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ルノー、新型「キャプチャー」マイチェンで外装デザイン刷新 10.4インチ縦型タッチスクリーンも装備

2025年6月12日 発売
389万円~454万9000円
マイナーチェンジしたルノーの新型「キャプチャー」

 ルノー・ジャポンは、新型「キャプチャー(マイナーチェンジモデル)」を6月12日に発売する。エスプリ アルピーヌとテクノの2グレード展開で、価格は「エスプリ アルピーヌE-TECH(フルハイブリッド)」が454万9000円。「エスプリ アルピーヌ(マイルドハイブリッド)」が409万円。「テクノ(マイルドハイブリッド)」が389万円。

 キャプチャーは、2013年に欧州で販売が開始された、BセグメントコンパクトSUVモデル。2014年には欧州コンパクトSUV販売台数No.1を獲得し、2019年に登場した2代目キャプチャーも2020年に再び同セグメント販売台数No.1を獲得するなど、これまでに世界で累計200万台以上を販売してきたモデル。

新型「キャプチャー」
ボディサイズは4240×1795×1590mm(全長×全幅×全高)

 今回のマイナーチェンジでは、フロントマスクにルノーのデザイン責任者であるジル・ヴィダル氏の新しいデザインテイストを反映。多面的なグリルに配された新しいロゴ(ロザンジュ)と、厚みが増して水平に伸びたデザインとなったボンネットが、エレガントでテクノロジー感覚あふれる印象を高めている。

フロントエンド両側のブランドロゴからインスピレーションを得た縦長のハーフダイヤモンド型LEDデイタイムランプの隣には、空力性能向上とフロントブレーキ冷却用のエアインテークを備える
薄型のLEDヘッドライトを採用
エスプリ アルピーヌグレードのフロントフェンダーのバッヂ

 また、ロザンジュを囲むように配されているフロントバンパー上部とグリルのブロック模様は、グリルのポリカーボネート素材に光が複雑に反射することで、ロザンジュから波模様が広がるような視覚効果を発生するほか、フロントエンド両側のブランドロゴからインスピレーションを得た縦長のハーフダイヤモンド型LEDデイタイムランプの隣には、空力性能向上とフロントブレーキ冷却用のエアインテークを備える。

 さらに、薄型のLEDヘッドライト、ブランドロゴからインスピレーションを得た縦長のハーフダイヤモンド型LEDデイタイムランプ、クリアレンズ化されたLEDテールランプと、新デザインのリアバンパーによって、個性的でより現代的な印象に仕上げている。なお、アロイホイールは、エスプリ アルピーヌは19インチ、テクノには18インチが装着される。

エスプリ アルピーヌ用19インチアロイホイール
テクノ用18インチアロイホイール

 ボディカラーは、新色の「グリ ラファルM」をはじめ、「ブラン ナクレM」「ブルー アイロンM」「ルージュ フラムM(マイルドハイブリッド専用)」「ノワール エトワールM(マイルドハイブリッド専用)」の5色で、ルーフはすべてノワール エトワールMの2トーンとなる。

グリ ラファルM
ブラン ナクレM
ブルー アイロンM
ルージュ フラムM(マイルドハイブリッド専用)
ノワール エトワールM(マイルドハイブリッド専用)

 スポーツシックで上質なエスプリ アルピーヌグレードのインテリアには、アルピーヌロゴ入りバイオスキン&ファブリックコンビシート(運転席電動シート)、トリコロールのオーナメントやサイドパイピング、ブルーのトップステッチ入りシートベルト、ブルーグレーダッシュボードインサート、アルミペダル、TEPレザーステアリングホイール、アルピーヌロゴ入りキッキングプレートを採用。

エスプリ アルピーヌグレードのインテリア
テクノグレードのインテリア

 一方テクノグレードには、サイドサポート部にロザンジュがデザインされたイエローステッチのファブリックシートを採用する。

 センターコンソール中央には、新たにopenR Link 10.4インチ縦型タッチスクリーンが装備され、オーディオ、電話、運転支援システム、車両設定等の各種操作が行なえるほか、CarPlayとAndroid Autoをワイヤレス接続で利用できる。

中央に10.4インチの縦型タッチスクリーンを装備した

 リアシートは、前後に最大16cmスライドすることで、クラストップレベルとなる22㎝ものニースペースを生み出し、必要に応じてスペースを調整でき、ラゲッジスペース容量は、マイルドハイブリッドはクラストップレベルの536L、フルハイブリッドのE-TECHは440Lとなっている。

新型キャプチャーの室内(写真はエスプリ アルピーヌ)

 また、アルカミス オーディオシステムの開発と、ウェルカムサウンド、30㎞/h以下での走行時に車体に取り付けられたスピーカーから音を発して歩行者に車両の接近を知らせるための車両接近通報装置の通報音は、国際的に著名なフランス人アーティストで作曲家、そして作家であるジャン=ミシェル・ジャール氏が手掛けている。

ラゲッジスペース容量は、マイルドハイブリッドは536L、フルハイブリッドのE-TECHは440L

2つのハイブリッドシステムを設定

新型キャプチャー

 E-TECHは、F1で培ったノウハウを活用し、ルノーが独自に開発したフルハイブリッドシステム。メインモーターである「E-モーター」と「HSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)」の2つのモーター、「直列4気筒1.6リッター自然吸気エンジン」、そしてこれらをつなぐトランスミッション「電子制御ドッグクラッチマルチモードAT」で構成され、従来のパワートレーンにはないダイレクトかつスムーズなドライブフィールと、低燃費23.3㎞/L(WLTCモード/国土交通省審査値)を実現。

 また、電子制御ドッグクラッチマルチモードATは、モータースポーツで使用されるドッグクラッチを採用することで、一般的なクラッチやシンクロナイザーを省き、軽量化とコンパクト化を図ったギアボックスで、モーター側に2つ、エンジン側に4つのギアを持ち、12通りの変速比でモーター、エンジンそれぞれからの動力を切れ目なく、効率よく引き出すことに成功。

E-TECHのイメージ

 発進時はエンジンを使用せずに、低速域で効率の高いモーターのみで駆動し、すぐに力強いトルクを得ることができスムーズな発進を可能とした。中速域では、モーターとエンジンを最適に組み合わせることで、素早いレスポンスと息の長い加速を両立。高速巡行時には、効率の高いエンジンを積極的に使用し、追越し時にはエンジンにモーターのアシストを加えることで、力強い加速を得られる仕様となっている。

 1.2kWh(250V)の駆動用バッテリを搭載し、新採用のE-SAVE機能は、バッテリの充電量を40%以上に維持し、モーターのアシストの最適化を図ってくれる装置。

新型キャプチャー

 また、マイルドハイブリッドは、最高出力158PS、最大トルク270Nmを発生する直列4気筒1.3リッター直噴ターボエンジン、補助モーターのBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)、そして12Vリチウムイオンバッテリで構成。

マイルドハイブリッドモデルのイメージ

 高速道路や登坂路などでは欧州で鍛えられた力強い走りをもたらす一方、減速時に発生するエネルギーを12Vリチウムイオンバッテリに蓄え、発進・加速時にモーターを駆動し、エンジンをアシストすることで、燃費を17.4㎞/Lまで低減(WLTCモード)。また、ストップ&スタート機能や、安定走行時に エンジンを停止するクルージング機能によって、無駄な燃料消費を抑制してくれる。

 トランスミッションは、ダイレクト感あふれる走りをもたらす電子制御7速AT(7EDC)が組み合わされ、パワフルなエンジンの性能を余すことなく引き出すほか、パドルシフトで思いのままに走りを楽しめる。

 先進運転支援システムには、対向車との前面衝突回避をサポートする「エマージェンシーレーンキープアシスト」、後側方車両との接触回避をサポートする「ブラインドスポットインターベンション」、ドアを開けた際に後側方から来る車両の接近を警告する「ドアオープニングアラート」が追加され、安全性の向上が図られている。

エマージェンシーレーンキープアシスト
ブラインドスポットインターベンション
ドアオープニングアラート
ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト
新型キャプチャー主要装備
新型キャプチャー主要装備