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ブリヂストン、「中小型月面探査車用タイヤ」のコンセプトモデル2種を第40回スペースシンポジウムに展示

2025年4月1日 発表
展示している中小型月面探査車用タイヤのコンセプトモデル

 ブリヂストンは4月7日~10日(現地時間)の期間、米国・コロラドスプリングス市で開催されている米国最大の宇宙関連シンポジウム「第40回スペースシンポジウム」のJAXAが運営する日本パビリオン「Japan's Space Industry」に出展し、「中小型月面探査車用タイヤのコンセプトモデル」2種を展示している。

 ブリヂストンは、90年以上にわたるタイヤ開発で培ってきた知見を活かし、次のステージとして新たな「極限」への挑戦に向け、月面探査車用タイヤの研究開発に取り組んでいる。2024年には宇宙探査と技術開発のリーディングカンパニーである米国アストロボティックとの協業契約を締結するなど共創機会を拡大。

 今回のシンポジウムでは、2024年に発表した第2世代の月面探査車用タイヤをベースとして中小型月面探査車向けに軽量化を進めたタイヤのコンセプトモデルの展示など、スペースモビリティの進化を足下から支える取り組みを紹介し、さらなる宇宙ビジネスのネットワーク拡大と共創機会の創出を目指すとしている。

展示している中小型月面探査車用タイヤのコンセプトモデル

 なお、月面探査車用タイヤ開発は、ブリヂストンが中期事業計画(2024-2026)で探索事業として位置付けている「AirFree」で培ってきた技術の活用を地球から宇宙・月面へ拡大した取り組みで、将来的には月面という「極限」の環境で磨く技術を、地球上で使うタイヤにも還元し、さらなる価値創造へつなげるとしている。