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日産、“大人の2人のプレミアムセダン”新型「ティアナ」発表会

上質な室内空間と走りが楽しめる“ティアナクルーズ”がコンセプト

発表会でフォトセッションを行う日産自動車 副社長 チーフ プラニング オフィサーのアンディ・パーマー氏(写真左)と同副社長の片桐隆夫氏(写真右)
2014年1月20日開催

 日産自動車は1月20日、ミディアムクラスの新型セダン「ティアナ」を発表した。発売日は2月5日で、価格は242万9700円~304万5000円。グレード体系などの詳細は関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140120_631164.html)を参照していただきたい。

新型ティアナのボディーサイズは4880×1830×1470mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2775mm。先代から全長が30mm、全幅が35mm拡大し、全高は5mm低くなった

3代目は快適性のDNAを大切にしながら走行性能にもこだわった“ティアナクルーズ”がコンセプト

日産自動車 副社長の片桐隆夫氏

 日産グローバル本社ギャラリーで行われた発表会では、日産自動車 副社長の片桐隆夫氏がまず登壇。2003年2月に、当時発売していたローレルやセフィーロの後継モデルとして「クルマにモダンリビングを」のコンセプトでデビューした初代ティアナは、こだわりのインテリアや快適装備のパワーオットマンなどがユーザーに好評になったと紹介。2008年にモデルチェンジした2代目では、初代の思想を受け継ぎつつ居住性にさらにこだわり、衝撃吸収性や静粛性を高めて乗り心地を向上させたと解説。ティアナが一貫して快適性を追求してきたと語り、新しい3代目では“ティアナクルーズ”をコンセプトに「快適性のDNAを大切にしながらも、走行性能にもこだわって開発しています」とニューモデルについて紹介した。

 さらに片桐副社長は「ティアナは世界で鍛えられた日本のセダンです。アメリカや中国といった競争の厳しい世界の市場でセダンのトップブランドとしての地位を確立するため徹底的に鍛えあげ、結果として当社のFFセダン最高峰と呼ぶにふさわしい商品ができあがりました。日本のセダン市場は成熟していて、お客様は本物を求めています。快適性と余裕のある走りを高次元で両立した新型ティアナは、そんな眼の肥えたお客様に喜んでいただけると確信しています」と新型モデルを評価している。

日産自動車 副社長 チーフ プラニング オフィサーのアンディ・パーマー氏

 続いて登壇した日産自動車 副社長 チーフ プラニング オフィサーのアンディ・パーマー氏は、グローバルモデルとしてのティアナについて解説。「ティアナと兄弟車であるアルティマは日本以外の国でも販売されています。新型ティアナは独自の魅力を持つモデルとして開発しましたが、アルティマの代名詞である“若々しさと躍動感”も兼ね備えています。この両モデルのよいとこ取りにより、新型ティアナは日産ブランドを代表するモデルの1台として、年間60万台以上の売上を目指して120カ国以上で販売します。新型ティアナのターゲットであるお客様は、独自のスタイルとアイデンティティを持つご夫婦です。充実したグレード体系がさまざまなお客さまのニーズや趣向にお応えします。今後も日産自動車は、世界中のみなさまに新たな発想でワクワクする提案をしていきます」とコメントした。

車両解説を担当したミスフェアレディは、新型ティアナの“ティアナクルーズ”というコンセプトを「胸が高鳴る風格あるスタイルと上質な室内空間、思いのままの走りがオーシャンクルーズのような贅沢で豊かなひとときを演出。目的地までの道のりを、華やかな気分で満たします」と表現。このほか、「コネクトブッシュ」を世界初採用した新開発マルチリンクサスペンションなどについて具体的に解説した
ボディーカラーは新色の「ウォーターフォールブルー」を加えた全6色。日産では「ブリリアントホワイトパール」(写真)と「ダイヤモンドブラック」が各25%で販売の半数を占めると予測している
ウインカー内蔵のドアミラーには、MOD(移動物検知)機能付きの「アラウンドビューモニター」のカメラも設置している
鋭角なデザインのヘッドライト。ベースグレードのXEはハロゲンヘッドランプ、XLとXVはキセノンヘッドランプを採用する
ヘッドライトと意匠を合わせたリアコンビネーションランプ。リアフェンダーに食い込むような形状でスポーティ感を演出する
テールパイプフィニッシャーは全車に装備
最高出力127kW(173PS)/6000rpm、最大トルク234Nm(23.9kgm)/4000rpmを発生させる直列4気筒DOHC 2.5リッター「QR25DE」エンジンを搭載。小型・軽量化、ギヤ比の拡大などで刷新した新開発エクストロニックCVTとの組み合わせで14.4km/LのJC08モード燃費を達成する
XVグレードは215/55 R17タイヤを装着
XL/XEグレードは215/60 R16タイヤを装着
トランク容量は506Lと先代モデルから変更なし。リアシートは6:4分割可倒式を採用
トランクの開口部上側にオープナーを設置。トランク側からもロックが解除できる
トランク内の荷物に影響しないアームタイプのトランクヒンジを採用
抑揚を効かせたキャラクターラインをインパネに与え、ゆったりと包まれるような室内空間を演出
本革巻きステアリングはXLとXVに標準装備
メーターパネル中央の「アドバンスド ドライブ アシスト ディスプレイ」では、平均燃費やメンテナンス情報などの表示に加え、新装備の「BSW(後側方車両検知警報)」「LDW(車線逸脱警報)」といったドライビングサポート機能のオン/オフ、オートライト機能の感度や車速連動ワイパーなどの設定変更も行える
7インチワイドディスプレイの「NissanConnect ナビゲーションシステム」は全車にオプション設定
助手席パワーオットマンも形状変更を行い、利用時に足にかかる圧力を広範囲に分散させてシートの座り心地を向上させている
シルキーベージュ内装の室内。木目調フィニッシャーを使って落ち着いた雰囲気と高級感を演出する
シルキーベージュ内装のドアトリム。パワーウインドーは運転席のみオート式
シルキーベージュ内装のシート。「振動吸収3層構造シート」を採用し、シート表皮の下にある柔らかなスラブウレタンがソフトなタッチを生み、ベース部分の振動吸収ウレタンが乗員の体重をしっかりと支えてくれる
ブラック内装のインテリア。メタル調フィニッシャーはメッシュ柄で奥行きを表現し、モダンでスタイリッシュな車内空間を作り出す
ブラック内装のドアトリム
ブラック内装のシート。XVでは本革シート、XL/XEはスエード調クロスのシート表皮を使用する
カップホルダー付きのリアセンターアームレストは全車標準装備

(編集部:佐久間 秀)