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DS、フォーミュラE「東京E-Prix」会場で新型EV「DS N°8(ナンバーエイト)」日本初公開

2025年5月17日~18日 開催
フォーミュラE東京大会の会場でDSオートモビルの新型EV「DS N°8」日本初公開

 DSオートモビルは、5月17日~18日に東京・有明地区で開催されているABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン11 第8戦・第9戦「東京E-Prix」のファンビレッジで、新型EV(電気自動車)「DS N°8(ナンバーエイト)」を日本初公開した。

 DS N°8の日本導入予定は2025年秋以降。今回展示されているのはDS N°8の欧州仕様となり、日本に導入される仕様とは異なるものの、日本導入に先駆けて実際に車両に乗り込んで細部を確認できる。なお、本国での価格は5万790ポンドからとのこと。

展示車両は新色「TOPAZ BLUE」

 DS N°8は、プレミアムEVコンセプト「DS AERO SPORT LOUNGE」からアイデアや創造力を得た、DSオートモビルの新世代を象徴するフラグシップモデル。フォーミュラEのバッテリマネジメントやソフトウェア、回生システム、空力といった技術のノウハウが用いられており、97.2kWhのバッテリを搭載するモデルではEV航続距離750km(WLTPサイクル/欧州仕様)を誇り、長距離移動を可能としている。

 フロントグリルには新しく光るDSロゴが用いられ、ラインが縦に並んだシグネチャーにより、遠くから見てもDSモデルであることを主張している。なお、このフロントデザインは発表されたばかりの「N°4」(DS 4)でも採用されることが決まっており、今後のDSモデルを象徴するデザインになるとのこと。

 DS N°8はクーペのようでありながらも、バッテリをボディ下部に搭載していることから地上高を確保したことにより、SUVのようにも見える独特なデザインを採用。フロントとリアのドアハンドルは空力を考慮したフラットなデザインとしているため、全体的に“つるん”とした印象となっている。

特徴的なフロントグリル
「ÉTOILE」は星をイメージしたエンブレムを装着
ホイールデザインも空力を考慮している

 インテリアも特徴的で、X型のステアリングホイールが採用されているほか、カスタマイズ可能な大型スクリーンを配置。ドアには“車内にいると全方向から音が聞こえる”ような効果になっているというフォーカルとの共同開発によるスピーカーを搭載。カバーはアルミでパンチングデザインが施されている。

 展示車両のシート表皮はネイビーのアルカンターラ。このアルカンターラは動物由来成分を含まず、主にリサイクル素材で作られているとのこと。リアシートに少しだけ座れたのだが、“もちもちふかっ”とした包み込まれるような座り心地でとても幸せな気持ちになれた。

DS N°8のインパネ
浮いているように見えるデザイン
X型のステアリングを採用
小さな星が散っているようなライティングがきれい
アルミのパンチングデザインが施されたフォーカルのスピーカー
ネイビーのアルカンターラ表皮がシックな印象のシート。座り心地は、とてもよい

 なお、発売に先立ち、DS N°8はフランスのエマニュエル・マクロン大統領専用車としてフランス大統領府に贈呈された。大統領専用車はラグジュアリーさにさらに磨きがかけられており、ダッシュボードには“わら寄せ細工”やプリーツといった、フランスのクラフトマンシップがふんだんに用いられているという。仕事ができる作業用のデスクや、シャンパンを冷やせる冷蔵庫も、もちろん搭載されているとのこと。フランス大統領と同じクルマに乗るチャンスが、今後訪れるかもしれない。

東京ビッグサイト 東展示棟東4~6ホールのファンビレッジ内に位置するDSオートモビルブースではDS N°8とともに「DS 4」も展示されている
DS Global Marketing Directorのバスチャン・シュプ氏(上)とDS Global Sales Directorのフィリップ・ナルベブル氏(下)がDS N°8について説明した
本国担当者とDS N°8