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トヨタ、新型「アルファード」「ヴェルファイア」発表 価格はアルファードが540万円〜、ヴェルファイアが655万円〜
2023年6月21日 15:27
- 2023年6月21日 発売
トヨタ自動車は6月21日、新型「アルファード」「ヴェルファイア」のガソリンモデルとハイブリッドモデルを発売した。今後、PHEV(プラグインハイブリッド)モデルも投入予定としている。
4代目となる新型アルファード/ヴェルファイアでは、「快適な移動の幸せ」を極めることをコンセプトとして開発。大切な家族との移動や大事なお客さまの送迎などのシーンで、運転する人も、後席に乗る人も、乗る人すべてが相手を思いやり感謝し合える空間を実現することを目指したという。
モデルラインアップは、アルファードに「Z」「Executive Lounge」、ウェルキャブの「G サイドリフト アップチルト シート装着車」、ヴェルファイアに「Z Premier」「Executive Lounge」をラインアップ。価格はアルファードが540万円〜872万円、アルファードのウェルキャブ(型式指定自動車)が472万円〜564万8000円、ヴェルファイアが655万円〜892万円。
パワートレーンは、アルファードには2.5リッターのガソリンエンジンモデルに2WD(FF)と4WD、2.5リッターのハイブリッドモデルに2WD(FF)と4WD(E-Four)を用意。ヴェルファイアには2.4リッターターボのガソリンエンジンモデルに2WD(FF)と4WD、2.5リッターのハイブリッドモデルに2WD(FF)と4WD(E-Four)を用意。今後、PHEV(プラグインハイブリッド車)モデルの投入も予定している。
新型「アルファード」「ヴェルファイア」の性能面では「性能を世界基準に昇華させる」を開発テーマに定め、プラットフォームを刷新。“高級サルーン”として、振動・騒音対策、燃費や走りといった基本性能を向上させながら、内・外装デザイン、ゆとりの室内空間、使い勝手といった商品性の面で開発テーマにふさわしい価値を持たせるべく改良を行なった。
加えて、アルファードとヴェルファイアの個性をさらに明確化し、ヴェルファイアには、専用グレード「Z Premier」を新設定。黒を基調とした金属加飾でアグレッシブさに上質感を加え、個性をより際立たせた外観とした。そしてヴェルファイアらしいデザインに加え、ユーザーのヴェルファイアならではというこだわりに応えるため、「運転する喜び」を感じられるよう専用のサスペンションチューニングやボディ補強を施し、専用のパワートレーンユニットを設定した。
直列4気筒DOHC 2.5リッターエンジンを搭載するハイブリッドモデルについては、システム最高出力184kW(250PS)の高出力と同時に、燃費性能で16.5km/L(Executive Lounge・E-Four)と、従来型から燃費性能を向上。加えて、17.5km/L(Executive Lounge・2WD)を実現する2WDモデルが新設された。
ヴェルファイアに採用される直列4気筒 2.4リッターターボエンジンは、最高出力205kW(279PS)/6000rpm、最大トルク430Nm/1700-3600rpmを発生。従来型のV型6気筒 3.5リッターエンジンに対して低速度域のトルクを増大し、アクセルペダルをショートストローク化したことで、少ない操作量でも車両の重さを感じさせない力強い加速を実現。走り出しから常用域での不快なエンジンノイズ低減と、加速時のスポーティなサウンドチューニングにより、運転する楽しさを追求させたとしている。
ボディサイズは、アルファードの数値で4995×1850×1945(全長×全幅×全高)、ホイールベースが3000mmと、一般的な機械式駐車場の制限サイズ(全長5000mm×全幅1850mm以下)に収まるボディサイズを維持しながら、ミニバンでは平板になりがちなボディサイド部分の意匠に抑揚を持たせることで、力強く堂々としたスタイルを実現。同時に、限られたスペースを極限まで使い切る工夫でゆとりの室内空間を実現させたとしている。
TNGAプラットフォーム(GA-K)はミニバン用に最適化。また、ロッカーをストレート構造とし、同時に車体底部の後方にブレースをV字型に設けることで、車両剛性を従来型比約50%アップ。加えて、構造用接着剤を、乗員の足下付近には高減衰タイプのものを、車両後方のねじれなどが生じやすい箇所付近には高剛性タイプのものをそれぞれ最適に塗布することでボディの変形を効果的に抑制し、優れた操縦安定性と乗り心地を実現。
サスペンションは、フロントをTNGA用のマクファーソンストラット式に刷新。リアは従来のダブルウィッシュボーン式をベースに新たに開発。同時に地面から伝わる振動の周波数に応じて減衰力を機械的に可変させる周波数感応型ショックアブソーバーを設定し、しっかりとした操縦安定性と同時に地面からの不快に感じるような微細な振動を吸収。また、2列目のシートにはクッションフレームの取り付け部分にゴム製のブッシュを配置し、背もたれ・アームレストに低反発のフォームパッドを採用するなど、徹底的に防振の工夫を行なったことで、乗員に伝わる振動を従来型比約3分の1まで低減した。
安全運転支援システムでは、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を搭載。プロアクティブドライビングアシスト(車線内走行時常時操舵支援)、プロアクティブドライビングアシスト(信号交差点に対する右左折時減速支援)といった、トヨタのミニバンとして最も充実した機能を採用している。
さらに、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」を搭載。車外から専用スマートフォンアプリ「Remote Park」を操作することで遠隔で駐車・出庫ができる機能「アドバンスト パーク(リモート機能付)」、 高速道路・自動車専用道路での運転において、渋滞時(0km/h~40km/h)にレーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシスト作動中にドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすと作動する「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」で、駐車時、渋滞時の運転をサポートする。