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ボルボ、「XC60」大幅改良 情報処理速度2倍&グラフィックス生成速度10倍の新型インターフェイス採用 内外装も刷新

2025年6月2日 発売
789万円~1029万円
ボルボは「XC60」の大幅改良を実施した

 ボルボ・カー・ジャパンは6月2日、プレミアム・ミッドサイズSUV「XC60」の仕様を変更し発売した。価格はマイルドハイブリッドの前輪駆動(FF)モデル「Plus B5」が789万円、全輪駆動(4WD)モデル「Ultra B5 AWD」が879万円。プラグインハイブリッドの「Ultra T6 AWD Plug-in hybrid」が1029万円。

 XC60は、これまでに世界中で150万台以上を販売し、2024年には過去最高の年間販売記録を達成。日本でも2017年に導入され、日本カーオブザイヤー(2017-2018)を受賞し、2024年までに累計で約2万3000台を販売している主力モデル。

XC60価格一覧

 今回の大幅刷新では、センターディスプレイが9インチから11.2インチに大型化し、従来と比べて解像度が21%向上。さらにQualcomm Technologiesの次世代のコンピューター基盤「Snapdragon Cockpit Platform」の導入により、Googleを搭載したインフォテインメントシステムは、従来と比べて情報処理速度は2倍以上、グラフィックス生成速度は10倍向上し、より快適でスムーズな操作を実現した。

 その新型インターフェイスでは、ホームボタンを押すことにより、地図などが表示されるメイン画面にワンタップでアクセスできるようにしたほか、ドライブモードの選択がより使いやすくなり、ホーム画面の「ドライブモード」ボタンから、最適なドライブモードにワンタップでアクセスできるようになった。

大幅改良したXC60のインテリア
センターディスプレイは9インチ→11.2インチに大型化

 また、ウィジェット機能によって、お気に入りのメディアやハンズフリー通話などに簡単に切り替えられるように進化。コンテクスチュアルバーでは、走行状況などに応じて、例えば低速になると車外カメラのアイコンが表示されるなど、使い勝手を向上している。Googleを搭載したインフォテインメントシステムは、継続的な無線ソフトウェアアップデート(OTA)で時間の経過とともに進化する仕様となっている。

 エクステリアには、より現代的で洗練された印象を付与。ボルボのアイコンであるアイアンマークとシンクロした2方向から伸びる斜線が重なり合うデザインを取り入れたフロントグリルは、最新のXC90とも共通のデザイン。さらに、新たなホイールデザインと、ダークカラーに変更したフルLEDテールライトも力強さを引き立てている。また、ボディカラーは新色「フォレストレイク」「オーロラシルバー」「マルベリーレッド」がラインアップに加わった。

新色「フォレストレイク」
マルベリーレッド」
オーロラシルバー

 インテリアでは、レザーフリー素材の採用を拡大。最上級のUltraグレードでは、従来のファインナッパレザーに加え、100%リサイクルポリエステル素材「ネイビー・ヘリンボーンウィーブ」を無償オプションに設定。また、Plusグレードには、従来の本革シートに替わり、リサイクル素材とバイオベース素材から作られる「ノルディコ」シートを標準装備とした。

 さらに、全グレードにテイラード・ダッシュボードやオレフォス製クリスタルシフトノブを採用するなど、スカンジナビアンデザインならではの上質で心地よい空間の演出と、さらなる環境負荷の低減を実現している。

 そのほかにも、トンネルコンソールには、新デザインの2+1のカップホルダーや、より使いやすい位置に配置したスマートフォンのワイヤレス充電器など、利便性を高める変更を実施。さらに、ピラーやエンジンルームなどへの遮音材を追加採用し、キャビンの静粛性も高められている。

 安全面では、パイロットアシスト作動中に、ドライバーが両手でステアリングホイールを握るよう求められても反応しない場合、自動で車両を安全に停車させる機能「エマージェンシー・ストップ・アシスト機能」が追加された。