223件をピークに減少し、2023年は年間5762件(出典:警察庁「犯罪統計資料」)。同協会では、普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じることが有効であるとともに、自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要と注意喚起している。
同調査の調査期間については2021年1月1日~2023年12月31日。調査対象は損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)。全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)事故で、調査期間内に自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案を対象事案としている。