ニュース

横浜ゴム、トヨタのアメリカ向けSUV「4Runner」新車装着タイヤに「ジオランダーX-CV」「ジオランダーA/T G31」納入

2025年7月18日 発表
トヨタ自動車がアメリカ向けに製造しているSUV「4Runner」(北米向けモデル)

 横浜ゴムは7月18日、トヨタ自動車が2025年1月からアメリカで販売している新型SUV「4Runner」の新車装着(OE)用タイヤとして、「GEOLANDAR X-CV(ジオランダー・エックスシーブイ)」および「GEOLANDAR A/T G31(ジオランダー・エイティー・ジーサンイチ)」の納入開始を発表した。

 北米向けモデルには、高速性能と運動性能を重視したハイウェイテレーンタイヤ「GEOLANDAR X-CV」の245/70R17 110Tと265/55R20 113Vを納入。今回装着されたタイヤは、専用チューニングを施すことで、転がり抵抗を大幅に低減しつつ、優れたハンドリング性能や快適性、高い信頼性を確保している。

GEOLANDAR X-CV

 中南米向けモデルには、オフロードでの高い走破性を持ちながら、低燃費性能や静粛性にも配慮されたオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR A/T G31」の245/70R18 110Hを納入。今回の装着モデルでは、パターンやプロファイル、構造を最適化することで、操縦安定性と乗り心地性能を高い次元で両立している。

「GEOLANDAR A/T G31」

 今回のタイヤ開発では、横浜ゴム独自のAI利活用フレームワーク「HAICoLab(ハイコラボ)」に基づき、パターンデザインの開発に進化計算(遺伝的アルゴリズム)を活用。現実データとシミュレーションによる仮想データを生成・収集し、AIで予測・分析・探索することで得た新たな知見を、装着タイヤの技術開発の革新に生かしている。

 また、横浜ゴムは2024年度~2026年度までの中期経営計画「YX2026(Yokohama Transformation 2026:ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク)」のタイヤ消費財戦略において、高付加価値品比率の最大化を提唱。その一環として、グローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」の新車装着を推進している。

なお新型「4Runner」は日本国内での発売は予定されていない