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マクラーレン、日本限定22台の「GTSシグネチャーコレクション」 4つの異なるテーマを設定
2025年11月6日 15:39
- 2025年10月29日(現地時間) 発表
マクラーレン・オートモーティブは10月29日(現地時間)、V型8気筒4.0リッターツインターボエンジンを搭載する後輪駆動グランドツーリングカー「GTS」の魅力をさらに研ぎ澄ませたモデル「GTS Signature Collection(シグネチャーコレクション)」を日本市場に22台限定で導入すると発表した。
GTSシグネチャーコレクションは、マクラーレン・オートモーティブとマクラーレン・レーシングの本拠地である英国ウォーキングのマクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)の建築デザインに込められた哲学および、科学と自然の調和にインスピレーションを得た4種のテーマが用意される。
香港国際空港や東京のセンチュリータワーなどの作品で知られるノーマン・フォスター卿によって設計されたMTCのデザインの本質は、「バランス」と「調和」にあるという。上空から見ると建物と湖は陰陽をモチーフとする完全な円を描いており、デザイン化されたこの形がすべてのマクラーレン・モデルのインフォテイメントシステムのホームボタンに採用されている。
また、建物と隣接する湖の形状はバランスと調和を表現しているだけでなく、この大量の水はヒートエクスチェンジャーを介して社屋のエアコンディショニングや風洞実験から発生する大量の熱の放出に寄与するなど、デザインと機能性をも兼ね備えている。内部構造もそれぞれの業務部門の自立性を保ちつつ協調を促すように動線が計算されており、すべてのデザインは意味と機能を持つというマクラーレンの思想を色濃く反映し、完成から20年以上が経過した今も変わらぬモダンさを維持している。
GTSシグネチャーコレクションは、MTCに込められた設計概念とマクラーレンのヒストリーから得たインスピレーションを反映しており、4つのテーマはそれぞれ独自のMSOビスポーク・コンテンツを持ち、ボディカラーからインテリアに至るまで、MTCへのオマージュを表現したという。また、建物全体を貫く光と影のコントラストも、この4種のシグネチャーコレクション共通の美意識となっている。
ボディカラーは、シグネチャーコレクションのために開発したもので、各色にはそれぞれMTCに関連するストーリーがあるほか、2色を設定するホイールもGTS初採用のカラーとなっている。加えてサイドミラーにはMTCをモチーフにした繊細なパターンが描かれている。
インテリアもMTCとのつながりをさらに深め、ヘッドレストにはインフォテイメントボタンにも使用されているMTCロゴを、助手席側ダッシュボードのフェイシアプレートにはMTCの側面シルエットを、ドア内張のフェイシアプレートには、MTCの設計図面から俯瞰図の一部を切り取ってデザイン化したものなど、建物デザインから抽出した造形が随所に配されている。
GTSシグネチャーコレクションは4種のコーディネートを用意
ホーソーン(Hawthorn)
MTCの豊かな自然環境から着想を得たホーソーンは、キャンパス周辺に群生するホーソーン(サンザシ)の木にちなんで名づけられたモデル。マクラーレンの哲学を形づくる環境そのものを想起させる深みのあるグリーンメタリックは、ディープブラックに鮮やかなグリーンのペイントエフェクトを重ね合わせた特別な塗装。さらに、サテン仕上げのGTシルバー10スポーク・タービン鍛造アロイホイールとグラファイトグレーのブレーキキャリパーが組み合わせられている。インテリアは、トーナルコントラストスティッチが印象的な、特注のアーモンドホワイト・セミアニリンレザーを採用している。
パラゴン(Paragon)
パラゴンは、MTCブルバードに敷き詰められたタイルからインスピレーションを得たモデル。ボディカラーのパラゴン・ブラックは、シルバーメタリックフレークによるきらめくフィニッシュが特徴で、MTC建設時のプロジェクト名「パラゴン」にちなんで命名。サテン仕上げのGTシルバー・タービン鍛造ホイールとグラファイトグレーのキャリパーは、MTC建築に見られる金属構造の美しさを表現したもので、アーモンドホワイト・セミアニリンレザーのインテリアとの対比により、外装デザインはMTCを包む光と影のコントラストをイメージしている。
ロトンダ(Rotunda)
ロトンダは、建物の地下階に広がる長く白い廊下と、そこへと通じる円形のエントランス(ロトンダ)から着想を得たモデル。ボディカラーのロトンダ・ホワイトは、ソリッドなオフホワイトカラーで、清潔感あふれる雰囲気を表現。ダークパラジウム仕上げのタービンホイールとグラファイトグレーのキャリパーが、建物内部のグレーのタイルの完璧さを再現している。内装はスコリアグレー・セミアニリンレザーにトーナルスティッチを施すことで、対称性と光と影の調和を一層際立たせている。


















