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【祝開通】首都高 中央環状品川線をドライバーとして走ってみた。車載動画も掲載
大橋JCTから大井JCTへ、そして大井JCTから大橋JCTへ
(2015/3/9 08:50)
- 2015年3月7日16時開通
首都高速道路は3月7日16時に、首都高の中央環状品川線を開通した。中央環状品川線は大橋JCT(ジャンクション)~大井JCT間を結ぶ延長約9.4kmの道路で、この開通により、湾岸線葛西JCTから大井JCTに続く約47kmの中央環状線(C2)が完成した。
今回の品川線の開通で、複雑な構造を持つ大橋JCTの走行方法がどう変わるのか、大橋JCTと大井JCTが繋がることでどのような影響があるのか、実際に走って検証してみた。
静止画による紹介は、別記事「ついに全線開通した首都高中央環状品川線を助手席に乗って走ってみた」(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150307_691729.html)で掲載しており、これは助手席から撮影したものとなる。
本記事では車載動画をメインに、実際に運転してみてのインプレをお届けする。
大橋JCT→大井JCT
大橋JCTに向かうために助手席走行記事と同様、三軒茶屋方面からスタート、首都高の三軒茶屋入口から大橋JCTへアプローチした。大橋JCT内では、湾岸線方面に行くためには左車線に行く必要があるが、初めて利用する場合などでは、行き先表示などをしっかり意識していないと、中央自動車道や東北自動車道方面へ流されてしまう可能性がある。また、湾岸線方面への分岐路は短めなので、この辺はスピードを抑えることを気をつけたい。
大橋JCTを抜けて、いよいよ中央環状品川線に入る。開通したばかりの新しいトンネルに感心しつつ、カーブがきつい場所もあるので走行には注意が必要。また、トンネル内を走行していると気がつきにくいかもしれないが、中央環状線のトンネル区間は全般的に道路の勾配があり、品川線においても速度超過や速度低下を招きやすい場所があることを感じた。「自動速度取締器設置路線」と警告を示す看板の後、オービスが設置されていたので、速度超過に気をつけながら走るとよいだろう。
大井JCTでは湾岸線に接続することになるが、ここでの分岐の案内が「東関東道方面」「横浜方面」と文字情報のみで、羽田空港を示す飛行機のマークと「Haneda」の文字もあるが、初見では若干とまどってしまう。走り慣れていない人に向けた表示やマップも欲しいと感じた。
走行車両の少ない時間帯で走行したため、三軒茶屋駅をスタートしてから約20分位で羽田空港に到着した。品川線のトンネル区間は約10分位で通過してしまった印象だ。
大井JCT→大橋JCT
羽田空港に到着後、今度は逆に羽田空港から大橋JCT方面へ向かうルートも実際に走行して確認してみた。中央環状品川線への入り口は、大井料金所を出てすぐのところなので、車線変更をしなくてもよい中央付近の料金所を通過するのがベスト。行き先を示す案内表示も理解しやすいので、こちらは慌てる感覚は少なかった。
カーナビアプリについて
道路の開通で気になるのがカーナビゲーションの地図更新だろう。手持ちのiPhone 6で使えるカーアンビアプリを確認してみると、Googleの「Google Maps」やiOSの「マップ」では(8日16時時点で)同区間の開通が反映されていなかったが(Web版のGoogle Mapは反映されていた)、ヤフーが提供する「Yahoo!カーナビ」、インクリメントPの「MapFan+(マップファン プラス)」、トヨタ自動車の「T-Connect(ティーコネクト)」などでは、すでに同区間の開通が反映されているようで、ルートが引ける状態だった。
今回の開通のメリットとしては、新宿や池袋、三軒茶屋から世田谷方面など都心の西側の地域において、羽田空港へのアクセスがしやすくなることが大きい。
実際にナビアプリを使って高速優先のルート検索をしてみたところ、新しいルートを反映したYahoo!カーナビでは新宿駅→羽田空港で約26分の到着予想時間(8日16時頃の交通状況で)を示し、一般道を使ったルートの約47分(8日16時頃の到着予想時間)に対して、大幅な時間短縮が見込まれている。また、渋滞の少ない時間帯では約20分(新宿駅→羽田空港)の到着予想時間を示すこともあった。
これまでどおり都心環状線を経由した場合のルートでも約30分~37分(8日16時頃の交通状況で)を示していたので、それほど差が大きくないと感じるかもしれないが、中央環状品川線1本で湾岸線に出られるメリットはある。平日の混雑状況での到着時間は大きく変わる可能性があり、同ルートを利用する際の選択肢が増えるのはうれしいところだ。