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横浜ゴム、第8世代の乗用車用スタッドレスタイヤ「アイスガード エイト」 冬用タイヤ新技術コンセプト「冬テック」採用第1弾商品は氷上制動で14%短く止まる

2025年7月17日 発表
YOKOHAMAの乗用車用スタッドレスタイヤ第8世代となる新商品「iceGUARD 8(アイスガード エイト)」、製品名は「iceGUARD iG80」

 横浜ゴムは、YOKOHAMAの乗用車用スタッドレスタイヤにおいて第8世代となる新商品「iceGUARD 8(アイスガード エイト)」を9月1日より順次発売する。発売サイズは、225/45R21 95Q~185/70R14 88Qの全71サイズで、価格はオープンプライス。

 新商品「iceGUARD 8」は、同社従来品「iceGUARD 7」との比較で、氷上制動で14%短く止まるといった、「アイスガード」シリーズにおいて一貫して追求してきた氷上性能を高めるとともに、静粛性能ではロードノイズで22%低減、パターンノイズは21%低減といった性能も実現させた。また、氷とゴムの接触点「接触の密度」と、路面とタイヤの接触の面積「接触の面積」の2つの視点において、冬の路面との「接触」を最大化する冬用タイヤ新技術コンセプト「冬テック」を採用した第1弾商品となる。

冬用タイヤ新技術コンセプト「冬テック」

 氷上での「接触の密度」については、新開発のコンパウンド「冬ピタ吸水ゴム」を採用することで、従来品のコンパウンドに対し63%増加。基盤となる素材を一新し、従来よりも小型化した天然由来素材「水膜バスター」を高密度に配合し、氷が滑る原因となる水膜を吸水する力を向上させた。

 また、シリカの増量と新素材「オレンジオイルS+」の配合により、低温時でも優れたドライ・ウェットグリップを発揮するとともに、約4年後まで氷上摩擦力の低下を抑制した。

ミクロレベルでの氷とゴムの接触点を最大化する「接触の密度」に注目

 氷上路面と雪上路面との「接触の面積」を追求するため、トレッドデザインは横浜ゴムのAI活用フレームワーク「HAICoLab(ハイコラボ)」のAI技術とシミュレーション技術を活用して開発、冬用タイヤの4つの機能を最適化したプロファイルを抽出した。

 これにより、氷に効く路面とタイヤの実接地面積を従来品比8%増加、ブロック剛性を7%高めた専用トレッドパターンを開発し、氷上性能を大幅に向上。また、相反する接地面積と溝エッジ量の最大化を両立することで、雪上性能もより引き上げたとしている。

冬用タイヤの4つの機能を最適化したプロファイルを抽出
マクロレベルで路面とタイヤの接触の面積を最大化する「接触の面積」に注目

「冬テック」により、これまで採用してきた技術では難しかったレベルでの氷上性能の革新を実現し、冬の走行で最も危険な凍結路面での安心・安全なドライブをサポートするという。

達成性能
サイズ表