ホンダ、初代「NSX」対象の新レストアサービス2026年春より日本でスタート 「純正互換部品」活用で将来的にスポーツタイプで対象車種拡大

初代「NSX」

　本田技研工業は6月17日、2026年春より初代「NSX」を対象とした新レストアサービスを日本でスタートさせるとともに、機能や性能において品質基準を満たした部品「純正互換部品」のグローバル供給を開始すると発表した。

　ホンダでは、2026年春から一部の生産終了車種向けに「純正互換部品」のグローバル供給を開始する。これらの「純正互換部品」を活用した新しいレストアサービスの第1弾として、ホンダの代表的なスポーツカーである初代「NSX」を対象に、新レストアサービスを日本でスタートさせる。

　これにより、愛車を長く大切に乗り続けたいユーザーに向けて、車両のコンディションを良好に保つことが可能になり、将来的には、他のスポーツタイプの車種にも対象を広げていく予定としている。

　なお、1993年から提供してきた「NSXリフレッシュプラン」については、2025年夏をもって受付を終了。今後は、より多くのユーザーに対応できるよう、一部に「純正互換部品」を活用した新レストアサービスへと移行させる。新たなサービスや部品供給の詳細については、2025年秋ごろに同社Webサイトにてアナウンスされる。

　ホンダが機能や性能において品質基準を満たした部品を「純正互換部品」として採用し、グローバルに供給することを決定した背景としては、これまでホンダは、生産終了後の車両について一定期間、純正部品による補修部品の供給を続けてきた。しかし、年式の古い車両では、すべての部品を純正で供給することが難しくなってきていて、このような生産供給ができなくなった部品に関して、さまざまな取引先の協力を得て、代替部品の生産検討などを進めてきた。さらに、使用済み製品を再生し、新品同様の機能を持つ製品として再販売する「リマニュファクチャリング」や3Dプリントといった技術進化もあり、部品の継続供給にむけた新たな製造・調達手段の可能性の幅も広がっているといい、こうした取り組みや背景をふまえた。

初代「NSX」