ニュース

三菱自動車、2025年度に次世代軽乗用車を国内投入へ

2025年5月8日 発表
次世代軽自動車の国内投入を予告

 三菱自動車工業は5月8日、2024年度決算説明会において、2025年度の取り組みとして、次世代軽乗用車を国内投入することを明らかにした。

 三菱自動車は、日産自動車とICE(内燃エンジン車)/BEV(バッテリ電気自動車)の軽自動車共同開発・生産に取り組んでおり、両社協業の次世代軽自動車が国内投入される。

 また、三菱自動車の2025年度の取り組みとして、新型「アウトランダー」は日本・北米・欧州・オセアニアに続きグローバル展開へ、同社2種類目のHEV(ハイブリッド車)モデルとなる「エクスフォース」は好調な立ち上がりで他市場への展開も検討。さらに、3列SUVとして「MITSUBISHI DST CONCEPT」の量産モデルをアセアン各国へ投入予定とした。

2025年度に取り組む新規商品投入と商品の刷新

 決算説明会では欧州、北米、日本、フィリピン、オセアニア、グローバルでの協業関係についての説明もあり、欧州ではルノーグループから2025年にSUVモデルのHEV/ICEのOEM、BEVモデルのOEM供給を受けるという。

 北米では日産との協業で、2025年は日産へ「ローグPHEV」をOEM供給、2026年は日産から次期型「リーフ」派生のBEVモデルのOEM供給を受ける。さらに、日産米国工場での共同投資による次世代SUVの共同生産を検討する。

 フィリピンでは、日産から2025年にバンモデルのOEMを受ける。

 オセアニアでは、2025年は日産へピックアップモデルのOEM供給、2026年にFoxconn(鴻海科技集團)からBEVモデルのOEM供給を受けるという。

 そして、グローバルでは、三菱自動車と日産は次世代ピックアップの協業、電動車協業の地域/車種拡大、バッテリ共用の検討を行なう。また、三菱自動車、日産、ホンダによる自動車の知能化・電動化に向けた戦略的パートナーシップにも取り組むとしている。

欧州、北米、日本、フィリピン、オセアニア、グローバルでの協業関係
2025年度以降に向けた商品展開のロードマップ
中期経営計画では、自社ブランドのPHEVやHEVの開発に集中して、BEVはパートナーを活用していく方針