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室屋義秀選手とアーロン・デリュー選手、エアレースパイロット2名が共演する「WINGS 2025」福島市で初開催
2025年10月14日 01:45
- 2025年10月12日 開催
福島県福島市にある「ふくしまスカイパーク」で10月12日、エアレースパイロットの室屋義秀選手が代表を務めるパスファインダーと福島市が主催するイベント「WINGS 2025」が開催された。
会場では、空にまつわるフライトエンターテインメントとして、室屋選手に加え、室屋選手が参戦する「エアレース・エックス」からアーロン・デリュー選手も参加した。
イベントでは、室屋選手とデリュー選手の共演によるオープニングフライトで、2機が触れ合う寸前の距離で飛行する様子が披露されたほか、メインイベントでは世界初という空のブレイキン「エアダンスバトル」で競演した。
世界初の試みとして開催された「エアダンスバトル」は、空を舞台にしたブレイキン(ブレイクダンス)である。パイロットは40秒ごとに交互にフライトパフォーマンスを披露し、全5ラウンドで室屋選手とアーロン選手が競演。パイロットによる飛行と会場の音楽との一体感といった芸術点などが審査され、オーディエンスジャッジと審査員採点の結果、アーロン選手の勝利となった。
「WINGS 2025」は、秋の福島を彩る特別な1日として開催されたもので、イベント会場を訪れた福島市長の木幡浩氏は、年に1度のお祭りに育てていきたいとの考えを述べるとともに、福島の空を舞台に空を飛ぶ魅力を伝える室屋選手に向けて「多くの空を取り巻く産業、夢を育てていこうじゃないか」との思いを話した。
オープニングフライトは、事前の練習が1回のみで、前日のリハーサルも悪天候で実施できなかったため、本番が実質2回目のフライトであったというが、2名のパイロットの動きは完全にシンクロしていた。
室屋選手は「彼は非常にスキルがあり、飛んでいて安心感がありました。やはりスキルや、パイロットとしてどれだけ安全マージンを持っているかなど、さまざまなことが求められるので、彼とは非常に安心して飛ぶことができました」と話していた。
一方、デリュー選手は「僕は並のパイロットと一緒に仕事をしているわけじゃないんだ。ヨシ(室屋選手)は本当に超一流のプロだ。だから彼の翼のもとで飛んで、彼が見せた飛行やあらゆる技を、一緒にできることは本当に光栄だ。私たちはそれに向けてしっかり訓練しました。 そして、うまくいったと思います」と感想を話していた。
イベントではこのほか、ステージでシンガーソングライターのRUNG HYANGさんやビートボックス世界チャンピオンのJairoさんによるライブが行われたほか、FMXバイクスタントなどのサイドアクトも展開され、航空ファンから家族連れまで、一日中楽しめるコンテンツが用意されていた。

























