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モリタ、大阪・関西万博へ「AIを用いた現場指揮支援システム」や日本初運用の「EV消防ポンプ自動車」など協賛
2025年3月28日 14:29
- 2025年3月27日 発表
モリタホールディングスは、4月13日~10月13日に開催される「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」に、AI(人工知能)を用いた「現場指揮支援システム」や日本で初めて実運用される「EV消防ポンプ自動車」など、未来社会における最適な消防活動の実現を目指した最新鋭の消防車両および機材を協賛する。
モリタグループは、「安心を支える技術と絶えざる挑戦で、人と地球のいのちを守る」というパーパスを掲げていて、複雑化・激甚化する災害現場の課題に対し、大阪市との連携協定のもと「未来社会における最適な消防活動の実現」を目指し、大阪市消防局と共同研究開発を推進中で、災害時における要救助者の迅速な救助と火災の早期鎮圧を目指し、災害現場におけるDXを推進する新たな「ソリューション」を提案。大阪・関西万博で、大阪市消防局と実証実験に取り組み、安心安全な街づくりを目指すとしている。
現場指揮支援システムおよびEV指揮車
現場指揮支援システムは、災害時における要救助者の迅速な救出と火災の早期鎮圧を目指すもの。このシステムは、隊員のウェアラブル装置などと連動し、指揮本部で必要な火災現場の火点、建物、要救助者・隊員の位置、進入経路、隊員のバイタル、消防車両などの情報をリアルタイムで大型のタッチパネルを備えた指揮卓上に表示させることが可能なのが特徴。
直感的な指揮対応を可能にし、さらには、AIを活用して最適な消火・救助・救急活動の判断を支援するほか、システムをEV指揮車に搭載し、未来社会における最適な消防活動を提案する。
EV消防ポンプ自動車
「EV消防ポンプ自動車」は、ゼロエミッション、低騒音・低振動化を実現し、日本で初めて実運用される車両。日本の道幅の狭い道路に対応するため、独自開発したePTO(EV専用ポンプ駆動システム)とe-Fire Pump(EV専用ポンプ)を、車両後部にレイアウトすることでコンパクト化を実現。また、タブレットによるポンプや吐水口などの各コックの遠隔操作を可能にしたほか、ホースカーの昇降装置など省力化にも貢献する設計となっている。
21mブーム付き多目的消防ポンプ自動車「MVF21」
複雑な形状のパビリオンのある万博会場での災害を想定し、先端が屈折するブームに加え、車椅子のまま救助できる国内最大級のバスケットを持つ「MVF21」、会場内の予防巡回業務に使用するEV巡回車には360度カメラと通信機能を搭載し、災害時はカメラ映像を指揮システムにライブ配信するとともに、移動式通信中継器として現場のネットワークを構築できる。