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豊田章男会長、ニュル24時間でダイムラートラック利用をアピール モリゾウ選手として24時間レースに挑む

ダイムラートラックの前で記念撮影に応じるトヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏(右)と、同 代表取締役副社長 中嶋裕樹氏(左)

ダイムラートラックの前で、豊田章男会長が記念撮影

 ニュルブルクリンク24時間レースが6月19日~22日の4日間にわたってドイツ ニュルブルクリンクで開催される。それに先立つ18日は、各種搬入やホスピタリティの設置、車検などが行なわれていた。

 TOYOTA GAZOO Racingはルーキーレーシングと共同チームを設立し、TG-RR(TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing)としてニュルブルクリンク24時間レースに参戦。市販車のGRヤリス DAT仕様をレースレギュレーションに安全適合して挑む。

自身がモリゾウ選手として24時間に一緒に挑むGRヤリス DATを視察する豊田章男会長

 ドライバーはスーパー耐久参戦でもおなじみの、モリゾウ、豊田大輔、石浦宏明、大嶋和也の4選手。モリゾウとはもちろんトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏のことで、モリゾウ選手は2019年以来の参戦となる。

 そのモリゾウ選手は18日に、サーキット各所を確認。スタッフにあいさつしたり、興味を持ったところを見たりと、積極的に動いていた。記者はちょうど自動車研究家の山本シンヤ氏とパドック内にあるフードショップで食事中に視察を始めるモリゾウ選手に遭遇。アウトサイドのテーブル席において2人でカリーヴルストを食べていたら、歩いてサーキットに現われたモリゾウ選手から「風景に溶け込んでいるねぇ」と声をかけられた。世界トップクラスの自動車会社のリーダーであるにもかかわらず、モリゾウ選手はとことこサーキットに歩いて現われるのだ。

山本シンヤ氏と2人で食べたカリーヴルストとシュニッツェル。ポテトが多くなり過ぎてしまった

 食事を終えた記者たちは、TOYOTA GAZOO Racingが設営中のホスピタリティブースへ。するとそこには中嶋裕樹副社長とともにダイムラートラックを視察するモリゾウ選手の姿があった。モリゾウ選手は「これいいっしょ?」とダイムラートラックをさわりながら、撮影に快く応じてくれた。

ゲストラウンジを視察中。モリゾウ選手は、ラリーなどでドライバーの走りを的確に指摘するインカット評論家としても知られている

 トヨタ自動車は6月10日に、ダイムラートラック、三菱ふそうトラック・バス、日野自動車とともに発表会を開催。ダイムラートラック傘下である三菱ふそうと、トヨタグループである日野自動車の経営統合を行なうことを明らかにしている。

 経営統合発表後とあって、今回のニュルブルクリンク24時間レースへ向けてのロジスティクスにはダイムラートラックを使用。トヨタとダイムラーという自動車業界のメジャープレイヤー同士の協業をアピールしていた。

GRカラーに彩られたダイムラートラック

 モリゾウ選手はその後、ピットまわりなどを確認。スタッフに声をかけて状況を確認するなどしている。

最初のニュルブルクリンク24時間レース挑戦の写真を感慨深げに見るモリゾウ選手