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ホンダ、HondaJetの設計・開発責任者が「ケリー・ジョンソン賞」を受賞、日本人初

受賞理由は「先進技術の研究・開発により、航空宇宙工学における学門的知見の発展に貢献した」

HondaJet 量産1号機
2014年8月20日発表

 本田技研工業は8月20日、HondaJetの設計・開発責任者であるホンダ エアクラフト カンパニー社長の藤野道格氏が、米国の学術団体「SAEインターナショナル」が主催する「ケリー・ジョンソン賞」を受賞したと発表した。日本人が同賞を受賞するのはこれが初めて。

 SAEインターナショナルは、自動車をはじめとする陸上および航空宇宙輸送機器関連の産業に携わる法人や技術者、研究者などで構成され、その分野で国際的に広く適用されている主要な規格の策定や、個人や団体の表彰を行う世界規模の団体。

 そのSAEインターナショナルが主催する「ケリー・ジョンソン賞」は、数多くの航空機を開発し航空宇宙産業に大きな影響を与えたというクラレンス・ジョンソン氏の名前を冠して1992年に設立され、航空機や宇宙船における革新的な設計・開発に多大な貢献をした個人に贈られる賞となっている。

 今回、その「ケリー・ジョンソン賞」を日本人初として藤野道格氏が受賞。受賞理由として「高速飛行時に発生する空気抵抗を低減する、独創的な主翼上面エンジン配置形態や、高速自然層流翼などの革新技術を開発し、HondaJetはクラス最高水準の巡航速度、燃費、客室・荷室の広さを実現した。これらの先進技術の研究・開発により、航空宇宙工学における学門的知見の発展に貢献した」ことが挙げられている。

 授賞式は、2015年9月22日~24日に米国シアトルで開催される「SAE 2015 AeroTech Congress & Exposition」で行われる予定。

(編集部:小林 隆)