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「ピンクラングラー」が日本を巡るキャラバン実施中! ジープ藤沢湘南で開催されたオフロード体験会に参加してきた

2025年9月7日 実施
ピンクのラングラーで疑似オフロード体験

巨大なアヒルを載せたピンクのラングラーで日本全国を巡る旅

 ジープは、7月25日~12月23日にピンク色の「ラングラー」が全国を巡る「ピンクラングラーキャラバン 見て、走って、体感しよう!」を開催している。

 これは、ピンク色の3台のラングラーが隊列を組み、日本全国のディーラーを巡るべくキャラバンを行なうというもの。隊列の先頭を走るピンクラングラーには巨大な「Jeep Duck」が載せられている。

 また、このキャラバンに合わせて、ディーラーや特設会場でのオフロード体験会を実施。専任ドライバーの運転で、ラングラーのオフロードでの走破性が体験できる貴重な機会が設けられている。

 今回、9月7日にジープ藤沢湘南で開催されたオフロード体験会に参加し、このキャラバンの目的や、実際にオフロード体験をした来場者からの話を聞いてきた。

ジープ藤沢湘南に3台のピンクラングラーが集結
ジープ藤沢湘南でオフロード走行をしたピンクラングラー。キャラバンで日本中を走り回っている

外から見た方が恐ろしい……? ラングラーの走りを体験

 ジープ藤沢湘南で開催されたオフロード体験会は、敷地内のいつもは展示場として使われているスペースに特設のモーグルコースを設置し、そこを専任ドライバーの運転で走破するというもの。モーグルキットは互い違いに置かれており、進むうちにフロントタイヤの片方が浮き、さらに進むと対角のリアタイヤが片方浮き……それでも進み続けると、突然“ガクンッ”と浮いていたフロントタイヤが地をとらえるという、まるでアトラクションのような体験を、街中を普通に走るクルマでできるのだ。

 人工的なオフロードのような環境とはいえ、ラングラーのギヤを4Lに入れて、そろりそろりと進んでいくような体験は、なかなかする機会はないもの。いつも乗っているクルマでそんな動きができるだなんて、知ってはいてもいざ体験してみるとそのすごさがより理解できるのではないだろうか。しかも、ラングラーの走りは安定そのもの。もしかしたら車内で体験するよりも、外から見ていた方が「なんて状態なんだ!」と思うかもしれない。

特設モーグルコースを走るピンクラングラー。走行速度は“砂利道でも小石を跳ね上げないくらいの”低速
ギヤを4Lに入れて、アクセルは踏まずに基本はクリープのみで走る。ブレーキは必要に応じて踏む場合もあるものの、ほぼステアリング操作のみで走り抜く
左リアタイヤが浮き、右フロントタイヤが接地する瞬間がこの体験会のハイライト。接地の際は大きな音も衝撃もないが、傾く勢いで車内はまるでアトラクション

 実際に体験した方は、「プロの方から説明を受けながら、通常ではありえないような状況を“ギシッ”とか“ミシッ”といったきしみ音を立てずに安定して走れるということに驚きました。災害時にも使えそうで、これは本気のジープだな、と改めて感じました。ありえない体験ができて本当によかった」と顔を輝かせながら感想を話してくれた。

 また、外で見ていた方は「今回はちょっと怖くて乗れなかったけれど、次にもし機会があったら乗ってみたい」と、恐る恐るではあるものの、ラングラーの走破性に興味がわいたようだった。

体験希望者が多く来場したため、11時開始の予定を早めて体験会が開始され、お昼休憩に入る12時までほぼノンストップで走り続けていた。体験者の中には、驚きから思わず手で顔をおおってしまう人も

 このオフロード体験会を開催したディーラーのジープ藤沢湘南は、国道1号線に面した店舗。店長の佐藤雅俊氏に話を伺うと、普段来店されているユーザーを含め、お祭りのような雰囲気の催しを開きたいという思いがあり、イベントの話を聞いた際に「ぜひやりたい!」と手を挙げたのだという。

 1週間前から敷地内の車両を移動させたり、イベント前日には暑い中2時間ほど草むしりをしたり、店舗外装の清掃をしたりと、普段はあまりやらないことをやって大変だったと語りつつも、「オフロード体験をされた方が皆さんいい笑顔で、それだけでもううれしい」と、佐藤店長も満面の笑みで話してくれた。

ジープ藤沢湘南 支店長 Stellantis認定エキスパートセールス 佐藤雅俊氏。「海に近く、いい意味でフランクなお店です。どうしても輸入車のお店ってかしこまっている、行きづらいと感じる方も多いと思いますが、ジープを体験するだけ、遊びにくるだけで構いません。ご来店を笑顔でお待ちしていますので、ぜひ軽い気持ちでお立ち寄りください」と店舗をPR

 オフロード体験会はWebサイトから事前予約が可能。今回のジープ藤沢湘南の体験会は37組の問い合わせがあり、うち26組から参加するとの返答があったとのこと。飛び込みでも時間に余裕があれば対応はできるそうだが、事前に連絡をしておいた方が待ち時間も少なく、確実に体験ができるのでオススメだ。

「ラングラー」をとにかく目立たせたい!

 鮮やかなピンクのボディカラーに、巨大で真っ黄色なアヒル。パッと見た瞬間に忘れられなくなりそうな見た目のラングラーとなっているが、どうしてこの組み合わせになったのだろうか。

 この企画を担当したジープのプロダクトマネージャーの渡邊氏に話を聞いたところ、ラングラーの所有者にインタビューをした際、「街中で走っている姿がかっこよかった」という意見が多くあったという。そこで、「とにかく目立つ見た目で日本中を走り回って、クルマのかっこよさを直接見てもらおう」と、よくある白や黒ではなくピンクのボディカラーを採用した車両で、日本を巡るキャラバンを行なうことが決まったのだそう。

とにかく目立つカラーのピンクでラングラーをフルラッピング

 また、ジープオーナーの間では、素敵なジープを見かけたら車両にアヒルのおもちゃを置く「Jeep Duck」というムーブメントが広がっているのだそう。日本でも車内にアヒルのおもちゃを置いたり、アヒルのイラストが描かれたステッカーを貼ったりするジープオーナーが多くいることから、「大きいアヒルをジープに乗せたらより目立つのでは」という発想で、3台のピンクラングラーのうち先頭の1台に巨大なアヒルを載せることにしたそうだ。

ピンクラングラーにもアヒルのおもちゃが乗っていた。また、映画「ジュラシック・ワールド/復活の大地」にラングラーが登場することから、恐竜の姿をしたアヒルのおもちゃも隣に並んでいた

 7月25日から始まったキャラバンの反響は大きく、街中を走っていると写真を撮ってもいいかと声をかけられることもあったという。今回、イベントが行なわれたジープ藤沢湘南の入口にアヒルを載せたピンクラングラーが置かれたが、店舗前の国道1号線を走るクルマや、自転車で通りがかった人がまじまじと眺めている姿が印象的だった。

ルーフに巨大なアヒルを載せたピンクラングラーは、ジープ藤沢湘南の店舗入口に展示され、道行く人の目を引いていた。展示中はスイカのビーチボールで夏を演出

 これから12月にかけて、北は北海道、南は熊本まで、ピンクのラングラーが日本全国を走り回ることになる。ピンクラングラーキャラバンの行き先は、WebサイトやInstagramでおおよその走行地域が案内されている。近くに来ることがあれば探してみてはいかがだろうか。

 また、オフロード体験会は、直近では9月20日にジープ柏で、9月21日にジープつくばでそれぞれ開催予定だ。その後、海を渡って9月27日にはジープ札幌東、9月28日にはジープ札幌清田/ジープ札幌美幌/ジープ札幌琴似(サッポロファクトリー)での開催となる。そのほかにもジープ松本、ジープ富山、ジープ名古屋西、ジープ仙台などでも開催が予定されている。

 普段はなかなか体験できないラングラーの走破性が気になる人は、ぜひ体験会の予約をしてディーラーに足を運んでみてほしい。

日本を巡るピンクラングラーに会えたらラッキー!