ニュース

ホンダ、“突き抜けたクルマ”を目指して開発した新型「N-BOX スラッシュ」発表会

合成皮革シートを装着する「インテリアカラーパッケージ」3種類もオプション設定

2014年12月22日発表

 本田技研工業は12月22日、新型軽自動車「N-BOX SLASH(スラッシュ)」を発売し、東京・青山にある同社本社で発表会を開催した。N-BOX SLASHのグレードや価格などの詳細は関連記事(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20141222_681302.html)を参照いただきたい。

N-BOX SLASH
N-BOXシリーズやN-ONEなどでおなじみの2トーンカラースタイルをラインアップ。ルーフに加え、ドアミラー、フロントグリル上部などがボディーカラーと別の色に塗装される
本田技研工業 専務執行役員 日本本部長 峯川尚氏

 発表会では、本田技研工業 専務執行役員 日本本部長 峯川尚氏が最初に登壇。峯川氏は2011年11月に発表したN-BOX(当時はN BOX)からスタートした同社の「Nシリーズ」の歩みを紹介。これまでに4モデルを発売し、2015年1月にはシリーズ累計販売台数が100万台を超える見込みであり、短い期間で多くのユーザーから支持されるようになったと語った。

 そのNシリーズの5台目のモデルとして発売するN-BOX スラッシュについては、「日常のパートナーである軽自動車に、“もっと面白く自由なスタイル”を提案することで、(買う人の)毎日をもっと楽しくしたいという思いから誕生したクルマです」と紹介。さらに多彩なボディーカラーや素材にこだわったインテリアを用意し、Nシリーズで好評な車内の使い勝手の面でも、リアシートにスライド機構を追加して使い勝手を大幅に向上させたと解説。さらに軽自動車の新しい楽しみかたの提案として、ハイグレードオーディオである「サウンドマッピングシステム」を設定し、軽自動車の概念を超えるクリアで迫力あるサウンドを実現したことをアピールした。

 このほかに峯川氏は、Nシリーズやフィットなどのコンパクトカーを取り扱う「ホンダカーズ スモールストア」が全国で361店舗まで増え、2015年には“ミッドシップタイプの2シーター本格軽スポーツ”を発売。ワンメイクレースの「N-ONE OWNER'S CUP」も2年目となり、このような活動によってホンダの軽ワールドをさらに広げ、お客さまのご期待に応えていきたいと語っている。

 峯川氏による製品解説に続き、N-BOX スラッシュの開発を担当した本田技術研究所 四輪R&Dセンター 開発責任者(LPL)の浅木泰昭氏に加え、ナビゲーターとして登場したタレントのパパイヤ鈴木氏の2人がトークセッション形式でニューモデルの魅力について紹介。ちなみにパパイヤ鈴木氏は、ホンダのWebサイト内にある「Honda Magazine(http://www.honda.co.jp/magazine/)」の企画で国内A級ライセンスを取得し、N-ONE OWNER'S CUPに参戦。さらに初めて買ったクルマがホンダのシティであったことなどからナビゲーターに選ばれている。

本田技術研究所 四輪R&Dセンター 開発責任者(LPL)浅木泰昭氏(右)とナビゲーターとして出演したタレントのパパイヤ鈴木氏(左)
浅木氏はN-BOX SLASHの開発に込めた想いとして、「開発にあたっては鈴鹿製作所に、研究所、購買、営業などさまざまな部門のスタッフが集結して、みんなが一致団結して“突き抜けたクルマを造ろう”と取り組みました。突き抜けたデザイン、突き抜けたサウンドを目指しており、販売店に見に行くときは、お気に入りのCDを1枚持っていってサウンドを確認していただけたらと思います。きっと笑顔になっていただけるんじゃないかと思っています」と語った
初めて手に入れたクルマがホンダのシティだったというパパイヤ鈴木氏。参加したN-ONE OWNER'S CUPについては「軽自動車でレースを走ると、コーナーで横に倒れてしまうんじゃないかとイメージしていましたが、ちゃんとおしりを振るようにドリフトしていくことが体感できて、軽自動車も今はこんなスペックになっているんだと肌で感じました」とコメントしている
エクステリアデザインは「BOX COUPE EXT.」がテーマ。チョップトップした100mmという数値は初期デザインの段階からの設定だったが、商品を煮詰める段階で渡米したとき、現地の調査でも「チョップトップの王道は4インチ(101.6mm)」と知り、自分たちの目指す方向性に確信が持てたという。パパイヤ鈴木氏は外観に関して「このホイールがおしゃれでかっこよいですよね~、タイヤとかホイールって本当に大事だと思います。うまく(外観デザインと)マッチングがとれてすてきですね」とコメント
車内は個性的な外観に負けないワクワクする空間を目指した「PRIVATE BOOTH INT.」。ファブリックシートでブラックを基調とする「ストリートロッドスタイル」、ベージュとホワイトを基調とする「ブライトロッドスタイル」の2種類を用意するほか、上級グレードのX、X・ターボでは特別なカラーコンセプトに沿って合成皮革シートなどを採用する「インテリアカラーパッケージ」をオプション設定している
カリフォルニアのロードサイドで営業するダイナーレストランの店内をイメージした「ダイナースタイル」の車内。赤い合成皮革シートやステアリング加飾が刺激的
テネシーのジャズやブルースが流れるライブハウスをイメージした「セッションスタイル」の車内。シート表皮は経年変化したイメージをカラーリングで再現
ハワイの海岸近くでサーフィンなどを楽しむイメージの「グライドスタイル」の車内。パパイヤ鈴木氏は「ウチの女性スタッフに見せたら“これがいい”って言ってました。これに乗ってサーフィンに行ったらかっこよいですよね」と語った
発表会場に置かれていた内外装のカラーバリエーション一覧と内外装のカラー見本
N-BOXから100mmチョップトップして全高が下がっているが、それでもハイトワゴン並みの室内空間があり、さらにNシリーズの特徴として車両前端からアクセルペダルまでの距離が短く、ホンダ独自のセンタータンクレイアウトを採用しているのでドライバーから後ろのスペースが圧倒的に広いことをアピール
N-BOX スラッシュから新たに190mmの前後スライドを追加したことも大きな魅力。リアシートの居住性向上に加え、ラゲッジスペースの使い勝手にもアレンジが効く装備となる
浅木氏から解説を受けながらリアシートの快適性をチェックするパパイヤ鈴木氏。「リアシートで足が組めるのはよいですね~」とご満悦。さらに浅木氏からリアシートのアレンジについて説明され、低くフラットになるダイブダウン、大きく前後するスライドに感心しきり
上級グレードのX、X・ターボに標準装備される「サウンドマッピングシステム」では、剛性の高いケブラーやアルミフィルムなどを使った高品質なスピーカーを計8個レイアウトするほか、フォステックス(フォスター電機)と共同開発したバックロードホーン型サブウーファーを採用。さらにサウンドマッピングシステムの採用車にはルーフライニングインシュレーターの追加、フロントドアホールのシール性向上などを行い、さらに専用開発したデッドニングキットまで用意している
実際にサウンドマッピングシステムを車内で体感して「すごい迫力ですね、クラブみたい。ダンスでも重低音はとても大事なんです」と感想を口にするパパイヤ鈴木氏
100φの大型マグネットを搭載する専用サブウーファー。フロントシートの下側まで使い、空気を振動させるエンクロージャーとしている
ホーン部を2階建て構造にしているのも大きなポイント
スピーカー背面から出た低音がエンクロージャーでメガホン効果によって増幅される仕組み
スピーカーもケブラーコーンやアルミフィルムなどを使う。左側がサウンドマッピングシステムのスピーカー。右側はPP(ポリプロピレン)を使う一般的なスピーカー
電動パワーステアリングのアシスト力を、普通車に慣れた人向けの「標準」、軽自動車に慣れた人向けの「軽め」の2段階に変更可能な「モード切替ステアリング」なども初採用。また、直動式ドラムブレーキとして電動パーキングブレーキを世界初採用した
ステアリングヒーターは上級グレードのX、X・ターボに標準装備
現在は「標準」状態。スイッチを右側にスライドさせると電動パワーステアリングのアシスト力が「軽め」になる
ターボ仕様のS07A型エンジンは47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104Nm(10.6kgm)/2600rpmを発生
自然吸気仕様のS07A型エンジンは43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65Nm(6.6kgm)/4700rpmを発生
X・ターボ専用の15インチアルミホイール。タイヤサイズは165/55 R15 75V
X・ターボ以外のグレードでは155/65 R14 75Sのタイヤを装着する
存在感を隠してクーペフォルムを演出するリアドアのアウタードアハンドル
Cピラーにビレット調ピラーガーニッシュを設定
X インテリアカラーパッケージ車のインパネ
メーターパネルは常時点灯3眼メーター

(編集部:佐久間 秀)