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ボルボ、新型油圧ショベル日本導入 10年ぶりの刷新で拡張性・燃費・安全性を向上
2025年4月7日 12:39
- 2025年4月7日 発表
ボルボ・グループ・ジャパンは、新型油圧ショベルの「ECR145」「EC210」「EC230」「EC300」「EC360」「EC400」「EC500」「EC950」を、5月より順次日本へ導入すると発表した。
今回10年ぶりのフルモデルチェンジを実施。新型油圧ショベルは、最新のキネマティック・センサー・パッケージ、オペレーター支援システムのコーパイロット2.0、新しい電子制御油圧システムを搭載し、幅広い拡張性に対応可能とした。
また、メインポンプを大型化し、コンピュータが回転数を10段階で自動制御することで、常に最適な状態が保たれるほか、冷却ファンも電動化したことで燃料消費を抑制。日本で主流となる20tクラスの「EC230」では、従来機種と比較して最大15%燃費が向上したとしている。
さらに、建設現場の事故防止に役立つ障害物検知機能付きの「ボルボ・スマートビュー」も搭載。車両の前後および右側に取り付けたレーダーが運転席の死角をカバーし、周囲の作業者や歩行者の巻き込みを防ぐとした。
なお、EC300は日本向けの仕様が準備でき次第、導入予定とのこと。日本での販売は、山﨑マシーナリーと第一東洋が請け負っている。
新型油圧ショベルの特徴
オペレーターの快適性
・新しいHMI(Human Machine Interface)
・新しいインテリアと3種のシートオプション
・CDC(コンフォート・ドライビング・コントロール)オプション
生産性と効率性
・エンジン・ポンプの最適化
・サイクルタイムの短縮
・プライオリティ設定のカスタマイズ(ブーム/スイング)
・X1 一定流量
・X3 流量/圧力設定
・オートパワーブースト
インテリジェント・マシンの機能
・ボルボCo-Pilotハードウェアのアップグレード(2.0)
・新機能を搭載したディグ・アシスト5.0
・新機能を備えたボルボ・アクティブ・コントロール
・新しい機能を適用できるサービスプラットフォーム
・人間認識による障害物検知
信頼性と稼働時間
・製品品質、特に油圧ホースの漏れとEATS(排気後処理システム)部品の改善
サービス性
・スイングアウト・エアコン・コンデンサー
・一部のフィルターとオイルに対し、サービスインターバルの延長
・クイックドレンポート/高速燃料充填
・オイル分析用集中流体サンプルポート
安全性
・掃除がしやすいように改良された滑り止めプレート
・3点式シートベルト(2インチのみ)
・ボルボ・スマートビュー(人と障害物の分類)
・フロント右-サイドアクセス(3ポイントアクセス)
各車両の特徴
ECR145
ECR145は、快適さ、性能、そして効率性をすべてにおいて進化させた、新しい小型旋回油圧ショベル。広々とした運転席で、作業がはかどるゆとりの空間を確保したほか、燃費向上により、燃料コストの削減にも貢献。さらに、パワフルなリフティング能力で、重い荷物も軽々と持ち上げ、作業効率を向上した。
EC230
EC230は、重量のある荷の積み下ろしや不整地の走行も難なくこなし、幅広い用途において、確実に高い生産性を発揮するモデル。一般建築現場、道路建設、あるいは専門的な作業まで、幅広い用途で優れた結果をもたらす汎用性と高い性能を誇る。
EC360
EC360は採石場作業、掘削、整地など幅広く活躍するモデル。燃費を抑え、総保有コストを削減し、事業の収益性を向上したほか、優れた整備性と快適な最新キャブで、長時間の作業でもオペレーターの負担を軽減する。
EC500
EC500は、世界中の鉱山、採石場、大規模建設現場で使用されている、ボルボの人気機種を大型化したモデル。パワフルなだけでなく、燃料効率を最大15%向上するなど、高い効率性を誇り、総所有コスト低減を実現する。