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加速するトヨタ「クラウン」のリブランディング クラウン専門店の特別プログラム「47ROADS BY CROWN」第2弾に参加してみた
2025年11月14日 07:00
2025年は、1955年にデビューした初の純国産乗用車となるトヨタ自動車「クラウン」の生誕70周年の年。これを記念して同社では、世界に誇る日本らしさを体感してもらうため、全国から厳選したホテルにクラウンで訪れるホテルステイ付きドライビングプログラム「47ROADS BY CROWN -THE EMOTIVE JOURNEYS」第2弾を実施中だ。
旅の発着地点となるのは、全国6か所に展開するクラウンだけのブランド発信拠点となる専門店の「THE CROWN」。参加するのは各店舗1組2名(同伴者は13歳以上)の計6組で、クラウンの走りを体験するとともに、1泊のホテルステイで日本らしさを体感し、終了後のアンケートに答えてもらうというもの。今回、実際にそのプログラムを体験してきた。
THE CROWN 東京虎ノ門とは?
東京でのスタートポイントとなるのは、港区にある「THE CROWN 東京虎ノ門」。永澤正樹ゼネラルマネージャーに話を聞いた。
「この店舗は、1955年1月7日に初代クラウンの発表会が開催された、まさにその場所になります。国産乗用車の幕開けとなった日だったので、2日間で皇族の方をはじめ、1万8000人のお客さまが来られました。(写真を示しながら)その当時の写真も残っていますが、一大イベントだったという記録が残っています」という。それからちょうど70年後の2025年1月7日に、この場所にクラウン専門店としてオープンしたということで、ここが「クラウンの聖地」であると自称するとともに、まわりからもそう言われているそうだ。
港区虎ノ門という場所柄、輸入車に乗るお客さまが多いそうで、土曜日になると下の駐車場にはそうした輸入モデルがずらりと並ぶ景色が見られることも。「例えばフェラーリとかポルシェとかのスーパーカーをお持ちで、軽井沢の別荘に行くために最近出たエステートが欲しい、とおっしゃる方が何人もいらっしゃいます。そうした用途には本当にぴったりのクルマなので、超高級車をお持ちの方の2台目、3台目としてクラウンを選んでいただくのが東京の特徴だと思います」と言い、「そうした速いクルマに乗るユーザーのために、試乗車のパワーユニットを全部そろえていて、タイヤの転がり出しからコーナリング、DRSの効きなど、クラウンの高性能さをきちんと体感していただけるような準備をしています」という。
真っ赤なスポーツとブラックのクロスオーバーが並んだ店内のソファ正面には、最も大事だとする「絆」の書が掲げられていた。そして筆者が気になったのは、クラウン開発チームとUCC上島珈琲のトップバリスタが監修して開発したという「水素焙煎コーヒー」。焙煎工程でCO2を排出しないという今話題のサステナブルコーヒーで、クラウンシリーズ4車種の“哲学/思想”と“乗り心地”から着想を得たというから、ぜひ飲み比べてみたいと思ったのだ。
クラウンエステートで千葉県いすみ市を目指す
われわれの旅のお供となったのは、プレシャスメタル×マッシブグレー(グレイッシュブルー)のPHEV「クラウンエステートRS」(価格810万円)。全4種類のクラウンシリーズの“トリ”を務めたモデルで、4930×1880×1625mm(全長×全幅×全高)のステーションワゴンボディを、「A25A-FXS」型2.5リッター直列4気筒エンジンと前後モーターを組み合わせた電気式4輪駆動方式「E-Four」で走らせる。2080kgのボディにシステム最高出力の306PSは、必要十分以上のパフォーマンスを発揮してくれるのだ。
電気モーターによる発進は静かでスムーズで、高速道路でのクルージング時も静粛性が高く、車内の会話が弾む。インテリアはシンプルなブラック系だったが、オプションのパノラマルーフが装着されていたので、とても明るいのがいい。足下のミシュラン「eプライマシー」は21インチの大径にもかかわらず乗り心地はフラットなままで、減衰可変サスや後輪操舵が黒子としてよい仕事をこなしている証拠だ。リアコンフォートモードに切り替えれば、後席の乗員にも優しい。そしてなんといってもラゲッジ容量は570Lもあるので、同行した3名1泊分のバッグを詰め込んでも余裕綽々。帰りにお土産が増えても全く気にする必要のないサイズが確保されているのだ。
ホテル「五氣里-itsukiri-」で、里・食・宿・湯・遊を満喫
目指した場所は、海が近く、温暖で過ごしやすい場所として知られている千葉県いすみ市下布施にあるホテル「五氣里-itsukiri-」。東京都内からは、アクアラインと房総スカイラインを経由すれば、90分ほどで到着できる好アクセスのホテルだ。一方、われわれは秋らしい景色を求めて少しルートを変え、大網白里市の「希美の森」へ。ここは米サンフランシスコ郊外の住宅街をモデルにしたゴルフ場と宅地が一体開発された住環境が有名で、ちょうど街路樹のメタセコイアの並木が黄色く色づいていた。
周囲にどこか懐かしい日本の原風景が広がる「五氣里-itsukiri-」に到着したのは夕方になってから。駐車場には充電器が備え付けられているので、BEVやPHEVで訪れても安心だ。クラウンに興味があるという小高和彦取締役をわずかな時間ながら後席に招待すると、「その乗り心地と静粛性に感心した」とのご感想だ。
宿のコンセプトは、名前の由来となった5大要素「里・食・宿・湯・遊」で、夕焼け空が広がる中庭では、早速焚き火とそこで焼く地元産の焼き芋が迎えてくれた。暖炉が設置された広い客室は木の香りが漂う上質な空間で、部屋に備え付けの内湯は美肌の湯として知られる希少な黒湯の天然温泉だ。
楽しみにしていた夕食は、トップシェフの木村藍さんが全て地元産の食材を集めることにこだわったコース料理で、当日の題目は「楓 蔦 黄(もみじ つた きばむ)」。秋の山が紅葉した「山粧う(よそおう)」様子をイメージしたもので、ジビエであるキョンのコンソメスープ(“キョン”ソメスープと呼ばれる)をセンターに、柿やサザエ、鯨、カニ、チーズが丸い杉の台座に乗せられた「里山 里海」をスターターとして、ジャージー牛のチーズ(チーズ工房イカガワ製)が添えられた35種類の旬野菜のサラダ、アワビの肝を練り込んだパスタ、水牛のモッツァレラチーズ、いすみ川で獲れた天然ウナギ、伊勢海美(地元産は海老ではなく海美と書くのだそう)、地魚は幻の高級魚「ニベ」、ジビエの鹿肉、イチジクのローストと続くもの。これに合わせるお酒は、古き良き酒造りが自慢の地元「木戸泉酒造」のもので、料理とともに心ゆくまで堪能できた。
翌日は、昨夜のチーズがあまりにもおいしかったので、チーズ工房イカガワを目指した。山間部にある細い道の先にある工房だったが、見切りのよいクラウンのおかげで難なく到着。貴重なアルプケーゼやモッツァレラなど、おいしいチーズを大量購入したのだった。
そして、大量の荷物とお土産をリアラゲッジに詰め込み、われわれは再びアクアラインを通って都心へ。素敵なホテルや別荘に向かうときの、最良かつ上質な“道具”となるのが今回のクラウンエステートだと実感できた旅だった。







































