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ヤマハ、レーシングカート事業撤退を決定 エンジン製造から販売まで2027年12月末で終了へ
2025年6月18日 15:19
- 2025年6月18日 発表
ヤマハ発動機と、グループ会社のYMPC(ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社)、および菅生(株式会社菅生)は6月18日、2027年12月末でレーシングカート事業から撤退することを決定したと発表した。
今後、YMPCが行なっていたカートエンジン製造は2026年中に終了し、菅生で行なっているエンジン販売やレース/普及活動は、2027年12月末をもって終了を見込む。なお、現在取り扱い中の部品については一定期間の供給を予定している。
ヤマハ発動機では、中期経営計画においてポートフォリオ経営を進めており、この一環として事業撤退を決定。連結業績への影響は軽微とし、今後は既存事業や新たな成長事業へと経営資源を集中させるとしている。
ヤマハのレーシングカート事業の歩み
ヤマハ発動機は1973年、汎用エンジンを搭載したレーシングカート「レッドアローRC100」を販売したことを機に同事業をスタート。1976年には初のカート専用エンジンでロングセラーとなった「KT100S」を発売。また同時期に、国際カートコースを有するモータースポーツ体験施設「スポーツランドSUGO」をオープン。関連イベント開催、レース人材の育成など、さまざまな方面から約50年にわたりレーシングカートの普及、発展に取り組んできた。
2009年にはヤマハ発動機からYMPCへとカート事業を移管。さらに2023年4月には、YMPCから菅生へ事業の一部を移管。現在はYMPCがレーシングカート用エンジンの開発・製造、菅生がエンジン・部品等の販売、レース普及、渉外、広報宣伝などを担っている。
