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第1回京都駅ビル芸術祭で、ダイハツ星加宏昌副社長がトヨタ豊田章男会長にダイハツのマスタードライバー就任を依頼 豊田会長はダイハツマスタードライバーも兼任に

2025年10月14日 開催
第1回京都駅ビル芸術祭で行なわれたモノ作りに関する鼎談。左から中川木工芸 中川周士氏、ダイハツ工業 代表取締役副社長 星加宏昌氏、トヨタ自動車 豊田章男会長

 第1回京都駅ビル芸術祭が10月14日~11月3日に、京都駅前広場や室町小路広場などを舞台に開催される。初日となる10月14日は、駅前広場でオープニングイベントが実施され、その中の一つのプログラムとしてダイハツ工業 代表取締役副社長 星加宏昌氏と、中川木工芸 中川周士氏によるモノ作りに関するトークショーが行なわれた。

 星加副社長は軽自動車のモノ作りについて触れると、中川氏は木工にも通ずるものがあるという。星加副社長は、とくに室内空間においては“抜け感”を大切にしているといい、きゅうくつさを感じないよう工夫していると語った。中川氏は、ダイハツの軽トラユーザーであることを明かし、いかに軽トラが役に立つものであるか、軽トラが2シーターミッドシップでまさにスポーツカーであるなど、しばし軽トラ話で盛り上がった。

ダイハツのマスタードライバーも引き受けた豊田章男会長

 その後、モノ作りの話は良品廉価の作り込みになり、星加副社長はマスタードライバーがダイハツにはいないという話に。トヨタにはいるのですがとなり、観客席にいたトヨタ 豊田章男会長が壇上に。そこからモノ作りに関する鼎談が始まった。

 星加副社長は、その鼎談のなかで豊田会長がダイハツのクルマに乗り、わずか半周で壊したエピソードを披露。その、不具合を出す能力を評価してか、壇上でダイハツのマスタードライバーへの就任を依頼した。星加副社長はあらかじめ用意していたダイハツのマスタードライバー名刺を豊田会長に渡し、豊田会長はトヨタ自動車に加え、ダイハツのマスタードライバーも兼任することとなった。

 その最初の名刺を、豊田会長は中川氏と交換。その後、再び軽トラ話の鼎談となり、2026年の東京オートサロンでは、星加副社長とダイハツ社員が総力を上げて作り込んだ軽トラと、豊田章男会長がプロデュースした軽トラのどちらがお客さんにうけるかという対決が行なわれることも明らかにされた。

 豊田章男会長がマスタードライバーとなることで、ダイハツのクルマ作りはどう変わっていくのだろうか。その最初の方向性は、来年の東京オートサロンで行なわれる軽トラ対決で見ることができるかもしれない。