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トヨタ、ル・マン24時間参戦40周年記念カラーリング公開
2025年5月12日 18:17
- 2025年5月12日 発表
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は5月12日、第93回ル・マン24時間レース(6月14日〜15日開催)に参戦する2台の「GR010 HYBRID」のカラーリングを公開。同大会に参戦する「GR010 HYBRID」には、トヨタがル・マン24時間に初参戦してから40周年を迎えることを記念した特別なカラーリングが施された。
小林可夢偉選手、マイク・コンウェイ選手、ニック・デ・フリース選手がドライブする「GR010 HYBRID」7号車は、1998年と1999年のル・マンに参戦した「TS020」をモチーフにした赤と白のカラーリングが採用された。印象的な赤と白のカラーリングを2025年シーズンのGR010 HYBRID用にデザインしなおしたもので、ベースカラーの赤に、車体前方から後方にかけて白い炎のようなダイナミックなパターンで、TS020との明確なつながりを表現した。
セバスチャン・ブエミ選手、ブレンドン・ハートレー選手、平川亮選手の「GR010 HYBRID」8号車はマットブラックのカラーリングを採用。GR010 HYBRID 7号車が「過去」を象徴する特別なカラーリングで参戦する一方、8号車は「現在」を表現。マットブラックのカラーリングは、チームの精神である「スピード」と「負け嫌い」を表現したGRロゴを中心に、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」と進化を続ける「プロトタイプ」コンセプトを反映した。
さらに、この2台のGR010 HYBRIDにはトヨタのル・マン参戦40周年を記念する新たなロゴも採用し、TGRはル・マンでの6度目の勝利を目指す。
また、TGRではカラーリングでル・マンにおける「過去」と「現在」を結びつける一方、「未来」にも目を向け、今大会でも耐久レースにおける水素技術開発を推進していく活動を通じて、モータースポーツがカーボンニュートラルで持続可能な未来の実現に寄与していることも示めしていく予定。
トヨタの参戦40年の歴史は、公式にトヨタとしてル・マンに参戦した1985年から今大会まで、計61台のトヨタ車が26回ル・マン24時間に参戦し、5度の勝利、18回の表彰台、と8度のポールポジションを獲得。これらの参戦を通じて、16か国から62名のドライバーが参戦。
1985年の参戦車両「85C」は市販車由来のエンジンを搭載し、トヨタが1992年に初めて表彰台に立つまで、そのパフォーマンスを常に向上させてきた。初めの10年間はプロトタイプカーで参戦していたが、その当時の新しいレギュレーションにより、1995年から1996年にはトヨタ・スープラで戦うことになった。
その後、「TS020」では総合優勝を目指し1998年から1999年にかけて参戦し、1999年には初のポールポジションを獲得した。そして、トヨタは2000年から2011年まで長期間ル・マン参戦から離れていたが、2012年に復帰し、ハイブリッド車両「TS050 HYBRID」で2018年に初勝利、2019年、2020年とル・マン3連覇。この勝利の流れは現行のハイパーカー時代にも続き、2021年と2022年に「GR010 HYBRID」でさらに2勝を挙げたが、2023年、2024年は連続して準優勝に終わった。